独断と偏見で選ぶ
ベストサイエンスブック'97

現在の結果
'98.1.31
有効投票数:29
各コメントは、付けてくれた方の分のみ掲載しています。ですから各得点は、コメントを付けて下さった方の投票分のみではなく、各書籍が獲得している合計点です。ご了承下さい。

  • 20点 『神が作った究極の素粒子(上・下)』 レオン・レーダーマン 高橋健次訳 草思社
    ・まだ読み終わってないけど・・・。高かったし、このボリュームに機械科魂満載の実験家話は燃えます〜。(コメント:村上 淳
    ・著者のレーダーマンは「笑う実験物理学者」との異名を持つ科学者で、この本も、実験家としての立場から理論家に軽口をたたいたり、ドルトンの原子説をフライング扱いして厳しい評点を与えるなど、普通の科学啓蒙書とは少し違った趣があります。また、「究極のアトムを探す」という観点から見ることによって、ガリレオやニュートン、アインシュタインといった有名な科学者の新しい側面を見せてくれます。最新の実験結果(CP対称性の破れ等)だけでなく、このようなことを教えてくれる良書だと思います。(コメント:諏訪多聞)

  • 17点 『カールセーガン 科学と悪霊を語る』 新潮出版
    ・まあ、追悼ということで、、、。宇宙人の話を、性的虐待に還元しすぎているような気もしたけど、面白かった。ミステリーサークルの話などは、なかなかしっかりしていたと思います。(コメント:中村雅浩)
    ・素晴らしい本だと思いました。日本にもこれだけ語れる人が欲しいと思いました。(コメント:noriaki
    ・科学者として、そして科学の啓蒙につとめた氏のいらだち、あせりが読みとれて、切なくなってしまいました。(コメント:Yuki Takase

  • 13点 『カエルの鼻 たのしい動物学』 石居進 八坂書房
    ・科学の研究はこういうものなんだ、こんなに楽しいものなんだ、ということがこの本を読んでわかりました。(コメント:榎木英介
    ・1997年一番の収穫。動物学の研究の進め方、その楽しさを描いた本。中学・高校生ぐらいの若い人に是非読んでほしいと思います。全体に漂うユーモラスな雰囲気には、『動物のお医者さん』に通じるものを感じます。(コメント:彦坂 暁

  • 13点 『カラー版 ハッブル望遠鏡が見た宇宙』 野本陽代&ウイリアムズ 岩波書店(岩波新書)
    ・岩波新書なのに(^^;美しいカラー図版を廉価に提供した点を評価。(コメント:ひらやまひろゆき
    ・ビジュアルの威力。立体的に見えるほど鮮明な写真がよかった。安いのもいいです。(コメント:Yuki Takase
    ・どうしてこんなに宇宙は美しいんでしょうか。(コメント:大田武志)

  • 12点 『HAL伝説』 デイヴイッド・G・ストーク編 日暮雅通監訳 早川書房
    ・今年読んだ科学書の奥付けを見るとほとんど’96年発行の本ばかりでした。対象になりそうなのは「HAL伝説」のみでしたのでこれに10点ですね。ちまたの世界でのコンピュータの話題といえばPC関係のみの話題ばかりなのでこのような広い意味でのコンピュータの現在を扱った内容が面白かったですね。(コメント:久保田之唯)

  • 12点 『科学がきらわれる理由』 ロビン・ダンパー 松浦俊輔訳 青土社
    ・科学の方法は皆がやっているのにも関わらず、科学は拒否反応を抱かれる。その理由を分析した好著だと思います。(コメント:榎木英介
    ・最近問題になっている科学雑誌廃刊などの傾向についても考えるきっかけになる本。しかも中味も学術的で立派。小著ながら名著。(コメント:田口善弘

  • 11点 『科学哲学者柏木達彦の多忙な夏』 冨田恭彦著,ナカニシヤ出版
    ・科学哲学の話題をわかりやすく教えてくれる「小説」。「納得できることだけじゃなくて、納得のいかないことも一緒にしてわかろうとすると、思いがけない展開がある」(p.138)という部分は、なんか励まされた。(コメント:米澤直記

