新刊 (月〜金更新) |
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2003年12月へ |
すべてが順調に進み始めた。学会では認められず、それでも成功を信じて研究に打ち込んだ。それが見事に実を結んだ。これを期に、事態は一転する。学会からはひっきりなしに、講演の依頼が飛び込む。研究室にこもる日々から、講演に飛びまわる生活へと変わった。▼このインタビューは、95年に行われたものである。研究の環境も大きく変わった。青色発光ダイオードの量産、そして青色半導体レーザの開発に携わる人材が、日増しに増えていく。こうなると、自ずから仕事の内容は、研究員からマネジャとしての比重を増してくる。「何でも自分でやりたい性格だから、少し寂しい」と言いつつも、頼もしくなってきた若い技術者の成長ぶりに目を細める。
「でもいちばん変わったのは、周りから認められるようになったことですかねぇ。発光ダイオードができて、ようやく光るようになっても、周りは信じてなかったようですわ。またカネばかり使って、ほんまにできとるんか、ほんまに儲かるんか、ゆうてね。それが変わった。少しは尊敬されてるみたいです」。そう言って中村氏は、はにかむように笑ってみせた。
▼読売。アルツハイマー病、遺伝子治療で抑制。
▼AstroArts。 ばら星雲内部の若い星の姿があらわに、非対称ジェットも存在か?
▼ITmedia。カーエレクロトニクス分野に見る“質の変化”。
▼INTERNET Watch。RFIDによるレジ一括精算、実用化のネックはポテトチップス
▼PC VIEW。携帯サイトの構築の苦悩(第2回)。あんまり面白くないな。でもいちおう。
▼毎日。公的個人認証制度、ウィンドウズのみ マックはだめ。
▼こういうこと言うとまた嫌われるのかもしれないけど、福岡の話には「アホか」としか思えない。個人でそういうことやるのならば、そのバカパワーに感動するけど、街づくりってのはもうちょっと腹くくって、本気で考えるものでしょう。ハウステンボスでさえ駄目だったんだからさー。巨大ロボットとかアホなことばっかり言ってないで、いい加減に目を覚ませば?
▼「イノセンス」スチール集3。バトーと犬。犬は、バトーの心理の投影なのだろうか。いや、押井演出だと、そういうじめっぽい役回りではないか。
▼ところで以前から不思議に思っているのだが、検索業務を担う「イシカワ」は、どんな電脳化を受けているのだろうか。
▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:9,071。
▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:21,710。母体であるネットサイエンスのサイトがリニューアルした。
科学界にとっては、信じられないほど興奮に満ちた時代だった。同時に、奇妙な時代でもあった。というのは、地質学者たちはまもなく研究の進め方が逆だったことに気づき始めたからだ。それはまるで、昆虫学者がハチの研究をするのに、一匹の虫としてその全身を見るのではなく、腹部に生えた黄色い体毛の繊細な構造を観察することから始めたようなものだった。あるいは植物学者がカシの木の研究をするのに、まず電子顕微鏡を使ってどんぐりの断面を見るようなものだった。もちろん、すべては地球という研究対象に比べて人間があまりにも小さかったことに起因する。しかし、じつはプレートテクトニクスが誕生したときに誰もが気づいたのだ。地質学はそれまでの二〇〇〇年、主要な科学として砂岩やら片麻岩やら地溝やらアンモナイトやらを詳細に研究してきたが、一歩下がって地球を巨視的に長め、それから詳細の研究を始めるという、研究対象が人間より小さい科学ではたいてい行われていることができていなかった、と。▼この本では同時にダーウィンやウォーレスの話にも触れられているのだが、同様なことは、進化論登場以前の生物学にも言えるだろう。進化論が登場し、時間軸という視点を通して見ることで、生物は初めて統一的に理解できるようになった。プレートテクトニクスは、地球をまとまりある一個の存在として捉え、その視点で観察するための知的メカニズムを、初めてもたらしてくれた。プレートテクトニクスがまったく新しい科学として誕生したころ、ちょうどうまい具合に、地球全体を一個の存在として眺められる人工衛星が開発されたことは、控え目に見ても思いがけぬ幸運だった。つまりこの結果、地質学者は初めて正しい視点からものを見ることができるようになったとも言える。(128ページ)
……腕の機能の喪失もさることながら、さらにやっかいなのは痛みだった−−絶え間のない焼けるような痛みのせいで、リッチは腕を鉈で切り落としたいという衝動にかられるようになった。神経遮断後疼痛の患者の大半は、幻肢痛を“焼けるような”とか“熱い”と表現するが、なかにはもっと鋭く断続的な、電気ショックに似た痛みを訴える場合もある。リッチはけっして自分の痛みを言葉にできなかった。言語では自分の感じているものをとても伝えきれない、と彼は言った。(60-61ページ)「リッチ」という人物は麻酔医だったが、バイク事故を起こして片腕が使い物にならなくなってしまったのだ。麻酔医らしく、彼は麻酔薬に頼ろうとする。だが……
効果の短い錠剤から、長時間作用するモルヒネ製剤、はては局所的なフェンタニルのパッチまで、ありとあらゆるものを。薬は多少助けにはなったが、とうてい万事解決とはいかなかった。薬は痛みのためのものだが、自分の腕のなかのこの絶え間ない熱さは……そう、恐ろしいものだが、痛みとはまた違っていた。それはとにかく、いつでも感じられるのだ。食べるときもシャワーを浴びるときも、テレビを見ているときも、夜に起きてトイレに行くときでも、一刻たりと消えてくれない。明けても暮れても、彼の死んだ指は、腕という墓場のなかの不幸な幽霊のように泣きわめいていた。(64-65ページ)▼最終的に彼は、脊髄の後根進入部(DREZ)と呼ばれる部分を破壊する手術を受けることで、痛みシグナルを送っていた侵害受容ニューロンの働きを止めた。DREZ破壊手術は大変危険で、一歩間違えば片腕どころか両足も麻痺してしまう可能性があった。だが彼はその手術を受けるか、自殺するかというところまで追い込まれていた。事故から16ヶ月後、手術のために開いた脊髄を見た著者は「難破船の残骸をはじめて見た海洋学者の気分になった」。
通常なら大理石のようになめらかなはずのリッチの脊髄は、くぼみや瘢痕組織で傷だらけだった。切れてしぼんだ神経が何本か、古い出血で錆びた茶色に染まり、拍動する髄液のなかに枯れた海草のように浮かんでいた。(68ページ)▼この本の著者はラマチャンドランとは違った立場を取っているわけだ。本にはこのほか、片頭痛、三叉神経痛、椎間板ヘルニア、出産、リウマチ、心臓発作、麻酔、末期ガン、痛覚欠如など全部で13のエッセイが収録されている。
▼『透視も念写も事実である』は、福来友吉の伝記みたいな本らしい。これはこれで面白そう。
▼『アフィリエイトではじめるホームページウハウハ副業生活』(松本光春/翔泳社)。ウハウハ?
