NetScience Interview Mail 2000/01/27 Vol.085 |
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【寺薗淳也(てらぞの・じゅんや)@財団法人 日本宇宙フォーラム
調査研究部 月利用・探査担当グループ
宇宙デブリ担当グループ 研究員】
研究:月震、月の内部構造、画像処理
ホームページ:http://www.t3.rim.or.jp/~terakin/
○月震、月の内部構造の研究者、寺薗淳也さんにお話を伺います。
5回連続予定。(編集部)
[07: 「5時から科学」] |
○それは「放課後科学」というか「5時から科学」というか「土日科学」の領域なんですか(笑)?
■そうですね、その領域です(笑)。本当はこれをD論でやりたかったんですが、僕自身が勉強が足りなかったのと、あと方向性が大量のデータ処理という方向に向かっちゃったんで。こういうところから問題意識がそっちへ移っちゃったということもあってなかなか進んでいないんですが。いつも宇宙研の水谷先生からは怒られています(笑)。
○でもそういう放課後科学でそういうことができるというのは面白いですね、やっぱり。理論とか地質学とかなら確かにそういうこともできるのかもしれませんね。
■そうですね。もっと気楽でもいいんじゃないかと思うんですよ。先生に何年もついて弟子になって修行しないと一人前の科学者にはなれないんだというイメージがみんなの中にはすごくあると思うんですが、そうじゃないと思うんですね。大学自体が事務職に追われているんですから。そういうのなしに、やりたいことだけを本当にピュアにっていう…、サイエンティストじゃないんだけどサイエンスをやるっていうこともできると思うんです。
○昔の好事家、ディレッタントがやっていた科学ですね。科学者が職業科学者じゃなかった頃の。昔はみんなそうだったわけですし。だから一つの仕事しかしてないと言えばしてないですけど、逆にそれでじっくり考えてやっていたのかもしれないですね。「でも今はそういうことはできないよ」というのが普通の研究者の方々の考え方ですね。その辺にどう反論なさっているんですか? 実際俺がやってるじゃないかとか?
■まあ、「俺を見ろ」でもいいんですけど(笑)。もう一つは情報公開ですね。これだけインターネットが発達したら、たとえば科学者だけが持っている情報ってなかなかないんです。
○ああ、なるほどね。生データを誰でも手に入れられると。
■そうです。Desktop Lunar Explorationという考え方も基本はそこにあるんです。いままではデータが研究者だけが持っていてそれを代々受け継いでいってたわけですが、これからはそうじゃないだろうと。
○それはこういう宇宙科学の領域だからこそできることじゃないでしょうかね。今後は生命科学とかもそんなふうにしていけってことになるのかもしれませんが。
■ええ。生命科学とかは日夜新しいDNAとか新しい薬品とか作り出しているところですから、そうはいかないのかもしれませんし公開したぶん秘密が増えるようなところなのかもしれませんが、宇宙科学っていうのは、アメリカの宇宙科学の伝統もあるんでしょうけど、社会にフィードバックせよっていう考えが非常に強いですね。
○生命科学でもバイオインフォマティックスが重要だとか言ってますよね。全てを知っているのはコンピュータしかいませんという状況が来るのは目に見えている。いまでも多分そうだと思うんですけども。そういうことになると北野宏明さんがやったみたいに、この辺にこういう遺伝子あるんじゃないのと言って探してみたら本当にあったとか、そういうことはできるかもしれないですね。
■ええ、富士山を遠くで見れば確かに富士山に見えるんだけども、近くに行って岩を眺めたり道路をずうっと走っているだけでは分からないですよね。
○なるほどね。そういうことができるかもしれないし、実際にやっているヒトもいると。
■しかも科学者は富士山で言うと石を調べたり道路を造ったりしているだけで、実は遠くから富士山を眺めて「ああ、楽しいな」と言ってられるのは我々の特権じゃないかと思っているんですけどね。
○そこらへんは僕ら科学ファンの特権ですと言いたいところですね(笑)。
■そうなんです。これまではファンだとかマニアだとか言っていた人が研究者の領域に入っていけるかもしれない。研究っていうのは敷居が高いように見えて、逆にその世界のしきたりを守れば、すっと入っていくことができるんですね。今まではアマチュアでやっていた方がそういうところへ入ってくるときにも、解析の仕方が違っていたり、しきたりから外れていたりで先生から反感くらったりということも多かったですが、2,3年研究室に所属していればそういうことは分かってますからね。どういうふうにすれば業界標準のデータを使ってどういうのと比較して、どういうのをどこへ投稿すればいいというのも分かると思うんです。で、そういう情報をまたネットワークなりなんなりでフィードバックしていやると。するとそれを見てまた別の人が学習することができると。
