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川崎重工のロボット細胞自動培養装置でiPS細胞の自動培養に成功

R-CPX

産総研:世界で初めてヒトiPS細胞の自動培養に成功.

独立行政法人 国立成育医療研究センター、独立行政法人 産業技術総合研究所は、川崎重工が開発したロボット細胞自動培養装置「R-CPX」を使って、熟練者でなければ培養が難しいヒトiPS細胞の自動培養に、世界で初めて成功したと発表した。

産総研 幹細胞工学研究センターの浅島研究センター長がプロジェクトリーダーとなり、iPS細胞の実用化に向けたコンセプトを定めた。その一環として大量培養を実現するため、成育医療の生殖・細胞医療研究部が確立したiPS細胞の培養プロトコルを、川崎重工がロボット技術と画像処理技術を活用した細胞自動培養装置で再現した。

これまで熟練した研究者が行っていたiPS細胞の分化・未分化の判断を自動化し、未分化の細胞のみを回収してさらに増やすことも可能。川崎重工は同装置で3ヶ月間培養を継続し、安定的に自動培養できることを実証するとともに、成育医療と産総研は各種検査を行い、培養された細胞が未分化のiPS細胞であることを検証している。

2010年6月30日から7月2日まで東京ビッグサイトで開催される国際バイオEXPOにおいて、細胞自動培養装置を出展するとともに、成果報告を行う予定。



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川崎重工と産総研、細胞自動培養ロボットシステム「R-CPX」を開発

saisei

再生医療向けに高品質・高効率な細胞自動培養ロボットシステムを開発

川崎重工業株式会社と独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)は、再生医療と遺伝子治療の2分野で必要とされる細胞培養を対象とし、 多人数の細胞を同時に、完全自動で培養できるロボットシステム「R-CPX(Robotized-Cell Processing eXpert system)」の実用機を開発したと発表した。

2台のクリーンロボットが並行動作を行うことで熟練技術者の複雑な動きを再現して培養作業の完全自動化を実現した。また過酸化水素蒸気による除染機能を装備し、装置内を常に無菌に保つ。培養作業以外にも装置内で手作業ができるようにして、システム全体の汎用性を高めている。

そのほか、画像処理によって細胞の培養状態を自動判定したり遠隔監視機能のほか、生産管理技術を応用することで細胞の履歴管理なども行える。

システム全体の大きさは幅3800×奥行き2250×高さ1930(mm)で、中に2台のロボットが入っており、二人分の仕事を協調 してこなす。ロボット本体は半導体作業用のロボットに対し特殊なめっきを施した6自由度のマニピュレータで、材質はアルミとステンレスを使用している。

……続きは、『ロボコンマガジン』(オーム社)でご覧下さい。2010年5月号(4月15日発売号)に掲載予定です。実際に取材してきましたので。

個人的には、再生医療+ロボットと、かつて取材していた二つの領域が重なり、色んな意味で感慨深いものがありました。今回のロボットを開発した方とも、こういうリリースの時にしかお会いしないのですが、かれこれ10年以上の付き合いになります。

もっとも、実用においてはやはり厚生労働省の認可がどうなるかなどなど、技術以外の問題が壁として出てきそうです。そのへん、経済産業省と厚生労働省で話し合って良いほうに動かしていってほしいものですが。

一つ、「ロボコンマガジン」の原稿には多分書かない情報を付け加えておくと、同種の自動細胞培養機械にはThe Automation Partnership (TAP) 社の「Cellmate」というロボットがあります。ただこちらはおそらく過酸化水素蒸気による除染機能などは持っていないだろう、とのことです。詳細はあまり明らかにされていないそうです。



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