▼普通のサイトでは、まず無理だと思うけどなあ。アクセスの多いエロか、クリック率が高いらしいケータイ系(着メロとか)か、どっちかじゃないと。
▼MYCOM PC WEB・レポート・インタラクティブ社会とコモンズ型社会基盤 (1)情報基盤技術と次世代メディアで社会問題をインタラクティブに解決する社会
▼ITPro。単価10円の無線ICタグが登場,日本のベンチャーが使い捨ての用途狙い3月出荷
▼IT Pro。IT業界もトヨタ流企業改革から始めてみては?
▼BizTech。マンションに虹彩認証入退室管理システムを導入。日本綜合地所。パナソニックのシステム。
▼Yahooはすぐニュースが消えてしまうのでリンクしたくないのだけど。道路と線路、両方走れます JR北海道が試験車開発。「デュアル・モード・ビークル(DMV)」
▼MY Fotolog。
▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:9,067。
▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:21,717。
会話がすぐに途切れてしまう人がいる、とくに最近はやたら多い。音楽の世界を例に挙げても、「だってオレ、Bボーイだから」、「えー、でも私、ハウスが好きだから」、「僕はやっぱニルヴァーナなんで」……エトセトラ。壮絶な勘違いや妄想だったとしても、創造的な聴き方と呼びうる、いや、せめてその契機を孕んだ意見でもない限り、いたたまれない沈黙が死の風を運ぶ。おそらくこんなことが音楽に限らずに各分野で、各出会いで繰り広げられている。自己同一性をどかーんと叩きつけられては、開かれたコミュニケーションなど不可能だ、そう思いたくても、しかし現実は自分を証明するモノで溢れている。人との会話だけではない。作品、要するに商品として流通しているもののなかにもある。Jラップのオレイズムもそのひとつで、そしてたとえその窒息しそうなほどの狭いボキャブラリーのなかで戦いが勃発したとしても、それが冗談の戦いであることは最低限の認識だ。生きているということが、そんな不自由さに規定されてしまうなんて……。(262ページ)▼新刊。
▼読売。鳥インフルエンザ、人間の伝染病に変異の可能性警告。
▼東京新聞。脳 ここまでわかった 知能 情報処理 速さに関係? 「理化学研究所・脳科学総合研究センターの山口陽子チームリーダー(計算論的神経科学)」。「海馬の動的神経機構を基礎とする状況依存的知能の設計原理」。どんな人?
▼脳の働きの一番不思議なところは、個別の経験・知識・情報を、多様な状況に対応できるものへと一般化させるところだと思う。個別から一般へ。そして一般から個別へ。脳の中でどんな形で情報が圧縮されているのかは分からないが、一般化できる形で圧縮され、個別へ対応できるような形で展開できる情報表現であることだけは確かだろう。
▼もう一つやっぱり大事だと思うのは、神経はもともと筋肉を制御する細胞だ、ということだ。神経細胞群は、筋肉を制御するための信号を送り出すために存在したし、いまも存在している。思考や感情が複雑だろうが単純だろうが、もともとは運動制御の役を担っていた細胞群から生み出されていることは間違いない。この両者の間のギャップ。それは大きいのか小さいのか。
▼東京新聞。ヒト『クローン胚』作成の是非 有用性か『道具化』か。
▼読売。気象衛星「ひまわり」後継機、3月納入で米社と合意。
▼読売。抗リウマチ剤「アラバ錠」で副作用?患者5人死亡。
▼MYCOM PC Web。みなとみらい駅の地下コンコースに人に合わせて変化する大画面が登場。みらいチューブ。
▼IT Pro。このままでは全員「ゆでガエル」に−−野村総研が携帯電話業界に提言。野村総研の人って……。
▼CNET。日本の情報投資額、実はバブル期の1.5倍、そのうち9割が無駄
▼SHOPBIZ。ビットワレット、携帯メールで決済できる「モバイルエディ」を発表
▼MYCOM PC WEB。XMLの現在と今後。
▼ITmedia。2008年、ZigBeeでSF的家庭生活が実現する?
▼ITmedia。Philips、電子ペーパーβ版の量産可能に。リリース。
▼AstroArts。初めて超新星の伴星を発見 ブラックホールの出現をリアルタイムで発見できる可能性も
▼AstroArts。NASAのX線望遠鏡チャンドラ、衝突銀河に「銀河の鉱脈」を発見。
▼コニカミノルタ。新生プラネタリウム館「サンシャインスターライトドーム」(愛称:満天) コニカミノルタプラネタリウムによる運営内容決定について
▼日本工業新聞。ぼくもサッカー日本代表 新ユニフォーム発表会に「キュリオ」登場
▼毎日。紙幣ばらまき:元銀行員その後 ネット株取引のむなしさ消えず。まったく贅沢な。
▼読売。東京五輪も知らず洞穴生活43年…57歳男の半生。昨年流れたニュースの続報。誰か作家が取材して小説で表現して欲しいところだ。
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▼JST。外国語習得も同じ「文法中枢」〜中1英語で双生児に相関〜。
▼毎日[挑む]研究者たちの素顔/26。熊本大医学部教授・満屋裕明さん
▼ITmedia。Amazon.comで米大統領候補への献金が可能に
▼ITmedia。次世代ワールドホビーフェア東京大会開幕!
