100ページまでは我慢して読んで下さい。その後は面白いです。ラストもいい感じ。
「ラヴ・フリーク」よりも遙かに良い出来。これは本当に嬉しい驚きであった。やはりホラーは、本来ホラーであるところのテーマで、本来の力を発揮するのかもしれない。これでダメって人は、ホラー短編は元々肌に合わないのだと思った方が良いかも。
頭は倉阪鬼一郎氏。実は私、彼の作品の大ファンなので非常に嬉しかった。
内容は、昔なつかしい普通のエンターテイメント。暇つぶしには最適かもしれません。帯には「タイム・パトロール対特殊能力警察 時間跳躍能力者をめぐる凄絶な争奪戦!!」とあるが、このままのストーリー。行間を含めた描写は、ファンなら誰でも分かる大原節。ラストの展開は、著者の時間観、運命観を反映しているのかなー。ちょっと苦い。