Archive for 2010年3月31日
市販ロボット使いナンバー1を決める「第一回ROBO-ONE Light」&軽量級バトル「第17回 ROBO-ONE」レポート
3月 31st

3月20日と3月21日、小型二足歩行ホビーロボットによるバトル大会「ROBO-ONE」が行なわれた。
初日には市販のキットと1kg以下の軽量自作ロボットのみのバトル大会「第一回ROBO-ONE Light」が行なわれ、杉浦機械設計事務所の「TINYWAVE」で出場した韓国からの挑戦者「fruit」さんが優勝。
2日目には3kg以下の軽量級自作ロボットバトル大会「第17回ROBO-ONE」が行なわれ、「ひろのっち」さん製作の「スーパーディガーII」が優勝し、賞金100万円とベルトを手にした。
続きはGameWatchでご覧下さい!
もちろん動画もあります。
ホンダによる「U3-X」のプロモ動画
3月 31st
ホンダによる不思議なラジカセというか椅子みたいなパーソナルモビリティ「U3-X」の新しいプロモーション動画です。
私による発表時の記事はこちら:
ホンダ、新型パーソナルモビリティ「U3-X」発表
〜前後左右斜めに自在移動可能な一輪車スタイル
http://robot.watch.impress.co.jp/docs/news/20090924_317439.html
早稲田大学チリ津波調査隊を現地に派遣 津波被災の実態を調査
3月 31st
早稲田大学理工学術院の海岸環境・防災研究室(柴山知也研究室)は、2月27日に発生したチリ地震津波の災害調査のため、柴山知也教授を隊長とする「チリ津波調査隊」を4月2日~11日の予定で、現地に派遣する。
チリ第2の都市で震源地に近いコンセプシオン(Concepcion)をはじめとする沿岸域で津波被災の実態を調査する予定。
昨年9月に発生したサモア諸島沖地震津波の際にも同様の調査を行い、津波高さの測定、被災状況や避難行動の分析などに成果を上げた。
海岸環境・防災研究室は、沿岸地域の開発・利用について、環境との共生を目指した防災や建設のあり方に関する教育研究を行っている。
柴山教授は、2004年インド洋大津波、2005年ハリケーン・カトリーナ高潮(アメリカ)、2006年ジャワ島中部地震津波(インドネシア)、 2007年サイクロン・シドル高潮(バングラデシュ)、2008年サイクロン・ ナルギス高潮(ミャンマー)、2009年サモア諸島沖地震津波でも調査隊長を務め、被災直後の調査に当たった。
◆早稲田大学チリ津波調査隊
派遣期間:
2010年4月2日(金)~4月11日(日)
予 定:
4/3-4/4、4/9 チリ大学(早稲田大学海外協定校)との共同研究
4/5-4/9 コンセプシオン カトリック大学との共同現地調査
(Constituci?n, Curanipe, Pelluhue, Penco, Tom?, Dichato, Cobquecura, Talcahuano, Tumbes などを調査)
4/8午後 地元大学、行政機関、住民団体との共同セミナー実施
メンバー:
柴山知也教授(早稲田大学理工学術院)
Miguel Esteban講師(早稲田大学理工学術院)
他大学院生2名
Ube3a遺伝子は大脳皮質回路の臨界期終了後の成熟に必須 母親由来の染色体異常が引き起こす「アンジェルマン症候群」の原因遺伝子
3月 31st
母性染色体異常が引き起こす神経発達障害の原因遺伝子の働きを解明|2010年 研究成果|独立行政法人 理化学研究所.