▼富士通。高濃度燃料で長時間駆動可能なマイクロ燃料電池を開発
▼HotWIRED。火星探査車『オポチュニティー』が着陸に成功、最初の画像が届く
▼HotWIRED。3Dで顔を計測するバイオメトリクス人相認識
▼ITmedia。食品物流RFIDタグ実証実験は順調 NTTデータらが結果を公表
▼BB Watch。BIGLOBE、7話打ち切りとなった幻のテレビ版「ゼブラーマン」特集サイト
▼BB Watch。NEC、宇宙空間のバーチャル浮遊体験などができる「e図鑑」サービス
▼毎日。置くだけでつながる低消費電力無線センサー端末を開発 三菱電機
▼毎日。ガンダムからコスプレまで 電子ムック「電太!」創刊
▼NIKKEI NET BizPlus。blogの普及から考える、支持されるWebサイトの条件。うーん。
▼日本工業新聞。「離島」ブーム到来 JTBの八丈島ツアーが超人気 。俺も空港でこのポスターを見たとき、「あ、行きたい」と思った。
▼『WATARIDORI』を見て僕が一番、ああ……、と思ったのは「ニルスの不思議な旅」を思い出したとかそういうことではなく「飛んでる時の鳥って、こんな顔してるんだなあ」ということだった。あの映画見た人はみんな感じたと思うのだけど、下から見ると優雅に見える鳥たちも、あの映画のなかでは(つまり近くから見ると)なんだかものすごく一生懸命で、ほんと目一杯力づくで飛んでいて、その様子がなんだか切ないというか、けなげというか、たくましいというか、何だか感じるところがあったのだった。彼らの目的は、ただ生き延びること。生きること。なんのために生きるのか、とかそんなことは考えない。ただ生きる。生きてゆく。生き延びることそれ自体が目的なのだ。当たり前だが生物っていうのは本来そういうもので、なんていえばいいのか良く分からないが、そういうことが、あのナレーションもほとんどない映画を見ていると自然に感じられてくるのだった。
▼未踏15シンポジウム@国際フォーラム。2/14、15日。スケジュール。
▼メモ。マイサイト。XOOPSを使ってる。レスポンスが重たいのが気になるが、自分でゴチャゴチャ設定しないでもいいらしい。
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▼CNN。NASAの「オポチュニティ」、火星着陸成功 映像も送信。
▼読売。感染の不安ない人工血液、早・慶大などが開発。土田英俊・早大名誉教授らと、小林紘一・慶応大教授ら。
▼読売。ゲノム情報研究と医療のパイプ役…東大大学院に新専攻。
▼読売。東大助教授が院生に暴力、懲戒検討。東大の「工学部助教授」。しかも「遅刻の罰金」として10万円取っていたそうだ。これってただのカツアゲじゃないの。なんで名前を出さないのだろうか。記事には「助教授のホームページなどによると、1990年に東大工学部を卒業し、92年に同大大学院の修士課程を修了。米国の大学院を経て、95年に東大工学部の講師、98年に助教授に就任していた」とあるので、大学側は記者に名前を出したのだろう。というわけで、東大工学部のウェブを見てみたが、人数多すぎ。
▼日経。NEC、ICタグ事業に本格参入。
▼PC VIEW。なぜ認証に物理デバイス?
▼知ったかぶり週報(1/25)。「本を作ったり本を売ったりする仕事をしていて痛切に感じるのは『ああ、届いていないなぁ』ということだ」。そうですね。ここのフレーズにはほんとに同感。
▼スポニチアネックス。ハリウッド版「呪怨」日本で21億円ロケ。このニュースを見た瞬間、「ギブ・ミー・チョコレート」という言葉が浮かんだ。
▼MY Fotolog。
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"Fear is the path to the Dark Side.▼いま読み直すと、当時の僕はやる気まんまんだったように見える。でも基本的な問題意識は今とほとんど変わらないみたいだ。ライターとしての問題意識も、サイエンス面での興味も。たとえば犬の自己意識問題とか。
Fear leads to anger, anger leads to hate.
Hate leads to suffering."
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▼『「ダメ!」と言われてメガヒット 名作マンガの知られざる制作現場』(宇都宮滋一/東邦出版)が面白い。マンガマニアの人たちには当たり前の知識なのかもしれないけど。
▼朝日。余分な脂肪から幹細胞取り出し豊胸手術 東大病院実施へ。形成外科の吉村浩太郎講師ら。
▼毎日。小泉首相ら「情報通信省」構想を否定。
▼HotWIRED。狂牛病を引き起こす、異常タンパク質『プリオン』を探る
▼HotWIRED。ベル研究所、携帯電話の位置追跡機能を細かく設定できる技術を開発
▼BizTech。米ベル研、プライバシ保護と位置情報公開を両立するソフト技術「PCP」を開発
▼IT Pro。あの“モビルスーツ”に乗れる! 買える!。テムザックのT-52 援竜の話。
▼なんだ、違ったんだ(笑)。まさにアーチファクトだったわけですか。まー、いまはそもそも写真なんて加工も自由自在だし、どれが本当だかもわからんわな。つーかたくさん流れるなよ。
▼自分のバーコードが作れるサイト。
▼青空ML。「先の土曜日に隣町の・・ 」。日立製作所「伝の心」の実状。
▼スパイラル。
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▼この3冊はそれぞれ面白そうだ。
▼それと、『経済学という教養』(稲葉 振一郎/東洋経済新報社)。どんな内容なのかな。
▼『砂の器』を見たあと、また『シュリ』を見てしまった。この映画はスタジアムでのシークエンスの最後、血まみれになって崩れ落ちるキム・ユンジンの表情のためだけにある。まあだいたいの映画は、1シーンのためだけに存在するのだが。
▼読売。コンピューターのミス、6人の腎臓移植が後回しに。
▼神戸新聞。阪神・淡路大震災特集
▼毎日。基幹通信網:5年以内に容量不足 危機回避に総務省が研究会。
▼朝日。「相撲は非知性的」「京都つまらん」と仏内相 仏誌報道 。