  • 10点 『クォークとジャガー』 マレイ・ゲルマン著 野本陽代訳 草思社
    ・後半の環境保護の章はよけいですが、全体としては面白く読めました。研究職についていると視野狭窄に陥って専門バカになりがちです。こういう異分野の啓蒙書というか読み物は専門バカ予防薬として、また単に息抜きとしては最適です。(コメント:轟 泰司)

  • 10点 『月面ウォッチング(Atlas of the Moon)』 地人書館 A.ルークル著  山田卓訳 A4判/4色刷り/232頁/6000円(税別)
    ・地球から見える月の表側の地形を、76のエリアに分けて紹介したガイドブック。76の全てのエリアを詳細なスケッチで示している。その詳細さには驚きと感動が有り、現実にはどのように見えるのだろうかと望遠鏡で月を観てみたいという欲求が湧いてくる。(コメント:衣笠純二)

  • 9点 『理論物理学を語る』 湯川秀樹著 日本評論社

  • 9点 『奪われし未来(Our Stolen future)』 シーア・コルボーン、ダイアン・ダアマノスキ、ジョン・ピーターソン・マイヤーズ 長尾力訳 翔泳社
    ・エコ運動家の必読書になってしまいましたね。レイチェル.カーソンと同じ扱い。(コメント:高川朋和

  • 8点 『さよならダーウィニズム』 池田清彦 講談社選書メチエ
    ・語り下ろしとだけあって読みやすい。(コメント・匿名希望)

  • 8点 『軌道エレベータ』 石原 藤夫/金子 隆一著 裳華房
    ・定番SFガジェットの解説、決定版。SFのネタ本にもなる。(コメント:野尻抱介
    ・非常にバランス良く書かれている解説書で、SFの楽しさを再認識させてくれました。(コメント:大田武志)
    ・内容的には「スペースツアー」の方が楽しかったが,それでもSF好きには充分楽しめます。(コメント:増井良治)

  • 7点 『認知哲学――脳科学から心の哲学へ』 ポール・M・チャーチランド著 信原 幸弘/宮島 昭二訳 産業図書
    ・脳の情報処理機構の最新にしてもっとも妥当なモデル(と思う)。(コメント:森下一仁

  • 7点 『ナノテクの楽園(万物創造機械の誕生)』 エド・レジス著 大貫昌子訳 工作舎
    ・眉つばだけど、元気が出る。(コメント:野尻抱介

  • 6点 『科学の終焉』 ジョン・ホーガン著 竹内薫訳 筒井康隆監修 徳間書店、2500円
    ・入れるかどうかかなり迷いましたが、やっぱり入れておきましょう。「ベスト」というのからは外れると思うんですが一読して欲しい本ではあるし、読み物としては十分面白い。また、1ジャーナリストが科学を見るとこう見えたという一例であることは間違いないわけですから。こういう本が出版され喧々囂々話題になるということ自体も、97年を象徴していると思う。この本一冊読めば、しばらく研究室での議論の話題には困らないかも?(コメント:森山和道)
    ・サイエンスブックに入るかどうか悩んだが,サイエンスそのものを対象としているとことで選んだ。ふだん漠然と感じていたことを明快に(明快すぎる?)書いてあって非常に引き込まれた。(コメント:増井良治)

  • 5点 『未来宇宙技術講義』 スタンリー・シュミット/ロバート ズブリン著 石原 藤夫/山本 菊男訳 三田出版会
    ・好きなんです(^^; (コメント:ひらやまひろゆき) ・SFのネタ本になるし、元気が出る。(コメント:野尻抱介

  • 5点 『生命の意味論』 多田富雄著 新潮社
    ・スーパーシステムが与えた影響は大きいと思います。(コメント:榎木英介
    ・「免疫の意味論」の続編というよりは、話題を求めて生命科学全般を解説したような本に なっているのが難点。授業のネタにはなるかなー。(コメント:中村雅浩)