カリフォルニア大学サンフランシスコ校のマイケル・ストライカー(Michael Stryker)教授と、理研 脳科学総合研究センターシナプス機能研究チームの佐藤正晃研究員(前カリフォルニア大学サンフランシスコ校博士研究員)らは、母親由来の染色体の異常が引き起こす神経発達障害「アンジェルマン症候群(精神発達遅滞、言語障害、歩行失調、痙攣(けいれん)、頻繁に笑うなどの独特の行動をはじめとした神経発達障害。有病率は約1万5千人に1人で、日本ではアンジェルマン症候群の新生児が年間約70人生まれている計算になる)」の原因遺伝子「Ube3a」が、大脳皮質機能の可塑性とその後の成熟に必須であることを、アンジェルマン症候群のモデルマウスを用いた研究で明らかにした。アメリカ科学アカデミー紀要『Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America(PNAS)』2010年3月23日号に掲載された。
研究チームは、母性染色体上のUbe3a遺伝子を欠損したマウスを用いて、大脳皮質にある視覚野の可塑性を、神経活動に伴う脳の代謝変化を画像化する「内因性シグナル光学イメージング(神経活動に伴う脳の代謝変化を検出することで、活動した脳の部位と活動の大きさを画像化する技術)」という手法で調べた。
その結果、生後4週目の発達時期(臨界期)に片目からの視覚経験を短期的に遮蔽(しゃへい)すると、野生型マウスは、遮蔽眼の視覚野の活動が顕著に弱まるという可塑性を示した。その一方、Ube3a母性欠損マウスは、活動の弱まる程度が低く(可塑性の度合いが小さく)なることを発見した。
また、臨界期が終了する生後6週目では、長期的に視覚経験を遮へいすると、野生型マウスは非遮へい眼の視覚野の活動が強くなるという特徴的な可塑性を示すが、Ube3a母性欠損マウスは、野生型マウスが臨界期で示したように遮へい眼の視覚野の活動が弱まることが分かった。
これらの結果から、母性染色体上のUbe3a遺伝子の機能が、大脳皮質の神経機能の成熟に必須であることが判明した。アンジェルマン症候群の主な症状である精神発達遅滞の病態解明と、その治療法の開発に役立つことが期待できるという。
「Ube3a」遺伝子は、細胞内で不要になったタンパク質に目印を付加する機能(ユビキチンリカーゼ活性)を持つタンパク質の1つをコードする。この遺伝子が欠損すると「アンジェルマン症候群」という遺伝性の神経発達障害を引き起こす。
Ube3a遺伝子は、ヒトの場合15番染色体に存在する。父母からそれぞれ受けついだ2本の染色体のうち脳では母方由来のものだけが発現する。これは「ゲノム刷り込みによる母性発現」による(全遺伝子の1%以下と推定されるごく一部の遺伝子では、一方の親由来の染色体からの発現が選択的に抑制され、他方の親由来の染色体からのみ発現が起こる。このような親特異的な遺伝子発現の抑制をゲノム刷り込みと呼ぶ)。
研究チームは「アンジェルマン症候群」の病態の一部に、Ube3a遺伝子の欠損による神経回路の発達異常がかかわっているのではないかと考え、マウスの大脳皮質にある視覚野の神経回路をモデルにして、その役割を調べた。
マウスの視覚野の生後発達とその後の成熟は、視覚中枢同士の規則正しい神経細胞の結合の形成や、視覚経験が回路の精緻(せいち)化に影響を及ぼす臨界期の開始と終了など、複数の過程が生後1週から6週にかけて一定の順番で進む。また、これらの過程が遺伝的プログラムと視覚経験の相互作用によって起こるために、視覚野の神経回路は脳の生後発達を詳細に調べるために極めて有用なモデルとなっているという。
マウスは生後4週目になると、視覚野が顕著な感受性を示して発達する臨界期という時期を迎える。このときの視覚野のUbe3aタンパク質の発現を調べると、野生型マウスの神経細胞では主に細胞核に強い局在が見られた。