▼原沢製薬。赤ちゃんの泣き声分析器"Why Cry"(ホワイクライ) 。赤ん坊版のバウリンガルみたいなものか。スペインの育児用品販売会社ネトゥリン社の商品を輸入販売。
▼アキバ系.com。「アキバ系」ってやっぱりこういうことなのか。
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▼生命倫理に関しては、自分だったらどうするか、どうしたいのか、という視点を忘れてはいけないと思う。いろいろな議論があるけども論者は常に「あなたがその技術を必要としている立場ならどうしますか」と自問してみるべきだ。個別事例の話がしたいわけじゃない、という人もいるのだろうけども、医療に関する問題は、個別事例から離れて語り始めるとおかしなことになる。「その立場になってみないと分からない」という返事を返してくる人は、一見、正直に見えるかもしれない。だが、それは単に考えているようで実は全然考えていない、あるいはその人がやっている仕事が実際には何の実効力もなく、学界以外では無意味、ということを意味しているのではないか。
▼朝日。ハッブル望遠鏡、07年に寿命? NASAが補修見送り。
▼朝日。イラクの次は火星で特需?新宇宙戦略にハリバートンの影。
▼東京新聞。展示の目玉に凍結マンモス 来年3月開幕の愛知万博。マンモスのゲノムと原生のゾウゲノムの比較とか解析って行われているのだろうか。
▼世の中には色々な本が出ているのだけど、いっぱい出ている割には、ちょうどスカッと抜けている領域がいくつかある。それは単に書き手がいないのか、それともマーケットが存在しないのか。
▼マーケットがあると思われるのに抜けている(と僕が思う)のは、分子発生生物学的な観点で書かれた昆虫の本。ブルーバックスあたりでは多分誰かに依頼しているだろうと思うのだけど、なぜ出ないのだろう。
▼いっぽうで、マーケットが存在しないのに出ているのがロボットの本。ロボットの人たちに限らず、工学部系の人たちは一般に本を読まない傾向がある、と思う。教科書以外の本、という意味ですが。
▼ついでに言えば、脳関連の研究者の人たちもそうらしい……とか挙げていくと、とにかく理科系の人は一般に本を読まない、ということになってしまうのだが。
▼まあ、一般書というのは一般人をターゲットにしているから一般書と呼ばれるのであって、研究者を想定してはいけないのだけど。でも、研究者にも影響を与える一般書、というのが確かに存在する。両者の差はどこにあるのだろう? もちろん、著者が高名な研究者であるかどうか、という点は大事なところだが、明らかにそれだけではない。高名な人が書いた本でも全然インスパイアされない本もあれば、シュレディンガーの『生命とはなにか』みたいに、大げさに言えばある分野を作ってしまうような本も存在するわけだし。でもこの本も品切れか。
▼AV Watch。コナミ・タカラ、新商品を合同発表 −家電ブランド「±0」の液晶テレビやDVDプレーヤーを展示。
▼イー・レッツの超音波浄水加湿器「キリー・ポッター」がACアダプタからUSBバスパワーになったそうだ。もうアマゾンでも予約受付中。
▼ZAKZAK。優良・吉野家…先に倒れる会社いくらもある。
▼ZAKZAK。「狂牛病連鎖倒産」の恐怖、外食・卸・小売から悲鳴 日米間のメンツ、日豪間の利害に翻弄され…
▼ZAKZAK。「体脂肪」という言葉に市民権もたらしたコノ会社 ヘルスメーターの「タニタ」。
▼CNN。パンなし、それでもハンバーガー?
▼ある方の日記を読んでいたら、僕の昔の日記にリンクが張ってあった。読み直して、ああそうか、俺はこういうことを考えていたんだ、と思い出した。
▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:9,099。
▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:21,748。
▼アクチンとミオシンがどうのこうの、という話ですが、まだ正確に分かったとは言えないのでは。いわゆるルースカップリングかタイトカップリングかという問題は未だに解決されてないと思いますが、もうケリがついたんでしょうか。僕の認識では、一分子計測技術によって柳田敏雄先生らの研究がだいぶ認められてきましたが、まだいわゆる“首振り説”に固執している(または基本的にはやっぱり首振りだ、という考え方の)先生も多いと思いますけど、どうでしょう。このへん。
▼ちなみに柳田氏は脳についてはこんなことを言っている。「脳機能の柔らかさの本質を求めて」。研究室のウェブサイトを見ると、TMSを使った脳卒中後運動不全麻痺患者の機能予後評価などもやってるみたいだ。一度取材に行ってみたいけど。やっぱり科学雑誌系の媒体が一つ欲しい。
▼Nature BioNews。医学 :プリオンは記憶に関係している? 記憶にかかわるタンパク質がプリオン型に変化。なんかすごい発見のような感じがするが、意味が分からない。
▼Nature BioNews。政策 :輸血と変異型クロイツフェルト・ヤコブ病 献血適格者の絞込みで不足する輸血用血液の有効利用
▼Nature BioNews。医学 :幹細胞の「若さ」を保つ方法 フィーダー細胞なしでの培養に手がかり
▼HotWIRED。脳とコンピューターを直結するインターフェースが現実に
▼HotWIRED。50年前から続く月面基地への夢
▼HotWIRED。透明なガラス窓が、テレビやコンピューター画面に変身
▼HotWIRED。インドの『シンピューター』、ITUのプロジェクトで採用へ
▼ITmedia。宇宙でも活躍するJava、火星探査車を動かす
▼IT Pro。いまどき人工知能について書く理由。
▼CNN。90歳の老人が強盗に正義の鉄拳食らわす。
▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:9,095。
▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:21,741。
▼今日は、昨日の日記の最後でふれた「ボディイメージ」とは何か、ということについて書くことにする。