  • 5点 『カンブリア紀の怪物たち 進化はなぜ大爆発したか』 サイモン・コンウェイ・モリス著 松井孝典監訳 講談社現代新書、824円
    ・やっぱり邦題は最低だと思いますが、必読書の一つでしょう。グールド「ワンダフル・ライフ」を読んだ人はこちらも読むべきです。(コメント:森山和道)
    ・勉強になりました。(コメント:Yuki Takase
    ・何かと話題の怪物たちについて,ようやく分かった気になった。(コメント:増井良治)

  • 5点 『きわどい科学〜ウソとマコトの境界を探る』 M. W. Friedlander著 田中嘉津夫・久保田裕訳 白揚社
    ・最近流行のトンデモ批判本です.が,この本はひたすらストロングスタイルで,笑いのめすことなく幹竹割りしてくれます.教育的配慮の行き届いた本です.セーガン先生の本が既にノミネートされているので,こちらを推します.(コメント:デワトシカズ

  • 4点 『サイエンス・パラダイムの潮流 複雑系の基底を探る』 黒崎政男編 丸善ライブラリー

  • 4点 『羽生 21世紀の将棋』 保坂和志 朝日出版社
    ・読者は本書を通じて、これまで常識とされた将棋観がいかに非科学的であったかを 悟るだろう。(コメント:K.Ogihara)

  • 4点 『鏡の中のミステリー 左右逆転の謎に挑む』 高野陽一郎 岩波書店 (岩波科学ライブラリー 55)
    ・素朴な疑問から出発して科学の深淵へと誘う好著。紹介される数々の学説の「素人っぽさ」に読者は大いに勇気づけられるだろう。(コメント:K.Ogihara)

  • 4点 『輝く二重らせん〜バイオテクベンチャーの誕生』 Arthur Korngerg著 上代淑人監修 宮島郁子・大石圭子訳 メディカル・サイエンス・インターナショナル
    ・化学屋の私とはアプローチの仕方が全く異なりますが,医薬品探索研究やっている者として,非常に「ため」になります.(コメント:デワトシカズ

  • 4点 『恐竜復元』 犬塚則久 岩波書店(岩波科学ライブラリー57)
    ・少ない紙面なのにわかりやすい、やはり恐竜でないと売れないのであろうか。(コメント・匿名希望)

  • 4点 『H−II ロケット上昇 国産大型ロケット開発12年の軌跡』 松浦晋也 日経BP社、2800円
    ・科学書として良いか迷ったけど、ロケット開発の感動の1冊。(コメント:ひらやまひろゆき
    ・技術ものドキュメンタリーからも1冊選んでおきたい。僕は本作がTVドラマ化されると良いなあ、と思っているのだが…。(コメント:森山和道)
    ・日本のロケット野郎魂を堪能して泣ける。(コメント:野尻抱介

  • 4点 『心はどこにあるのか』ダニエル・デネット著 土屋俊訳 草思社
    ・デネットのエッセイ集の様に思える。非常に読みやすく何を考えているのかが分かる本だと思える。教育テレビのインタビューより分かりやすかった。(コメント:高川朋和

  • 4点 『脳とクオリア』 茂木健一郎著 土屋俊訳 日経サイエンス社
    ・意識の問題を生理学と哲学の中間領域で考えている本。今一番新鮮に感じた。(コメント:高川朋和

  • 3点 『ダーウィンの憂鬱 ヒトはどこまで進化するのか』 金子隆一著 祥伝社(NON BOOKS) とにかくおもしろい。(コメント:ひらやまひろゆき

  • 3点 『道楽科学者列伝』 小山慶太 中公新書
    ・この本の5章「火星に運河を見た御曹司」っていう章が、なんとなく気に入ってます。なぜか、鶴田謙二のマンガを思い出してしまったのでした。(コメント:中村雅浩)
    ・このような科学史的評伝がもっとあっても楽しいと思う。(コメント:ひらやまひろゆき
    ・科学が貴族の趣味だったなんて、なんてファンタスティック(^^)。(コメント:野尻抱介