そういう形で公開していくことでどんどん裾野が広がっていくと。
○で、また戻ってくると。情報を出す人のところに情報が集まってくるというのもありますしね。
■宇宙分野はそういうのが理想的に進めやすいなと思うんですね。
○計算機の発達というのもあるんでしょうけどね。
■そうですね。画像処理が自分のコンピュータでできるなんてことは夢にも思わなかったですね。いつもワードやエクセルを立ち上げているマシンで月の画像を解析したりという方もいっぱいおいでですし。
○でも大変なこともあるでしょ。経費とか。たとえば科研費が取れないっていうのがあるじゃないですか(笑)。
■ええ。大変なことは大変ですよ。続けていくっていうのはね。
○好きじゃないとやってられないですね。
■ええ。でも僕にはこれがあってるかなと。僕と一緒にやっている人もそれがあっているように思えます。そういう人って多いんですよ。言ってみれば退官されても研究会なんかに出てこられる方いらっしゃるでしょ。
○地質の大学教官とかはそうみたいですね(笑)。
■ええ。地震の研究にしても、計算機回すんだったらできるんですよ。いままでは大型計算機の世界でしたが、それが卓上の世界になってきた。ネットワークもありますしデータだって手に入らないことはない。
○でもきっと、大型計算機をお金で使わせるよ、っていうのももっと安くなってくるでしょうね。
■なるでしょうね。こういう状況がもっと進めば「趣味は科学です」と言っても気障と言われないような世の中になるかもしれません(笑)。
[08: NPO研究組織へ]br> |
■いま科学が行き詰まってると言っている人が多いんですけど、じゃあ研究者って何をやっているかというと、大学なんかからお金をもらってやっている人が多いと思うんです。ところがそうじゃなくて、お金を稼ごうとするから難しいことになるんじゃないかとふっと思うことがあるんです。
○ああ、研究費を取らなくちゃいけないとかそういうことですか。
■そうです。もちろん、自分の作りたい装置を作るためにお金がいっぱいいるということもあるかもしれませんけども。でも、なんかちょっと違うんじゃないかな、と…。うまく表現はできないんですが、何か違和感があるんですよ…。
○なるほど。みんなでシェアしていけば大学でなくてもできる研究はあるでしょうね。外国では実際にNPOの研究団体がいっぱいあるわけですしね。
■ええ。
○そういう形でやっていけるかもしれませんね。どういう形でああいうところが運営されているのか知りませんが。
■この業界で一番有名なのは惑星協会(Planetary Society)ですね。会員レベルが10万人規模です。
○でもあそこは「金がないから寄付をよこせ」とかって会員に手紙を送りつけて、それで運営が成り立っているんでしょ(笑)? そういう文化だったら文化なんでしょうけど、つまりお金があるものはないものに寄付をするっていうのが当然なんだという文化なんだと言えばね。でも日本でそれは無理でしょう。
■そうですね。企業メセナとかはそういうのを根付かせようということだったんですが、この時代ですからね。厳しいと。そうですね。自分たちで稼いでいくと。
○NPOっていうのは市民団体のためだけのものではなくて、NPO研究組織っていうのがもっとあって良いんじゃないかなと思うんですけどね。
■思います。最近だと日本スペースガード協会がそうです。
○ああ。NPOになるんですよね。
■ええ。99年の11月の半ばから終わりくらいにNPOになると聞いてます。こんな形で、研究のNPOっていうのが、これからちょこちょこ出て来るんじゃないでしょうか。あるいはそういう表だった形で出てこなくても、MLや学会であるようなゆるやかな繋がりだとかが。日本はそれが多いんじゃないかなと思います。
○それをNPOにしてしまえば良いんですよね。
■そうですね。オーソライズして法人化してお金をもらえるようにしてしまうという手はありますね。
○NPOにすれば、科研費をもらったりするのもやりやすくなるかもしれませんね。上の人の頭が柔らかくなればですが。それに、放課後科学の趣旨には反するかもしれませんけども。
■そうですね。ま、まだまだ先は厳しいかもしれません。でも素地は整ってきましたから、頑張ればそういう文化がだんだん根付いてくるんじゃないかなと。
