NetScience Interview Mail
1999/01/07 Vol.035
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◆This Week Person:

◆Person of This Week:
【中田節也(なかだ・せつや)@東京大学 地震研究所 火山噴火予知研究推進センター 助教授】
 研究:火山岩岩石学
 著書:『火山とマグマ』(共著、東京大学出版会)
    『防災』(共著、東京大学出版会)
    ほか

 ホームページ:http://hakone.eri.u-tokyo.ac.jp/vrc/nakada/index.html

○火山の研究者、中田節也氏にお伺いします。今回は研究現状の総括的な話と、雲仙普賢岳噴火のときのこと、研究と報道についてなど。
 7回連続予定。(編集部)



前号から続く (第4回/全7回)

[12: マグマを直接見る方法は]

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○以前別の先生──こちら(地震研)の井田先生に話を伺ったときに、気象の人は空を見れば雲が見えるからまだ良いんだけど、火山は下見ても見えないから、とお答えになったのが凄く印象的だったんです。それはマグマがどう動いているか見ることが重要だという話だったんですが、先生のお仕事はそのアナロジーだと雨滴の成長過程を探ることと似てますね。

■そうですね。それと、気象の場合はゾンデを飛ばしたり、飛行機を飛ばしたりして実際にサンプルを取ってこられますけど、火山はそれができませんからね。マグマ号でも作って潜ってやらないと(笑)。

○でもそれが夢なんじゃないんですか。ボーリングしてやって、直接サンプルを見たいと。

■そうですよ。いまちょっと温度が下がったから掘ってやろうとというのはまさにそうですね。だけど、多分、掘ってみても、火道に入っているマグマから得られる情報っていうのはそんなに多くないんじゃないかと思いますね。終わったモノを見ることになるから。ある時点がスナップショットで残っているわけじゃなくて、火山活動が終わった後の、残務処理までやったあとを見るわけですから。だから、そこから噴火中に何が起こっているか読みとることはかなり難しいと思うんです。

○じゃあ結局、噴火の時に放出された岩石をみたほうがいいや、ということですか。

■それはそれで情報を持っているわけでしょ。でも今掘削したところを通って出てきた産物を見ているわけで、地上に出た溶岩自身は地上や非常に浅いところの条件をかなり反映しているだけですから、地下のことを読みとるのは難しいわけですよ。だから、地上に出たものと、火道に残されたモノをうまく結びつけて、噴火中に、深いところで何が起こっているかということを読みとらないといけないですね。
 だから理想的にはやっぱり地底号か何かで、噴火してる最中に潜って行けるといいんですけどね(笑)。

○将来的には、何か方法はないんですか。ペネトレーターみたいなものを落として、壊れるまで観測するとか、そういうことはできないんでしょうか。

■雲仙のときにやったあれは、地上ですからね。地下のことを直接見る方法というのは、いまはまったく考えられないですね。触診とか、聴診器で聞くとかしかないんじゃないですか(笑)。

○地震で叩いてもらうわけですか。ふーむ。じゃあコツコツやるしかないわけですね。

■ボーリングやろうというのも画期的な話ですから。今までは山の中身っていうのは山が大崩壊しない限り見えなかったでしょ。それを無理矢理穴を掘ってみてやろうというわけですからね。ただ、そこから何が見えるかというのは、ちゃんと整理して計画立てないと、お金の無駄遣いになっちゃうわけですからね。

[13: 電磁気的な研究手法について]

○話を繰り返すようですが、電磁気的な手法とかについてはどうですか。

■もちろん活用してますよ。雲仙のときは噴火の前に水の層があるところまで上がってきて、そこを通過するときに水蒸気爆発が起こるということがちゃんと分かってますからね。今度ボーリングして、帯水層をちゃんと確認しようという目的もあるんですよね。掘りながら、電磁気的な探査も同時にやっていくわけです。火山の内部の微細構造とか、今わかっていない深いところを探ろうという試みはあります。

○如何に細かい地質図を作るか、断面図を作るかということがとにかくまず第一なんですね。

■ うん、そうね。3次元的な地下構造をきちんと見るっていうのが第一でしょうね。

[14: おおざっぱには「分かっている」けれど…]