  • 3点 『マーズ・ダイレクト』 ロバート・ズブリン 徳間書店
    ・眉つばだけど、元気が出る。(コメント:野尻抱介
    ・我々は火星に行けるんだ!行きたいですね。(コメント:Yuki Takase

  • 2点 『脳型コンピュータとチンパンジー学』 松本元 松沢哲郎 ジャストシステム
    ・脳の本ですが、この人たちは本当に楽しく研究しているなあ、とこちらまで楽しくなりました。(コメント:榎木英介

  • 2点 『ビデオ昆虫大図鑑』1〜5巻 撮影 栗林さとし 講談社
    ・本でなくビデオですが、ハイスピード映像が興味深いです。(コメント:清水学)

  • 2点 『パソコンを疑う』 岩谷宏 講談社 (講談社現代新書 1367)
    ・今日のコンピュータ科学に欠けているものを本書は明確に示している。多分それは、ユーザーと一緒に嘆き憤る「六分の侠気」と「四分の熱」・・・。(コメント:K.Ogihara)

  • 2点 『動物の脳採集記』 萬年甫 中公新書
    ・萬年先生のお人柄が出ていて、とってもホノボノとした本。最先端の脳研究もキリンの首をかつぐような汗まみれの作業から始まったのかと思うと、、、。(コメント:中村雅浩)

  • 2点 『超分子化学』 Jean-Marie Lehn著 竹内敬人訳 化学同人
    ・えー,ちと専門的に過ぎ,啓蒙書の枠に収まらないのですが(^^; 次の10年間(あるいはそれ以上)をリードする化学のコンセプトがここにあります.筆者は87年のノーベル化学賞受賞者で,化学界きってのコピーライター(^^; でもあります.(コメント:デワトシカズ

  • 2点 『科学哲学者柏木達彦の冬学期』 冨田恭彦著,ナカニシヤ出版

  • 2点 『テスラ 発明王エジソンを超えた偉才』 Margaret Cheney著,鈴木豊雄訳,工作舎

  • 2点 『庭にきた虫』 佐藤信治著 農山漁村文化協会 本体1857円
    ・自宅の庭で長期間にわたって観察した「ミクロ・コスモス」。(コメント:森下一仁

  • 2点 『日本のルィセンコ論争』 中村禎里 みすず書房
    ・はい、勉強になりました。すでに定年をすぎた生物学者たちと話を合わせるための必読書でしょう。(コメント:中村雅浩)
    ・30年も前の本の再刊ですが、今でも読まれる価値のある本だと思います。科学と政治・イデオロギーの関連について考えさせられます。(コメント:彦坂 暁

  • 2点 『クローン羊の衝撃』 米本昌平 岩波書店(岩波ブックレット)
    ・簡潔に問題の要点をまとめた好著。「クローン」問題への各国の対応が分かって勉強になります。(コメント:彦坂 暁
    ・やっぱり97年一番、あるいはここ数十年一番のニュースは「ドリー誕生」でしょう。世界共通、数年を耐えるニュースというのは技術関連のニュースしかない。多くの本が出たけど、敢えて一冊選べばこれ。(コメント:森山和道)

  • 2点 『〈構造〉としての身体』 TASC[たばこ総合研究センター]『談』編集 部=編著 河出書房新社
    ・身体の発見シリーズの3冊目、普通の書店では手に入りにくい雑誌『談』の再編集版、著者らの著名な本を読んだ気になれるお得な感じ。(コメント:匿名希望)   

  • 1点 『科学者』 月本裕 アスペクト
    ・研究をしている人って楽しい人だなあと思わせてくれた。科学を身近に感じさせてくれた本。(コメント:榎木英介

  • 1点 『眠れる遺伝子進化論』 四方哲也 講談社
    ・はっきりいって、この自信はどこからくるのかとむっときましたが、研究者はこういう論争を巻き起こすような本をどんどん出して欲しいので1票(コメント:榎木英介