▼街の雑踏の中を歩くときのことを想像してみよう。混雑している町中でも、私たちはそこそこ、体をぶつけることなく歩いていくことができる。なぜだろうか。自分の体がだいたいどのくらいの大きさなのか、把握しているからである。これがボディイメージだ。日本語では「身体図式」と訳されることが多い。気取った言い方だが、簡単に言ってしまえば「体のイメージ」のことである。我々は眼をつぶっていても、自分の体がどこにどんな形で存在しているのか把握できる。真っ暗闇のなかでも手探りで行動することができる。これは、全身の体性感覚からのフィードバックを使って、自分の身体像・空間イメージを形成し、それを元に動作計画を行っているからだと考えられる。これがボディイメージの働きだ。
▼ボディイメージには面白い機能がある。ボディイメージは身体のイメージのことなのだが、このイメージを拡張することができるのである。たとえばコップを手に持つと、コップがボディイメージに取り込まれて、一体となる。荷物を持つと、荷物が取り込まれて一体となる。この働きのおかげで、私たちは苦もなくコップの先を口にあてることができるし、大きな荷物を抱えていても、やっぱりあんまりぶつからずに町中を歩くことができる。この機能を「投射」という。バットを持ったときには、バットが自分の身体に取り込まれているのである。ボディイメージの獲得、すなわち自分自身の身体と外界の関係がどうなっているかを把握することは、生物が生きていく上で不可欠であることは、容易に想像できるだろう。
▼このことは容易に別のことを連想させる。車の運転のときに「車幅感覚」が大事だ、ということは、運転免許を持っている人間ならば、あるいは車庫入れに苦労した経験を持つ人間ならば、誰でも知っている。ボディイメージに車が取り込まれるかどうかが、車の運転がうまくなるかどうかに関わっているのだと思われる。
▼これだけだと単なる「お話」でしかないのだが、もともとこのボディイメージという考え方は、四肢切断の人たちの症例を説明するために持ち出された。そう、このサイトの読者ならばラマチャンドランの『脳のなかの幽霊』(角川書店)で知っているだろう、「幻肢」である。切断患者の修正されないボディイメージが幻肢なのだ。『脳のなかの幽霊』からボディイメージに関する部分を引用しておこう。
……この疑問に答えるためには、人間の脳の運動系と感覚系の解剖と生理をくわしく見ていく必要がある。あなたや私が目を閉じて身ぶりをしたとする。私たちは、自分の体の感覚や、手足の位置と動きをいきいきと感じる。イギリスの著名な二人の神経科医、ラッセル・ブレインとヘンリー・ヘッドは(二人とも本名である)、この生き生きとした、内的に構築された経験の総体−−時間と空間における身体の内的なイメージと記憶−−を表現する言葉として、「身体像(ボディイメージ)」という用語を考案した。この身体イメージをつくり、どんなときでも維持するために、頭頂葉が多くの情報源(筋肉、関節、眼、運動指令の中枢など)から入る情報を結びつける。▼このあと話は幻肢のメカニズムの推測へと続く。未読の人は本を読んでもらうとして、ラマチャンドランはボディイメージが如何に変化しやすいかということを示す3つの実験を読者に紹介している(P.95〜)。そして「あなたの体そのものが幻であり、脳がまったくの便宜上、一時的に構築したものだ」と述べている。
手を動かすときは、その運動にいたる連鎖的な事象が前頭葉に−−とくに運動野と呼ばれる縦に細長い領域に−−生じる。この細長い領域は、前頭葉と頭頂葉を隔てる溝のすぐ前にある。溝のすぐ後ろに位置する感覚ホムンクルスと同様に、この運動中枢にも上下が逆さになった全身の「地図」がある。ただし運動野は、皮膚からの信号を受け取るのではなく、筋肉に信号を送っている。(P.78-79)
▼『自動改札のひみつ』の著者・椎橋氏はJR東日本のSuicaを開発した人。
▼さて、以前の続きを書く。
▼ものを取るために腕を伸ばす。そのときに各関節角度をどのように曲げればいいのか。この問題を逆運動学という。だが逆運動学がどうのこうの、といった話はめんどくさいのでパス。ついでに躍度最小だとか何だとかといった問題もパス。
▼人間が本当に逆運動学や順運動学をやっているのかどうか定かではない。多くのヒトはやっていると思っているわけだが。ただ、線形代数(あるいは代数幾何)が何の役に立つのか実感させるために、本当は高校でロボティクスを教える、というのはすごく有効なのでは?と思ったりしている今日この頃。あるいは高校生向け、ロボットのための線形代数、といったビジュアルな教科書を誰かが書くとか、どうですか? 既存の教科書とは違うアプローチで代数と幾何の関係を記述できるのではないかと思うのですが。是非オーム社あたりからそういう本を出してほしい。基礎は大事だけど、基礎だけじゃ面白くないんだよ。基礎の先の目標が分かっていて初めて、基礎を勉強する気が出てくるわけで。
▼さて。色々な本と、丁寧に教えてくれる先生方のおかげで、機械を制御する手法がどんなものであり、どのように発展してきたのかということを「門前の小僧、習わぬ経を読む」程度ではあるが、何となく学んできた。すると今度は、人間はなぜ容易に腕を振り回し、ものを持つことができるのだろうかということが気になりはじめた。私は、やはりどうしても人間に興味が戻ってきてしまうのである。
▼たとえば、ロボティクスでは力発生器のことを「アクチュエータ」と呼ぶ。ヒトの力発生器は筋肉である。では筋肉とはどんなアクチュエータなのか? その問題に触れる前に一度ロボットに戻っておく。ロボットで油圧よりもモーターが使われることが多いのはどうしてかというと、制御がしやすいからである。温度そのほかで特性の変わる油圧では制御が難しい。言い換えれば、ぴたっと望むところに望むように腕を動かすことが難しいということだ。ところが筋肉が良いアクチュエータなのかというとそうでもない。筋肉は、多数の微小なアクチュエータがまとまって動くことによって力を発する。筋肉がなぜ動くのかという問題はいまだに解かれていないが、その特性はバラバラである。なぜこんなに特性がバラバラのものを使って腕を制御することができるのか? あるいは生物はきっちり制御するということを捨て去って、おおざっぱでいいや、という形に問題の解を捉えている可能性もある。ではそれはどのように大ざっぱなのだろうか? なぜ大ざっぱでも生物は生きていくことができたのだろうか?
