地球科学

JAMSTEC/CDEX 「ちきゅう」乗船スクール2010追加開催(2010年2月10日(水)~14日(日)開催)

JAMSTEC/CDEX(海洋研究開発機構 地球深部探査センター)は「ちきゅう」乗船スクール2010追加開催(2010年2月10日(水)~14日(日))にあたって参加者を追加募集している。

詳細はhttp://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/education/school_app.htmlを参照。

地球の内部で何が起こっているのか? (光文社新書)

著者/訳者:平 朝彦 徐 垣 末廣 潔 木下 肇

出版社:光文社( 2005-07-15 )

定価:¥ 893

Amazon価格:¥ 893

新書 ( 277 ページ )

ISBN-10 : 4334033148

ISBN-13 : 9784334033149


JAMSTEC、2010年カレンダープレゼント 抽選で50名に

JAMSTECカレンダープレゼント<広報活動<独立行政法人海洋研究開発機構.

JAMSTEC(海洋研究開発機構)が2010年カレンダーのプレゼントを実施している。「JAMSTECメールマガジン」登録者から抽選で50名.

JAMSTEC 2010カレンダー

JAMSTEC 2010カレンダー

JAMSTECオリジナルカレンダー(2010年版)はJAMSTECのサイトで購入も可能。

構成: カラー印刷
B4サイズ(364mm×257mm)
14枚
価格: 1部 450円(送料・消費税含む)

ケニヤのサンゴ年輪から115年間のインド洋ダイポール変動を復元、東大 インド洋の気候モードがシフト

01-b

正のインド洋ダイポールモード時におけるインド洋東西の降水偏差。 緑は通常年より降水が多いこと、グレーは少ないことを示す。赤印はサンゴの採取地点(ケニヤのマリンディ)。

ケニヤのサンゴ年輪から115年間のインド洋ダイポール変動復元に成功 – プレスリリース – 東京大学 大学院理学系研究科・理学部.
Nakamura, N., H. Kayanne, H. Iijima, T. R. McClanahan, S. K. Behera, and T. Yamagata (2009), Mode shift in the Indian Ocean climate under global warming stress, Geophyscal Research Letters, 36, L23708, doi:10.1029/2009GL040590.
(中村修子・茅根 創・飯嶋寛子・T. R. McClanahan・S. K. Behera・山形俊男 (2009), 地球温暖化に伴うインド洋気候のモードシフト.地球物理研究レター,36巻,L23708)

12/22日、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 特任研究員の中村修子氏、同教授の茅根創氏、特任研究員の飯嶋寛子氏、米国Wildlife Conservation Society 上席保護官のTimothy R. McClanahan氏、海洋研究開発機構地球環境変動領域チームリーダーSwadhin K. Behera氏らは、1999年に東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻教授の山形俊男氏らが衛星観測などによる物理データの解析から発見した「インド洋ダイポールモード現象(IOD)」を、初めてケニヤのサンゴ年輪解析から長期復元することに成功したと発表した。その結果、過去115年間に西インド洋の温暖化によって10年周期だった「IOD」が2年前後に短周期化し、「エルニーニョ/南方振動現象(ENSO)」に代わってインド洋気候を支配していることを発見した。12月8日、「Geophysical Research Letters」誌に掲載され、12月18日に AGU(American Geophysical Union 米国地球物理連合) Journal Highlight に選出された。

「インド洋ダイポール現象 (IOD)」は、太平洋の「エルニーニョ/南方振動現象 (ENSO)」とは独立して起こるインド洋の海洋気候変動。インド洋のみならず世界各地の気候に大きな影響を及ぼしている。正のダイポールモードではインド洋東側のインドネシアやオーストラリアが乾燥し,西側のケニヤなど東アフリカでは大雨となるなど、多くの異常気象現象が,最近頻発するダイポール現象に関係していることがわかってきた。IODの長期変動の実態を解明するため、長期間の過去のIOD発生記録の復元が切望されていたという。

サンゴコアの採取

サンゴコアの採取

研究グループはこの課題を西インド洋のサンゴ年輪を用いて解決しようと考えた。ハマサンゴは石灰質骨格に年輪を刻んでいる。年輪の解析によって過去の水温や降水量の変動を復元することができるためだ。研究グループでは2002年10月にケニヤのマリンディ海洋公園で全長180cm のハマサンゴのコアを採取した。ケニヤでは正のダイポールの年には9-11月にかけて高い降水量が観測されるので、これを IODのシグナルとすることができる。サンゴのコアの年輪をおよそ月単位(1.5mm間隔)で酸素同位体比解析を行った結果、9-11月の降水偏差を抽出することができ、過去115年間 (1887-2002年)の降水復元、すなわちIODの復元に成功した。

IOD復元の結果、 1924年以前には10年に1回程度だったダイポールモードの周期が、1924年以降短くなり、1990年代以降は、約2年に1回と頻発し、規模も大きくなっていることが確認されたという。これは西インド洋の水温上昇と対応しており、この水温上昇が最近のIODの頻発の引き金になっていると述べている。