だがUbe3a母性欠損マウスの神経細胞では、父性染色体上のUbe3a遺伝子は正常であるにもかかわらず、Ube3aタンパク質の発現がほぼ完全に消失していました。この結果は、ヒトの脳で報告されているのと同様に、マウスの視覚野でも、Ube3a遺伝子が母性染色体から発現していることを示す。
図1 マウス視覚野におけるUbe3aの母性発現。(A)一対のUbe3a遺伝子の片方を欠く(ヘテロ欠損)母マウスと野生型父マウスの交配により、母親由来の染色体上のUbe3a遺伝子を欠いた母性欠損マウスが得られる。(B)野生型マウスとUbe3a父性欠損マウスの視覚野の神経細胞では、細胞核染色で染まる核(青の丸い部分)の場所に、Ube3aタンパク質の存在(緑の丸い部分)が観察される。一方、Ube3a母性欠損マウスでは、この Ube3aタンパク質が消失し、核の部分が黒く抜けて見える。
また、このUbe3a母性欠損マウスの視覚野の機能が臨界期にどう発達するかを調べた。具体的には、生後4週目に片目を数日間閉じて視覚経験を遮蔽したときの可塑性の度合いを、マウスの脳部位の神経活動を画像化できる「内因性シグナル光学イメージング」を用いて調べた。
図2 内因性シグナル光学イメージングによる視覚野活動の画像化。(A)麻酔下のマウスに視覚刺激を提示し、視覚野表面の画像を赤色照明下でCCDカメラにより連続的に取得する。(B)マウス視覚野(上図の灰色部分)の表面画像(下左図)と、視覚刺激提示中に取得した画像を数学的に解析して得られる視覚反応画像(下右図)。反応が強いほど、活動した脳の領域が黒く表現される。この技術により、長さ約1mm、幅約0.5mmの小さなマウスの視覚野の活動を画像化することができる。
野生型マウスの視覚野は、臨界期に片眼からの視覚経験を短期間(4日間)遮蔽すると、遮へい眼に対する視覚野の活動が弱くなる「眼優位可塑性」という可塑性を引き起こす。しかし、Ube3a母性欠損マウスでは、この眼優位可塑性の度合いが野生型マウスに比べて約28%と著しく減少していた。このことは、母性染色体のUbe3a遺伝子欠損によって、視覚野の神経回路の適応性を大幅に失ったことを示している。
図3 Ube3a母性欠損マウスの視覚野における臨界期可塑性の障害。(A) 内因性シグナル光学イメージングで測定した臨界期の視覚野の反応。野生型マウスでは4日間の片眼遮へいによって遮へい眼の反応の強さが弱くなるが(臨界期可塑性)、Ube3a母性欠損マウスではこの減弱がほとんど起こらない。(B) それぞれの眼に対する視覚野の反応の強さの相対的な比を計算すると、野生型マウスでは、4日間の片眼遮蔽後にこの比が非遮蔽眼方向に大きく変化するが、Ube3a母性欠損マウスでは、この変化は28%と小さい(可塑性の度合いが小さい)。この差は片眼遮蔽を14日まで延長しても存続する。
次に、臨界期終了後の視覚野の発達の様子を調べた。研究チームは以前の研究で、野生型マウスが臨界期を終了する生後6週に、より長期間(7日間)片眼を遮蔽することで、非遮蔽眼に対する視覚野の活動が増強する「成体眼優位可塑性」を報告していた(臨界期後でも片眼遮蔽の期間を長くすれば、程度は小さくなるが明らかな眼優位可塑性が起こる現象)。
しかし、Ube3a母性欠損マウスではこの「成体眼優位可塑性」が見られず、むしろ臨界期に見られる「眼優位可塑性」のような遮蔽眼の視覚野の活動の減弱がゆるやかに起こった。
このことは、母性染色体のUbe3a遺伝子が欠損すると、臨界期終了後の視覚野の発達の段階でも、その可塑性が臨界期終了以前の未熟な状態にとどまってしまうことを示す。つまり、母性由来のUbe3a遺伝子が、大脳皮質視覚野の機能の成熟に必須な役割を持つと結論づけることができたとしている。
図4 臨界期終了後のUbe3a母性欠損マウスの視覚野の可塑性。(A)内因性シグナル光学イメージングで測定した臨界期終了後の視覚野の反応。(B)野生型マウスでは7日間の片眼遮へい後に非遮蔽眼の反応の増強が見られるが(成体眼優位可塑性)、Ube3a母性欠損マウスではこの特徴が見られず、むしろ臨界期の可塑性のように遮へい眼の反応が減弱し続ける。