▼また、筋肉は収縮しかできない。そのため関節は屈筋と伸筋を配置することで駆動される。筋肉の場合、その差がトルクとなる。これを拮抗駆動という。筋肉にはモーターにはないバネのような性質もある。弾性特性である。動かしたときの抵抗、粘性特性もある。筋肉はこの二つの特性、まとめて粘弾性特性と呼ばれる特性をコントロールすることで、筋肉は機械的なインピーダンスをコントロールする。関節トルクは拮抗によって生み出されるので、インピーダンスはそれとは関係なく制御することができる。つまり、大きな力を発して関節を硬くしながら小さなトルクに変換したり、その逆にかるーい力で関節をふにゃふにゃと動かすこともできるのである。これが人間の動きの特徴になっている。ガチンガチンで動くこともできれば、外力に応じて柔軟に動かすこともできるのである。
▼数え方にもよるが人間にはおよそ500の自由度があるらしい。関節を硬くするのは自由度を減少させることに相当する。自由度が減少すれば制御はやさしくなる。人間は、特定の関節だけを硬くしたり柔らかくしたりすることができる。初めてやる運動のときは全身が硬い。だがしばらくすると、柔らかくてもいい関節がどこなのかだんだん分かってくる。そこでいわゆる無駄な力が抜ける、ということが起きる。人間は、いらない自由度を拘束したり、冗長性を上げたり下げたりすることができるのである。
▼しかも面白いのは、人間の場合、それをビジュアルセンサ(眼)で獲得した世界情報を元に、あらかじめ適切な関節自由度や運動パターンを生成して、それを実世界に適用し、必要に応じて滑らかに別の運動パターンへとスイッチングすることができる、という点である。たとえばペンを取るという運動を考えよう。ペンを取ろうと手を伸ばす。ところが腕を伸ばす途中で、ふと手に取る大賞を消しゴムに変えてしまったとする。そのときに運動パターンが切り替わる。マイクロスリップと呼ばれる現象だ。「歩行パターンをリアルタイムで生成可能であり、歩行中に自在なパターンに変更可能です」といったことが論文で未だに語られることから逆説的に分かるように、これまたロボットには結構難しい運動である。しかも人間がやっている運動パターンの数は、ロボットが持っている運動パターンの比ではない。
▼このように、ロボティクスの考え方を学ぶことで、ヒトがどのように動いているかという問題を、要素に分解しやすくなる。そのことが、身近な運動を見る新しい視点を与えてくれる。
▼そしてロボティクスの面白いところは単なる机上の学問ではない、というところである。ロボットは動かなければならない。そのためには一度分解した要素をもう一度、「動くシステム」として組み立てなおさなければならない。物理世界ならではの問題もある。そこに格闘が生まれる。それは外から見ていても十分面白いものだ。
▼最初に書いたように、人間が本当にロボットがやっているような計算をしながら動いているのかどうかは定かではない。だが、ロボットのアームを動かすためには計算が必要であることは確かであり、そして近年の計算論的な脳へのアプローチや実験の数々は、ヒトがある種の機械と見なせること、というよりも、ヒトがある種のモデルを内部に持っており、それに基づいて動作していると見なせることを支持している。
▼そうなってくると、また新しい興味へと、この問題は続いていく。これまで別の学問分野のなかで論じられていた問題に、新しい角度から迫ることができるのではないか。たとえば錯覚など知覚の錯誤の問題等は迫って行きやすいと思われる。知覚の錯誤は、進化に伴って獲得された生物の情報処理システムのバグ、あるいは処理を単純化するために端折っている結果起きていると思われるからである。
▼それと、もう一つ最近面白いと感じている問題がある。バットを持ったときの運動を考えると、人間はバットの先のことしか気にしていない。というよりは、自分の体のことだけではなくバットもまるで自分の身体の一部であるかのように人間は捉えている。これはどういうことか。ロボットのメタファで言えば、座標系にバットの先も組み込んでいる、ということになる。では人体にもそのような座標系が実在するのだろうか。実在する、という証拠が出始めている。しかもバットの先までが自分の身体の一部として知覚されていることが、実際の実験で確認され始めている。なぜ「バットの先」のことだけが「意識上」の問題として処理され、「体」の問題は「意識下」で処理されるのかといった問題も面白いが、この座標系の問題も実に面白い。「ボディイメージ」や「ミラーニューロン」といった言葉は、最近ロボットの研究発表の場でもよく聞こえるようになってきた。ただ、ロボットの研究者達はどうも単純化しすぎているような感じがするのも確かだが。
▼続く、かもしれない。
▼それと、間違いがあったら指摘してください。「日本人が使うダジャレランキング」とかやってた『トリビアの泉』を見ながら書き殴ったものなので。よろしくお願いします。ちなみに3位:布団が吹っ飛んだ、2位:トイレにいっといれ、1位:電話にでんわ、だった。サンプル数が大きいのでかなり信頼性は高い、かも。各都道府県別のランキングも変わっていたらしい。このデータは是非公開してもらいたい。
▼『想像 心と身体の接点』(月本洋、上原泉/ナカニシヤ出版)が来たのでパラパラめくる。我々は物事を理解するときに何事かを想像する。この本の著者は言葉の意味の理解には「記号操作可能性」と「想像可能性」の二種類があり、「記号操作可能性」は「想像可能性」に基づいている、つまり理解するには想像が必要だという。それが正しいかどうかはさておき、想像は「仮想的身体運動」であるという話は面白いし、なんとなく分からなくもない。本書ではいくつか実験が紹介されている。
▼ただ僕はむしろ「仮想的身体運動」が「想像」というものの一部分を構成している、と言ったほうが良いと思っているのだが。ロボットの話に続けると、ロボットでもそういうのはやってるわけですよ。ロボットはいま歩いている軌道だけを計算しているわけではない。時々刻々変わる環境と自らの身体状況に応じて、軌道を絶えず新しく更新し続けている。たとえばドアを開けて部屋のなかを見渡したとしよう。その瞬間、人間は、部屋のなかを歩き回るいくつものルートにおける軌道生成をしていると考えられる。だからフラッとどこへでも歩いていけるのだ。机を回り込むなどして、新たな環境情報が獲得されると、また新しい軌道が生成される。実際に、いまのヒューマノイドはそういうことをしながら歩いている。腕をふったり腰をひねったりする、ただそれだけのことでも体のバランスは変わる。バランスを崩さないためには計算が必要だ。動く前に必ず軌道生成が必要なのである。人間もそういう計算をやっているに違いない、と言っている研究者もいる。というか、そうじゃないと動けない、というわけだ。非侵襲計測で、実際には動いていないときにも動いているのと同じ部位が活動していることが分かった、というのはある意味当たり前である。