○しかしお話伺っていると、「第一歩」というのもまだまだ遠そうだなあ、という気がしますね。しかもその中で、マグマがどういう挙動をするかということもあるわけですよね。ううむ。

■(笑)。

○火道の中の話ですが、普通の乱流の解析でさえまだまだなわけじゃないですか。複雑な形をした火道で、マグマがどう通って、圧力がどう低下してっていう話なんか、本当に進めていけるんだろうか、という気がしてしまうんですが…。

■まあ、一歩一歩確実に、っていうことは無理だろうけど、総合的にある面ではこうだけど、別の面ではこうであって、という形を積み重ねていって、全体像としてはこうだ、ということは言えると思うんですよ。いま本当に目指しているのは噴火予知に直接繋がるような、本当の最後のところをもっと細かく見たいということですからね。
 もっと大ざっぱに言えば、よく分かっていますよ、という言い方もできるんですよ。地下でこういう風にマグマができて、ここで溜まって、こうやって噴出してきました、という言い方はできるんです。マグマに対して、これはこういうもんですよ、という言い方はできるんだけど、噴火現象について具体的なことを言おうとするとなると、非常にunknownなことが多すぎるんですよ。

○うーん…。

■そういうもんなんですよ(笑)。

[15: 雲仙普賢岳噴火のとき]

○ちょっとサイエンスから離れますけど。
 先生は雲仙普賢岳が噴火したときに、政治的にいろいろと難しい問題に対しても対処する立場にあったと伺ってますが…。

■ああ、行政やマスコミに対してどう振る舞ったか、ということですね。

○あの時は「火砕流」という言葉をどういう風に表現するかとか、「火砕サージ」をどう説明するかで、マスコミも含めて大分苦労していたように記憶しているんですが、当時の話を少しお伺いできますか。

■うん、そういうこともありましたけどね。
 僕らは観測所に詰めてて、噴火現象をいろいろ地質用語や火山用語で理解しているわけですよ。それに対して、マスコミが取材に来たり、行政の方が来ますね。で、いま起こっている現象を、こうですよ、とうまくかいつまんで説明する必要がありましたね。
 たとえば火砕サージっていうのは学問的にはきちんとした言葉なんですが、そういう言葉を使わずに、「熱風」っていう言葉を使ったり、溶岩の成長する特有の形に対してうまく比喩を使ってできるだけ分かりやすく説明するとか、そういうことはやりましたね。
 まあ、だけどそれは大したことじゃない。

○でも、当時は大変だったんじゃないんですか?

■いや、被災された方には悪いですが、結構やりがいがありましたよ。

○え、そうなんですか?

■うん、あれはね…。うん、あの噴火活動期間っていうのは、僕自身にとっては非常に充実した気持ちで過ごせましたね(笑)。

○まあ、先生方の場合、噴火しないと仕事にならないわけでしょうからね(笑)。

■そうそう。自分達の持ち山で噴火するっていうのは、凄い興奮でしたね。もの凄い研究のチャンスですから。

○ずっとその前から雲仙を調査されていたんですよね。

■うん、雲仙をメインにやってたわけじゃないんだけど。

○1990年の11月、ちょうど先生ご自身はUSGSに行かれてたときに噴火が始まったんでしたね?

■そうそう。

○慌てて帰国、ですか?

■いや、そうはしなかったんですよ。僕はそんなに、留学の期間を短縮するほど緊迫した状況だとは思ってなかったから。当時は、誰もそうは思ってなかったですね。最初は煙が上がった程度でしたから。その後も、単なる水蒸気爆発で推移するんじゃないかな、と思っていたんですね。

○しばらくしたら収まるよ、と思っていたんですか。

■うん。それにしても200年ぶりの噴火だったから、外国にいたために研究陣として加われないのは非常に残念ではありましたけどね。

○じゃあ留学期間は満了されて、ご帰国なさったわけですか。

■そうそう。帰国して、その足ですぐ観測所行って、地質学的な側面での調査をやらせて下さい、って頼んだわけですよ。
 脱線しますけど、太田先生が「なんだお前、今頃来やがって」って感じだったんですよ。当時はね、九州大学の地質屋さんは全然動かなかったんですよ、あの噴火では。太田先生の出身母体(九大の地質教室)が全然サポートしてくれない、っていう風に見えたらしくて。で、11月に噴火して、5ヶ月6ヶ月たったころに行ったもんだから、今頃のこのこ来やがって、ってことになったわけです。
 まあだけど、それから僕も調査をやりはじめて、きちんと火山灰を調べると、もうすぐマグマが出てきそうだ、っていうの分かりましたけどね。

○それはどういう…?