さらに、Ube3a母性欠損マウスの視覚にかかわる脳領域間の結合の様子を調べると、生後1週目に形成される眼から視床への神経結合と、視床から大脳皮質視覚野への神経結合はほぼ正常だった。
しかし視覚野内の神経回路の構造に着目し、生後4週目のマウス視覚野を緑色蛍光タンパク質でラベルして、第5層の神経細胞の棘突起密度を調べると、Ube3a母性欠損マウスの神経細胞では、細胞体から上方向に伸びる樹状突起上の棘突起密度は正常だったが、水平方向へ伸びる樹状突起上の棘突起密度が野生型マウスに比べ減少していた。
これは、Ube3a母性欠損マウスでは、脳の領域間の回路の大まかな配線は保たれているものの、視覚野内の局所的な神経回路の結合に異常があることを示している。
図5 Ube3a母性欠損マウスの神経細胞の棘突起。(A) 視覚野の神経細胞の模式図。(B)(A)の点線部分の拡大写真。Ube3a母性欠損マウスでは細胞体から水平方向に伸びる樹状突起上の棘突起が減少していた。
今後は、Ube3aタンパク質の欠損によってなぜ神経回路の発達に影響が及ぶのかを調べる。また障害を回復させる働きをもつ薬物や遺伝子を探索する。
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「あかり」による日本発の赤外線天体カタログが公開へ
3月 31st
「あかり」が検出した天体の天球面上の分布。青: 9 マイクロメートル 、緑: 18 マイクロメートル、赤: 90 マイクロメートル。中央横に拡がるのが銀河面(天の川)。青く見える天体の多くは銀河系内の星、赤く見えるのは、主に生まれたての星や、遠方の銀河。
JAXA|新世代の赤外線天体カタログ、日本から世界に公開へ.
赤外線天文衛星「あかり」が観測した約130万天体にも及ぶ赤外線で輝く天体の情報を集めた「赤外線天体カタログ」が、3/30日、世界の研究者に向けて公開された。今後の天文学の進展に大きく寄与する日本発のデータベースとなる。
赤外線はエネルギーが低いため、比較的低温の星や、塵(固体微粒子)を含む暗黒星雲、あるいはそれらの集合体である銀河などからも放射される。また、光よりも透過力が高いため、光では見えない領域を観測するのにも適している。
赤外線天体カタログは、20年以上前にIRAS(アイラス)衛星(1983年に打ち上げられた、アメリカ・イギリス・オランダが共同で開発した世界初の赤外天文衛星)によって初めて作られ、これまで広く天文学者に使われ続けてきた。
今回公開された「あかり」のカタログは、全天の96%以上をカバーし、「近・中間赤外線カメラ(IRC)」によって検出された約 87万天体のカタログと遠赤外線サーベイヤー(FIS)が観測した約43万天体のカタログから構成されている。
天体総数は約130万。IRASのカタログに比べて5倍の規模。またIRASに比べてより高い解像度、より高い感度、より広い波長域の情報が含まれているという。
このカタログの初版は2008年11月に完成し、プロジェクトチーム内での試用開始を宇宙開発委員会に報告された。その後、改良により遠赤外線カタログの天体数は6倍以上、全体では1.6倍に増加し、また天体の明るさの精度向上も達成し、世界の研究者に向けて一般公開されることになった。
「あかり」赤外線天体カタログからは、すでにいつどのくらい、どのように星が生まれてきたのかを調べる研究や、太陽以外の星のまわりで惑星が作られつつある場所を見つけ出すなど、いくつかの初期成果が得られている。
今回の一般公開により日本発のカタログが、赤外線天文分野のみならず、電波からX線にいたる広範な天文研究者によって多種多様な天体の研究に使われ、また地上望遠鏡から天文衛星まで、さまざまな天文台で観測計画のもとになるカタログとしても使われることになるという。
赤外線天文衛星「あかり」のイメージ図
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