▼ただ、これが「想像」のすべてか、というと、それは何だか違うのではないかという感じもする。また、人間が本当にいちいち全部計算しているのかどうかは、まだ議論の余地がある。
▼『想像』に戻るが、著者は、言葉の意味とは、その語によって引き起こされる仮想的身体運動である、という「身体運動意味論」を提案している。まだちゃんと読んでないので、ここらへんはどうだか良く分からない。
▼ITmedia。RFIDネットワークの運営をVeriSignが担当
▼日本工業新聞。文科省、がん治療の研究支援で専門機関
▼毎日。16活断層、30年内に地震の可能性−−調査研究推進本部、観測を強化
▼AV Watch。アイワ、世界最小/最軽量の2GB HDDプレーヤー −防滴設計のヘビーデューティモデルも発売
▼日経。ICタグ実用化、200企業と機関が共同実験。
▼バンダイ。『ドラえもん・ザ・ロボット』2004年3月下旬発売 我が家に「ドラえもん」がやってくる! 〜バンダイが贈る対話型エンターテインメントロボット〜。19,800円。値段なりの機能。年内に5000個の販売を目指す。
▼去年、僕は芳賀さんに質問をした。「ちょっとした動きしかできないものでも『キャラクター化』すれば『商品』になる、というのは分かります。ですが、ロボットにオモチャのガワを被せて販売することは、消費者のイメージを矮小化するだろうし、将来的なロボット市場にとってはマイナスになるのではないかと思うのですが、芳賀さんはどのようにお考えですか」。芳賀さんの答えは「確かに長期的にはマイナスだと思います。ですがこういったものを出していくことで、市場の反応を見ながら開拓していかなければなりません」だった。ロボット市場は難しい。
▼毎日。タカラが夢見装置と暗記装置を発売へ
▼中日新聞。駅前交番で「ガンダム」の世界 岐阜中署林巡査長がCG作品を展示。
▼アシェット婦人画報社、「週刊タイタニック」創刊。テレビCMを見たが、すげえ。デカイ。俺が広い家に住めるようになったとき、こういったものが手に入る世の中だったら良いのだが。
▼「あなたがつぶやく最期の言葉」やってみた。月下工房経由。
「もう、何が何だか分からない」
オーバードーズ、朦朧とした意識の中(推定年令:不明)
あなたの総合運 ☆☆☆
▼朝日。患者と会話し脳手術、学会に生中継 山形大付属病院。
▼毎日。モイヤー博士:避難先の団地で自殺 世界的な海洋生態学者。あのジャック・モイヤーが自殺。享年74。
▼スポニチアネックス。紅白低視聴率“調査結果おかしい”。海老沢会長。いつまで会長やり続けるんだろう。
▼ホントだ。すげーよ香港株。やっぱ儲ける人は儲けてるんだろうなあ。
▼Japan.internet.com。受験生の88%が携帯電話を持っている。
▼朝日Be。ケータイ3センチ四方の「自由」に、ヒット連発 インデックス社長 小川善美さん(38歳)。この人の本が一年以内に出る可能性は高そうですな。
▼知ったかぶり週報から。本人の許可をもらって引用してリンク。
アイドルとか芸能人になる人たちの多くはクラス一モテる存在だったはずで、そんな人たちはモテないブサイクな人たちのことを無視しきって生活しているだろう。ところが、実際仕事としてタレントになってしまうと、握手したり一緒に写真を撮ったりするのは基本的にイケてない人とばかりになってしまう。それって幸せなんでしょうか。▼いやー、至言だなあと。でもその段階を通り越すと「私を崇めなさい」の段階に入るわけだから良いのかもしれない、なんて思った。数万人を集めたコンサートなんて脳にとってはすごい報酬なんだと思う(いまそういう内容のテープ起こし中)。それはそれとして、そうか、「ザッツバーガーカフェ」に行ったんだ。羨ましい。ついでに広い家も羨ましい。
▼『赤ちゃんは知っている』は再刊。初読のとき僕はあまり面白いと思わなかったようだが、いま読み直すとどうなんだろ。『動物進化形態学』はついに登場、という感じ。『想像 心と身体の接点』にも期待。
▼茂木健一郎「クオリア日記」(1月 9日)にメールの返事をもらった。昨年末にインタビューのときに聞いて気になっていたことなのだが、最近、また別の理由で気になり始めたので、茂木さんにメールを出して改めて伺ったのだ。
▼再婚相手との間に子供ができてから、相手の連れ子が可愛くなくなって虐待を繰り返し、殺してしまった母親のニュース。「人としてやってはいけないことをしてしまった」と言っているそうだが、僕は『進化と人間行動』(長谷川眞理子、長谷川寿一/東京大学出版会)を思い出してしまった。「ヒト」だからこそやってしまう問題なのかもしれないのだ。
▼朝日。次世代ロボット実用化めざす 経産省、万博で実験支援。「04年度予算案に「次世代ロボット実用化プロジェクト」として31億円を新規計上」、「万博での実験に参加するメーカーを2月に公募し、研究開発費の半額を補助するほか、実験に必要な台数を量産するための費用は全額負担」。「実験に投入するロボットは、来場者の案内や夜間の会場を巡視する「警備ロボット」8台▽来場者の合間をぬって清掃する「掃除ロボット」9台▽託児所で子供の話し相手となる「コミュニケーションロボット」15台▽障害者らを乗せて自動走行する「インテリジェント車いす」20台」。なるほど。警備ロボットはALSOKのロボットがそのまま使えるだろうし、インテリジェント車椅子は20台と言わず、早く量産すべきものだと思う。「コミュニケーションロボット」以外はまあ何とかなるかも。
▼別冊宝島Real『筑紫哲也「妄言」の研究 「News23」その印象操作&偏向報道の作られ方』。中は見てないが、すげータイトル。でも確かに最近の「News23」は誰かとめろよっていうか、もはやニュース番組じゃなくなってるような感じ。
▼特定の番組に限らず、右寄りとか左寄りとかに関係なく、報道局のなかには相当な人数がいるわけで、当然、色々な考え方があるはずだと思うんだけど。自分の考えと局の考え方が合わない場合、テレビ局の記者はどんなふうに自分のなかで折り合いつけているのだろうか。やっぱりサラリーマンだからあまり考えずに取材して番組作っているのかなあ。
▼共同。本格的人工細胞の作製成功 京大など共同研究チーム。「吉川研一京大教授や野村慎一郎東京医科歯科大特任講師ら」
▼朝日。月への有人飛行、来週にも発表へ 米政府が新宇宙戦略。
▼読売。米の火星有人飛行計画、来週後半にも発表へ。
▼読売。「嫌な記憶消せ」と前頭葉が指令…米研究で解明。
▼CNET。「1GBディスクが700円」---ソニー、MDの新規格を発表。
▼MYCOM PC WEB。ノートPCにメガネ接続で秘密のセカンド・ディスプレイになる「X-eye」発表
▼日本工業新聞。ニコン、顕微鏡デジタルカメラ「DS」シリーズのラインアップを拡充。
▼日本工業新聞。富士通研、CNT束の高密度化へ配列技術