そうなると学者は何をすべきかというと、そういう人の指導とか、そういう人たちへの情報提供とか、より先端的なところに移れるんですよね。大学の先生たちというのはもともと先端的な人たちなんだけど、それがフィードバックされて来ずに、一緒に墓場に行ってしまうということが非常に多かったので…。
○確かにそうかもしれませんね(笑)。
■なんか、もったいないんですよね。科学っていうのは、人類の知的財産だとか共有財産だとか言いますけど、本当の意味でそうなってるのかなという気がするんです。たとえばそこらへんの成果報告書とか解析書類の中にそういう面白いものが眠っているかもしれない。我々はそんなにいつでも読めるや、と思ってるものかもしれないけども、実は、本当にそういうものが欲しい人から見ると宝の山かもしれない。
○ええ、ええ。パッと綴じられただけの資料とかね。なんで出版しないのかと思うものとかありますよ。
■うん。あるいはネットワーク上に出してやるとかね。利益を考えなければね。
○いや、利益を考えても僕はできると思うんですけどね。やり方を考えれば。まあその話もまた別のときに。
[09: 月の内部構造 〜月の「コア」と「マントル」]br> |
○さて、科学の話に.もどりますが。
月の内部構造というのはどんなふうに考えられているんですか。
■アポロの時代になりますけど、1970年代ですね。そのころ、こんなふうになっているんじゃないかというデータは出ているんです。非常におおざっぱなんですが。
○走時曲線から出した、よく見る図ですよね。
■はい。たとえば地表から60キロくらいまでは地殻と呼ばれるものがあって、で、そこから400キロから700キロくらいまでのところには、まあ「マントル」みたいな…ものがある。で、もっと深いところに行くと、よく分からないんだけど、やっぱり「下部マントル」みたいなものがある。
○地球のものとはだいぶ違うだろうけど、ということですね。
■そうなんです。で、そこから先にはコアがあるんじゃないかと。ただ、地震で内部構造を調べている人にはコアがありそうだという説に肩入れする人が多いんですが、じゃあ月の地震でコアがあるという証拠がどのくらいあるのかというと、実は明らかに内部を通ってきて地震波が小さくなっちゃったという地震が一例だけあるんです。それだけなんです。
○一例? 一つしかないんですか?
■そうなんです。
○それをもとにして月のコア半径が400〜500キロくらいだとか言っているわけですか?
■そうなんです。これを聞いたときに「えっ!」と思ったんですね。
○そりゃ思いますよね。
■うん。そこでいろいろと月の内部構造について書かれている論文を孫引きしていって辿ってみると、あるシンポジウムの発表につきあたったんです。で、そのデータを見ると確かに地震波がポーンととんでいる、そこだけ遅れているというのが一つだけあったんです。そこから言ってるんですよ、この構造は。
○でもみんな月の構造っていうのはこうなんだと思っていると思いますよ。核があってマントルがあって地殻があってっていうふうに。
■ええ、みんな地球の内部構造の図が頭に刷り込まれていますからね。みんな天体の内部はそうなっているんだろうという発想があるんだと思いますね。
○でもそうじゃないかもしれないと。
■ええ。そもそもコアがあったとして、どんなものができているかも分からないですよね。鉄なのか、鉄といっても純粋な鉄なのか硫化鉄みたいなものなのかニッケルが混じっているのかとか。いろんな説があって分からないんです。それによって速度構造も変わってきますし。当然、溶けているか固まっているかによっても変わってきます。いろんなモデルが作られてしまって何にでも合う月のモデルが作れてしまうという、非常に困った事態が発生しているというのが本当のところです(笑)。
○(笑)。
■それにちょっと風穴を開けるかなあと思ったのがプロスペクターだったんですね。あれは月の周りを回りながら重力場を調べて、その引っ張られ具合からコアの大きさがどれくらいだろうというのを測ろうとしたんです。
○はい。
■ところがそれを見てみると220キロ〜500キロという話で、非常に幅が広い。僕も地震波のシミュレートをしたときでも、200キロから500キロまで全部やってるんですよね(笑)。だからこの中の、たとえば300キロ〜400キロというところまで絞れたら凄かったと思ったんですが、ああ、まだそこまではいかないんだなあと思って残念でした。
○ははあ。
■ただ、コアがありそうだということを言ってくれたのは一歩前進ですね。
○なるほど。
■これは非常に大きいと思います。そうすると今度ルナーAが行ったときに、じゃあその大きさはこのくらいじゃないかと言えると。私が月震をやっていたのもルナーAのための基礎研究ですんで、じゃあこれをルナーAでどう使おうかという話があるんですね。
○ルナーAはいま2002年ということになっているんですよね?