■水蒸気爆発、水蒸気爆発って言ってるけど、噴出したモノをよく調べてみると、如何にも新しいマグマの破片が入っているわけですよ。その破片の量が時間と共に多くなってきてましたから、もうすぐマグマが出てくるだろうと判断したわけです。

○なるほど。

[16: 火山学と社会の接点]

○ところで現在、火山噴火研究における先生の立場はどういうものなんですか?

■噴火に際して、日本の火山屋さん、主に地質屋さんですけど、どう動けばもっとも迅速に、かつより効率的に情報が得られるか、っていうことを、生意気な言葉でいうと、ある程度全国的にコントロールしているところがあってね。

○コントロールとは?

■たとえば、どこどこの山が噴いたとするでしょ。そうしたらその近場の火山研究やっている人に「すぐ行ってくれ」と。そしてこれこれの火山灰を採取して、こういう方法で分析してくれとか、すぐに噴出量を見積もってくれとか、その結果を火山噴火予知連に直ぐ提供してくれとか、そういうお願いをしているんですよ。

○なるほど。

■あとは、報道機関にはこういうことは喋るなとかね。そういう規制めいたこともやったこともあります…。

○そういう事態は結構あるもんなんですか。

■ああ、結構ありましたよ。たとえば、雲仙の場合でいうと──当時はいまみたいにコントロールする立場にはないんですが──、こういうマグマの破片が見つかりましたと。それは仲間内に流すのは良いんだけど、ひとたびマスコミに流すと「大噴火開始か!」っていう見出しになっちゃうでしょ。マスコミは書きぱなしで良いんだけど、それを読んだ住民がパニックになっちゃうでしょ。ですから、今は、そういうコントロールをある程度はやってますね。

○一方で、そういうのも含めて全て公開すべきなんじゃないか、というのもあるんじゃないですか?

■そうそう、それもありますね。それはいつも対立するんですよ。
 一つの立場としては、科学者は自由な立場なんだから、自分の信念で自由なことを言っていいんだと。ところが一方では、科学者が勝手に好きなことを言うと、それによって人心が惑わされるから、情報は一元化してくれという話もありますよね。どちらを優先すべきかは、場合場合で非常に難しいんですよ。いつも悩むんですけどね。

○雲仙のときも、被害の予想範囲図をいつ公開するかというので、色々あったそうですね。

■ありましたね。僕はそれには直接関係してませんけど。
 雲仙の場合も、噴火の始めは凄い混乱がありましてね。ある、にわか火山学者がやってきて、いま起こっている現象はとてもすごいことなんです、って市役所の前で記者をかき集めて大演説をぶったというのがありましたね。これから大変な噴火が起こりますと脅したりしてね。
 火山研究をやっている若手の人でも、観測所の人達、僕を含んでですけど、その人達の考え方は完全に間違っている、火砕流は溶岩ドームをほとんど吹き飛ばして起こっている爆発的なものだってね。被災者が出たのは観測陣が未熟のせいだからだとも言っていましたね。最初はね。
 その後はもう定着してしまって、誰が噴火現象についてのスポークスマンかということも認知されたし、どこに頼ればいいのかということも──あのときは噴火予報みたいなこともやってましたからね、そういうことをどこに聞けばいいのかということも時間とともに分かるようになりましたからね。
 だからそういう段階では、誰が好きなことを言っても、ここを頼ればいいんだな、という判断が出来るけど、噴火の始めというのはものすごく混乱しているから、おそらく情報提供は一元化したほうが良いと思うんですよ。