IODの活発化に伴って、20世紀前半には太平洋の ENSO がインドモンスーンなどインド洋と周辺の気候を支配していたのに代わって,インド洋ダイポールモードが支配勢力となってきているという。たとえば今年のオーストラリアの乾燥など、ENSOとの関連での説明が成り立たない異常気象も、20世紀後半以降IODが活発になったためと考えると理解できるという。

また今回の研究は長期気象予測の精度を上げることができるだけでなく、モデル研究とフィールド研究の共同によって成功した例としても重要だとリリースは述べている。

サンゴコアのX線写真。 左上が最上部で2002年10月、右下の底部(1887年)まで115年の年輪を持っている。

サンゴコアのX線写真。 左上が最上部で2002年10月、右下の底部(1887年)まで115年の年輪を持っている。

(a) およそ月単位で測定したサンゴ酸素同位体比(青線グラフの山と谷が1年の季節変動を示す、紫と黒線は12ヶ月および5年移動平均値を示す)。 グラフ上部ほど高水温で降水が多い。この期間、西インド洋の水温が0.7度上昇し降水も増加していることを暗示している。 (b) 酸素同位体比から 9-11月の降水偏差を抽出したサンゴ IOD指標(赤線)。サンゴ IOD指標が上の破線をこえて高い年(赤丸)は正のダイポールが、下の破線をこえて低い年(青丸)は負のダイポールが起こったことを示す。過去40年間では観測データから得られたIOD年とサンゴ指標はよく一致する。 (c) サンゴ IOD指標の周期解析結果。明るい色の部分はその横軸の示す周期が卓越し、振幅が強いことを示す。20世紀初頭は10年、1930年前後は7年、1970 年前後は6年、1990年代は2~3年の周期でIODが起こり、周期が短くなっていった。 (d) インドモンスーンとENSO、IODとの相関。20世紀前半にENSOに支配されていたインドモンスーンの強弱が、1980年以降IODに支配されるように逆転した。

(a) およそ月単位で測定したサンゴ酸素同位体比(青線グラフの山と谷が1年の季節変動を示す、紫と黒線は12ヶ月および5年移動平均値を示す)。 グラフ上部ほど高水温で降水が多い。この期間、西インド洋の水温が0.7度上昇し降水も増加していることを暗示している。 (b) 酸素同位体比から 9-11月の降水偏差を抽出したサンゴ IOD指標(赤線)。サンゴ IOD指標が上の破線をこえて高い年(赤丸)は正のダイポールが、下の破線をこえて低い年(青丸)は負のダイポールが起こったことを示す。過去40年間では観測データから得られたIOD年とサンゴ指標はよく一致する。 (c) サンゴ IOD指標の周期解析結果。明るい色の部分はその横軸の示す周期が卓越し、振幅が強いことを示す。20世紀初頭は10年、1930年前後は7年、1970 年前後は6年、1990年代は2~3年の周期でIODが起こり、周期が短くなっていった。 (d) インドモンスーンとENSO、IODとの相関。20世紀前半にENSOに支配されていたインドモンスーンの強弱が、1980年以降IODに支配されるように逆転した。

岩波講座 地球惑星科学〈11〉気候変動論

著者/訳者:住 明正 山形 俊男 阿部 彩子 余田 成男 安成 哲三 増田 耕一 増田 富士雄

出版社:岩波書店( 1996-09-09 )

定価:¥ 3,885

単行本 ( 272 ページ )

ISBN-10 : 4000107313

ISBN-13 : 9784000107310


サンゴとマングローブ―生物が環境をつくる (現代日本生物誌 12)

著者/訳者:茅根 創 宮城 豊彦

出版社:岩波書店( 2002-11-27 )

定価:¥ 1,995

単行本 ( 184 ページ )

ISBN-10 : 400006732X

ISBN-13 : 9784000067324


世界気象カレンダー 2010

著者/訳者:山形 俊男 滝川 雅之 黒崎 明夫

出版社:日宣テクノ・コムズ( 2009-11-18 )

定価:¥ 3,150

カレンダー ( 14 ページ )

ISBN-10 :

ISBN-13 : 4560298120010


海底火山噴火の高画質動画をNOAAが公開

これはすごい。米国海洋大気庁(NOAA)が公開した海底火山の動画です。場所は南太平洋、深さは1.2kmくらいだとか。

25億年前の地球を暖めた硫化カルボニル

Magrathea or Earth
Creative Commons License photo credit: reitveld

通称「暗い太陽のパラドックス」の謎が解明されたかもしれない。昔の太陽は今よりも暗かったと考えられるにも関わらず、当時の地球が太陽放射から予想されるよりも暖かったと考えられるパラドックスだ。

JAMSTECプレカンブリアンエコシステムラボユニットの上野雄一郎氏らの研究によれば、二酸化炭素の1000倍の温室効果を持つ硫化カルボニルによる温室効果が地球を暖めていた可能性があるという。当時の大気組成の謎にも関わる面白い研究だ。

JAMSTECニュース「なつしま」2009年10月号より

N_No.284.pdf (application/pdf オブジェクト).

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