■そうですね、2002年夏ということみたいですが。まあ、夏か冬かはまだ分からないですね。
○ペネトレーターという奴を2本月面に打ち込んで色々測るわけですが、どこにどう打つことになっているんですか。
■ええ、月の地震の伝わり方っていうのをご説明したときにもお話したように、大きい波がコアを突き抜けて伝わってくるのが見えるかもしれないということがあるわけです。
○はい。
■そうするとちょっと極端な話ですが震源の真上のところに一本地震計を置いてやって、もう一本を真裏に置いてやろうと。そうするとたとえばコアが極端に小さい場合には発散するけども、もうちょっと大きくてある程度小さい場合には後ろに波が収束して大きく見えるだろうと。もうちょっとコアの大きさが変わってくると、逆にシャドウゾーンに入ってしまって見えなくなったりということが観測できると思うんです。
○なるほど。
■で、さっき月の深発月震というのは何グループもあると言いましたよね。これは色んな震源の位置が別れてます。ですから震源の位置と組み合わせをうまく使ってやると、たとえばシャドウゾーンの広さとか、裏に地震波の収束が起こるかどうかとか、大きい波が見えるかどうかとかその範囲とかが、ある程度把握できるんじゃないかと。そういう読みなんですね。
○深発月震のグループというのは月震の大きさはだいたい同じで場所が違うんですか。
■場所が違うんです。ほとんどが表側──というより表側しか見ていないからなんじゃないかと思うんですが、南西から北東に分布しているといった、あるパターンがあるんじゃないかと言っている人もいますけどね。そこまでは言えないと僕は思っています。 もっともひょっとしたら月に何かスーパーストラクチャーがあって、スパッと裏と表で何かまっぷたつに切れているという可能性もあるかもしれませんね。
○そういう可能性も真面目に検討されているんですか。
■ええ。妄想に近いんですけどね。震源もかなり広がってますしね。
○データの量も少ないんですしね。もしいっぱい観測点を置いたときにも南西から北東みたいな構造が見えたら、なんじゃそれはってことになるんでしょうけど。
■ええ、その可能性はありますね。
○それはやっぱ月の成因論にも関わってくるところだと思うんですが、寺薗さんはやっぱりジャイアントインパクトにのっとって考えていらっしゃるんですか?
■そうですね。ジャイアントインパクトがあれば、コアの大きさが小さいというのは妥当ですし。たとえば200キロとか300キロっていうコアは地震学では確実に押さえられますから。そうなったときに、コアが小さいってことはやっぱりジャイアント・インパクトを支える一つの大きな証拠として出てきますからね。そこを僕は期待していますね。
○そうですね。小さいっていうのは200−300くらいだったら小さいってことになるんですね?
■そうです。500になると、ちょっと大きいかなということになってしまうと思います。地球のコアの半径──地球のコア-マントル境界が深さ3000キロくらいですから、だいたい地球の半分くらいの大きさがコアだと言ってもおかしくないんですね。そう考えると月で500キロ、600キロって言ったら地球に匹敵する大きなコアがあるということになりますので。
○もしそうだった場合で、なおかつジャイアントインパクトだったとしたら、今度は地球の成因論が問題になりますよね。
■そこが問題になるかもしれませんね。地球がまだ分化していないときにゴンとぶつかっちゃったんだということになれば、また話は別ですから。
[10: 月の内部構造 〜月の「地殻」]br> |
○では話をコアから上のほうに戻して、月の地殻っていうのはどんなものだと考えられているんですか。
○次号へ続く…。
[◆Information Board:イベント、URL、etc.] |
■イベント
◇横浜こども科学館 天文教室「小型望遠鏡を作ろう」
3月11日(土) 午後6時〜7時
http://www.city.yokohama.jp/yhspot/ysc/ysc/noda/class-tk.html
■URL:
◇沖縄で雪?/「確かに降った」情報続々 琉球新報ニュース
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2000/2000_01/000119e.html
◇「独創的研究成果育成事業」の課題提案募集について 科学技術振興事業団
http://www2.jst.go.jp/pr/report/report128/index.html
◇スギ花粉情報 東京都 衛生局 生活環境部 環境保健課
http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/KAFUN/KAFUN.HTM
◇H-II8号機第1段エンジン本体等の回収作業状況について NASDA
http://yyy.tksc.nasda.go.jp/Home/Press/Press-j/200001/h28_000123_j.html
◇<新技術と新市場を結ぶ「日経テクノフロンティア」127号から>
遺伝子ビジネス〜ビジネスマン1000人に聞く
http://www.nikkei.co.jp/rim/idenshi.htm
◇ハッブルが捉えた宇宙の泡 An Expanding Bubble in Space
http://oposite.stsci.edu/pubinfo/pr/2000/04/pr-photos.html
◇「世界一の低燃費カー」はこうして生まれた
プレジデント誌 水木 楊のさいえんす&てくのろじー 根掘り葉掘り
http://www.president.co.jp/pre/0003/science1.html
*ここは、科学に関連するイベントの一行告知、URL紹介など、
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基本的には一行告知ですが、情報が少ないときにはこういう形で掲示していきます。
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発行人:田崎利雄【科学技術ソフトウェアデータベース・ネットサイエンス事業部】 編集人:森山和道【フリーライター】 |
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