○ふーむ。

■だから科学者は自由に言いたいことを言えばいいっていうのも分かるんだけど、それは情報のルートができてからだと思うんですよね。

○一方で、その情報のルートができるためには、かなりの情報が集まってきてからでないとものが言えない、というのもありますよね。

■そう。そういう問題もあります。そうするとみんな不満になっちゃうんですよね。そのときどう対応するのかというのは、噴火の開始時期ですね、危ないって分かりかけたときですね、そのときに、研究者からどう行政側や住民側に情報を伝えていくかというのは、非常に難しい問題ですよね。

○ええ。雲仙の場合も、こいつがどういう火山なのかっていうのは、逆に噴火し始めてから分かったこともあるわけでしょ。

■ええ、ありますよ。

○それをどこでどう判断するか、っていうのは難しい問題ですね。火山の場合、単なる研究対象ではなくって人が住んでいるってことがありますもんね。
 火山の噴火の規模と、被害の規模も、全然別個のものなんですよね?その辺がすごく難しいんでしょうね。特に日本みたいに、どこ行っても人が住んでいるようなところだと…。

■そうそう。本当にそうですよ。だから「もうここは危ないから逃げろ」って単純に言うわけにはいかないでしょ。もちろん言えるんだけど、いつ言うかっていう問題がありますよね。「この噴火は明らかにこの地域に被害をもたらす」ってことが直近で予想されるときには、まあ誰も文句なくやれるけれども、「ひょっとしたら…かもしれない」っていうのだと、誰も避難命令なんか出せないですよね。避難命令出すのは行政だけど、それにアドバイスするのは我々ですから。
 非常に難しいですよね。

○サイエンティスト自身が噴火で死んだ例もいくつもありますよね。先生達ご自身も、いつ逃げればいいのか、という判断をリアルタイムでしていかなければいけないわけですよね。雲仙の場合もそうだったと思うんですけど…。

■うん、そうなるとね、方程式みたいな、ルールみたいなモノはあんまりないんですよ。どっちかっていうと経験論と感覚に頼るところがあって。非常に情けないとは思うんですけど(笑)。我々であっても、直前まで山に入っていて、数時間後に火砕流がそこを通過して、すぐそばにあった車を吹き飛ばした、ってことがありますからね。
 …まあ、本当に難しいですよ、そういう意味じゃ。
 でも、絶対安全地域っていうのは分かりますから。それは分かるんだけど、それよりも内側で、どっちか分からないということがありますよね。

○特に火砕サージのような場合だと…。

■そう、分からないですね。例えば、雲仙でも千本木ってところがあって、島原市の北西側で火砕流が93年の6月に流れたところがあるんですけどね。その地域は避難勧告地域になっていたんですよ。でも、そこに人が出入りしたんですよね。それは、入らないほうが良いんだけど、彼らが勝手に入って、自分の家を点検しに行くんですよ。で、火砕流が頻発していた日に、火砕サージから逃げ遅れた人が避難勧告地域で一人死んじゃったんです。
 そういう時期でも、今の規模だと火砕流はここまで来ますよということは僕らはきちんと言えたんです。だけど、火砕サージがここまで来ますよ、とはとても言えなかった。でも、それを間違って受け取った住民の人がね、お前たちはここまでしか火砕流が来ないと言ったじゃないかっていうわけですよ。それはお前らの責任だろって。そういうふうに文句を言われたことがありますよ。

○…。

■ だからその、火砕流のように確実に来るのは分かるけど、火砕サージのように挙動が予想できないものもあるんですね。火砕サージの挙動なんていうのは、誇大評価して「安全区域」っていうのは設定はできるど、実際にこういう火砕流が流れが来たときに、それにともなう火砕サージがどこへいくのかと予想は大変難しいですよ。

[17: 雲仙これから]

○火山の研究っていうのには、色々な側面があるじゃないですか。マスコミに出やすい面もあるけれど、その一方で先生達が本当にやっていらっしゃる研究というのは全然違うわけですね。そこには凄いギャップがあるんだなあと思いました。

■ありますよ(笑)。

次号へ続く…。


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  基本的には一行告知ですが、情報が少ないときにはこういう形で掲示していきます。
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NetScience Interview Mail Vol.035 1999/01/07発行 (配信数:10,464部)
発行人:田崎利雄【住商エレクトロニクス・ネットサイエンス事業部】
編集人:森山和道【フリーライター】
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