  • 1点 『舞い上がったサル』  デズモンドモリス 中村保男訳 飛鳥新社

  • 1点 『われわれはなぜ死ぬのか』 柳澤桂子 草思社

  • 1点 『精子戦争』 ロビンベイカー 秋川百合訳 河出書房新社

  • 1点 『種の起原をもとめて』 新妻昭夫 朝日新聞社
    ・ウォーレスの足跡を丹念に追っているので、なかなかイイ仕事だと思います。(コメント:中村雅浩)

  • 1点 『月刊たくさんのふしぎ「貝ものがたり」』 高山茂樹(文) 楚山勇(写真)
    ・絵本といってもなかなかいいですよ。ことしは、これにしておきます。とにかく写真がきれい!(コメント:中村雅浩)

  • 1点 『ホミニッド』 ロバート・フォーリー 金井塚務訳 大月書店
    ・翻訳の金井塚さんは、いい人です。もちろんこの本もしっかりした本です。(コメント:中村雅浩)

  • 1点 『心を生んだ脳の38億年』 藤田晢也 岩波書店(ゲノムから進化を考える4) 1600円
    ・大脳新皮質のコラム構造へ至る進化の道筋が整然と理解できた。(コメント:森下一仁

  • 1点 『これが脳低体温療法だ――脳死を防ぐ新医療』 NHK林勝彦& 人体プロジェクト著 日本放送出版協会 本体1500円
    ・取材対象の強み。この本でなくてはならないというわけではないが、類書がないので。(コメント:森下一仁

  • 1点 『エデンを探せ』 ブライアン・フェイガン著 大出健訳 ジャパン・ タイムズ 本体2266円
    ・最新考古学の現場から。抄訳でなく全編を読みたかった。(コメント:森下一仁

  • 1点 『BRAIN VALLEY』 瀬名秀明 角川書店
    ・小説ですが、少なくともぼくは勉強になったので。ただし、どこまでが本当でどこまでが作者によるウソなのか読解できる必要がある。参考文献リストは今後重宝しそう。(コメント:米澤直記

  • 1点 『かたちの進化の設計図』 倉谷滋著 岩波書店
    ・脊椎動物の「かたち」はいかに進化してきたのか?発生学と進化学との再度の蜜月の姿が示されています。(コメント:彦坂 暁

  • 1点 『DNA伝説 文化のイコンとしての遺伝子』 ドロシー・ネルキン&M・スーザン・リンディー著 工藤政司訳 紀伊国屋書店
    ・生命システムの部品にすぎない「DNA」に、いかに過剰な意味づけがされているか。生物学者も、その危険性にもっと自覚的であるべきだと思います。(コメント:彦坂 暁

  • 1点 『生物系統学』 三中信宏著 東京大学出版会
    ・分岐学の歴史、系統推定の方法論とその応用について書かれています。出たのが年末なので、まだ半分しか読めていませんが、すごく面白い本です。(コメント:彦坂 暁

  • 1点 『七つの科学事件ファイル』 H.コリンズ&T.ピンチ著 福岡伸一訳 化学同人
    ・特に「プラナリアの記憶物質」論争と「自然発生説」論争の部分が面白く、勉強になりました。(コメント:彦坂 暁

  • 1点 『日本動物大百科7・無脊椎動物』 日高敏隆監修 奥谷喬司、武田正倫、今福道夫編集 平凡社
    ・通読はしていないけど、解説が充実していて、調べものや臨海実習用の資料に大いに役立ってくれることでしょう。写真もきれい。(コメント:彦坂 暁

  • 1点 『現代思想』1997年6月号「多様性の生物学」 青土社
    ・雑誌だけど、森山さんのページにも書評があるし、良いですよね。面白い論文が山盛り。キーワードは「記号」。(コメント:彦坂 暁

  • 1点 『最新脳科学論 心と意識のハード・プロブレム』 矢沢サイエンスオフィス / 学研、1800円
    ・近年の脳や意識をめぐる議論を総覧できる。便利な一冊。力作インタビュー集としても。(コメント:森山和道)