▼日本工業新聞。VR環境で向きは無関係、回転運動で現実感向上 産官出資のATRが解析。「映像と回転の方向が一致した場合はゆっくりした動きでも認知度が高いが、映像を止めると高い加速度のときしか動いていると感じられなかった。また、逆回りの場合でも7〜8割の確率で映像につられることが分かった。ヒトは視覚情報に強く影響され、しかも回転速度と回転方向の知覚は独立していると考えられる」。
▼毎日。世界初、携帯できる音声翻訳機 NEC、年内に商品化。NECのリリース:「日英/英日」トラベル通訳端末の評価実験を新東京国際空港で実施。どの程度使えるものなのだろうか。
▼HotWIRED。動物をヒントにした米軍の新型ロボット開発
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▼HotWIRED。MS、腕時計型の情報端末を発売
▼NE。トヨタ、指紋認証機能などを採用したコンセプト・カー「HPX」展示。「計器類の色や配置などをユーザーの好みに応じてカスタマイズ」。
▼NE。自宅のテレビをネット経由でいつでもどこでも、ソニーが新型液晶テレビ
▼「恐がり − 模倣犯」のメガネ写真の量に驚く。
▼浜松ホトニクス創立50周年記念展示会・フォトンフェア2004。2/18日〜20日、東京国際フォーラム。
▼MY Fotolog。
▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:9,081。
▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:21,738。
▼Nature Japan。七人のサムライ。「News and Views」からピックアップ7本。
▼週刊医学界新聞。〔新春座談会〕医師臨床研修必修化−日本の医療はどう変わる?(矢崎義雄,岩崎榮,櫻井秀也,中島正治,西岡清)
▼読売。NASAの火星探査車、走行は来週後半以降に。
▼日本工業新聞。筑波大などが中小企業の技術支援調査
▼日本工業新聞。動きながら立体映像、五感で楽しむアミューズメントマシンが人気
▼HotWired。NASAが新しい緊急時脱出技術を開発中。
▼HotWired。世界初の爆破シミュレーターで爆弾テロに強い建物を。
▼ITmedia。RFIDは狂牛病を救えるか――渦中の米国で高まる期待。
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▼ITmedia。米大学研究者、ナノチューブ研究で成果。
▼ITmedia。Apple、クラスタへの“謙虚な野望”を推進。
▼ITmedia。ボーダフォン、ネットからプリペイド携帯のチャージ。
▼ITmedia。携帯機器に必要なのは多機能よりもシンプル性?
▼ITmedia広告企画。SH505iS。これはもう完全にデジカメにケータイがついてる感じだ。レビューの書き方も、もっとカメラのレビュー的、つまりカメラとしての性能がパッと一目で分かるように書けばいいのに。ただ、マクロにパッと切り替えられるかというとそんなことはないみたいだし、カメラとしてはまだまだ進歩の余地があるか。
▼GAME Watch。携帯電話で操作できる女性向けのペットロボット タカラ「CHORO MODE PET」 。
▼産経。数字にはワケがある!? 中国のネット普及率は5.2%。
▼Production I.Gオールナイト。テアトル池袋、1/17日。ちょっと微妙だが。
▼アニメエキスポ東京。初めて知った。
▼『新造人間キャシャーン』 DVD BOXセット。これはもう完全に宇多田のダンナさんのおかげですね。
▼朝日。神田の古書店街、逆風でも店増加 脱サラ・転職組が進出。
▼Mint Jumpを見ると
『ザ・フィフティーズ』(デイヴィッド・ハルバースタム/新潮OH文庫)という本がとても面白そうだ。
▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:9,078。
▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:21,736。
▼朝日。エネルギーの空中採取可能? 電磁波蓄える夢の宝箱開発。「信州大理学部の武田三男教授と本田勝也教授、大阪大接合科学研究所の宮本欽生(よしなり)教授ら」。フォトニック結晶ではなく、フォトニックフラクタル。これは確かに面白い。
▼朝日。腸に穴開け見落とす? 東京・慈恵医大病院で女性死亡。
▼毎日・[挑む]研究者たちの素顔/23。理研発生・再生科学総合研究センター長・竹市雅俊さん。
▼毎日。骨髄バンクとさい帯血バンク、ドナー検索を共同化−−移植成績向上狙い、新年度から。
▼読売。被災地を即時に衛星中継」着衣にカメラやアンテナ。アジア防災センターとJAXAが開発していくという。一言で言えば、ウェアラブル衛星中継システムといったところか。
▼読売。「うちの衛星」に1口千円募集、「まいど」よろしく。
▼AV Watch。米Apple、4GB HDDを搭載した重量102gの「iPod mini」−249ドルで2月に発売。日本では4月に発売予定 。
▼KDDI。分散型音声認識システムの開発について〜 インターネットで音声認識 〜。
▼HotWIRED。米国、外国人の入国時に指紋と写真のバイオメトリクス登録を開始。
▼HotWIRED。進化するゲーム業界――2003年の総括と2004年の展望。
▼毎日。組み込みソフト分野で日本は勝てる 新年に思う、その根拠とは・・
▼産総研。AIST Today 2004.1 VOL.4 No.1。
▼日本工業新聞。日本オラクルの社内犬ウェンディが1歳に 。でけーよ。
▼読売。新春対談 鈴木敏夫VS押井守。
▼『攻殻機動隊』公安9課採用試験。
▼ROBO-ONEに特別解説者として神矢みのる(『プラレス3四郎』)が来るそうだ。
▼MY Fotolog。
▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:9,077。
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▼毎日。今年の環境ニュース、異常気象が1位−−日本生態系協会まとめ。
▼読売。米探査機が「ビルト2すい星」の塵採取に成功。
▼京都新聞。紅白視聴率、低落止まらず 裏番組の格闘技健闘。でも思ったほどじゃないなあ。もっと食われるかと思ったけど。でも格闘技嫌いな人もいるからなあ。民放は固めすぎか。
▼日経。JR東日本、山手線に約40年ぶり新駅。
▼MY Fotolog。
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▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:21,734。
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