  • 1点 『複雑系を解く確率モデル こんな秩序が自然を操る』 香取眞理著 講談社ブルーバックス、740円
    ・ブルーバックスから1冊選べばこれ。くだらないブームを無視した堅い本ながら一般読者にも読める。(コメント:森山和道)

  • 1点 『ネコジャラシのポップコーン 畑と道端の博物誌』 盛口満著 木魂社、1600円
    ・こういう本は必要です。いろいろな意味で…。それに、なんとも言っても面白かった、単純に。(コメント:森山和道)

  • 1点 『脳と記憶の謎 遺伝子は何を明かしたか』 山元大輔著 講談社現代新書、660円
    ・思ったよりもずっと面白く、こちらを良い意味で裏切ってくれた1冊でした。(コメント:森山和道)

  • 1点 『深海の庭園』 シンディ・ヴァン・ドーヴァー著 西田美緒子訳 草思社、1800円
    ・ネイチャーライティングの一冊として、これを挙げておきます。また女性の科学への進出に興味のある方へも。(コメント:森山和道)

  • 1点 『ヘッピリムシの屁 動植物の化学戦略』 ウイリアム・アゴスタ著 長野敬他訳 青土社、2200円
    ・僕にとっては「化学生態学」という実に面白い分野へ目を向けさせてくれた一冊でした。というわけで一票。(コメント:森山和道)

  • 1点 『植物の多様性と系統』 岩槻邦男・馬渡俊輔監修 加藤雅啓編集 裳華房
    ・バイオディバーシティ・シリーズ2 中身の濃い総論的な1巻についでやっと発売されたシリーズ2巻、充実した分類学書、続刊がたのしみ。(コメント:匿名)

  • 1点 『宇宙のゴミ問題』 裳華房ポピュラーサイエンス
    ・簡単そうで意外に深い。SFのネタ本にもなる。(コメント:野尻抱介

  • 1点 『宇宙飛行士が答えた500の質問』 三田出版会
    ・雑学本かと思ったら、意外に深かった。MSの立場がわかって楽しい。(コメント:野尻抱介

  • 1点 『ぼくらの鉱石ラジオ』 筑摩書房
    ・一部トンデモぽいが、鉱石ラジオの原理が徹底的にわかって作って遊べる楽しい本。(コメント:野尻抱介

  • 1点 『知恵の樹』 マトゥラーナ/バレーラ ちくま学芸文庫
    ・文庫化だからとりあえず1点。オートポイエーシスは思想界で取り上げられるけど本来は科学のパラダイムだと思います。(コメント:高川朋和

  • 1点 『ブラックホールと時空の歪み』 キップ・S・ソーン、白揚社

  • 1点 『ネアンデルタール人とは誰か』 ストリンガー&ギャンブル、朝日選書

  • 1点 『眠れぬ夜のグーゴル』 A.K.デュードニー、アスキー

  • 1点 『絶滅のクレーター』 アルヴァレズ、新評論

  • 1点 『ウィルス・ハンター』 エド・レジス、早川書房

  • 1点 『ツキの法則』 谷岡一郎、PHP新書

  • 番外『新化』 石黒達昌 ベネッセ 0点(?)
    ・こんな本があったらいいなーっていう本でした。『鼻行類』のようなストーリーですが、まあ、それはレトリックで十分にカバーしているでしょう。科学書では、ないので番外ですね。(コメント:中村雅浩)

  • 番外『科学の終焉』 ジョン・ホーガン著 竹内薫訳 筒井康隆監修 徳間書店、2500円
    ・科学関係で、一般に話題になった本ですが、科学書とは言えないような気がします。(コメント:Yuki Takase

  • 取りあえずこういう形で並べて掲示していきます。
    名前の掲示ですが、コメントを頂いた分にはこうやって掲示したいと思います。名前が出るのは嫌だ、という方はご連絡下さい。ご意見などお聞かせ願えれば幸いです(匿名希望、として頂けるのが一番良いでしょうが)。
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