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学校法人昭和大学は、学生の教育評価に用いる歯科患者シミュレーターロボット「昭和花子」を導入した。歯科治療を行うとリアルな反応を返すことで、医師の熟練度を上げる。

ロボットは157cmの全身モデルで、表皮に軟質特殊樹脂を採用。舌などの軟組織には株式会社京都科学製のシリコン系の弾性素材を使用している。

ロボット本体はロボットベンチャーの株式会社テムザックが製作した。まぶた、眼球、顎、舌、首など合計9自由度を頭部に持ち、瞬き、眼球、舌の動きはプログラムによって自動制御できるほか、タッチパネルによってインストラクターが随時操作することもできる。疼痛を感じたときの不意な首振り、くしゃみ、セキなどの動作を起こすこともできる。また診療時の患者のあごの疲労を表現したり、口蓋垂の接触センサーにより、嘔吐反射を再現している。口の奥からは唾液の分泌が再現されている。

外見は女性型。治療中の患者胸部への配慮を促すためだ。また臨場感の向上ならびに顎顔面および体幹部への薬液などの付着にも配慮するために頭皮、衣類、装飾品などをつけている。

医療の質と安全を確保するためには、より高い臨床技能の獲得とその客観的な評価が必要とされている。昭和大学歯学部歯科矯正学教室の槇宏太郎教授らは、十年前から、早稲田大学理工学術院高西淳夫研究室工学院大学工学部機械システム工学科 高信英明研究室と共同で、シミュレーション工学を応用した高度技術修練用ロボットを開発してきた。

今回の発表は、株式会社テムザックとの共同開発によって第3世代の患者ロボットが完成し、実際の治療時を正確に再現した状況下での4日間にわたる技能試験(OSCE: オスキーと読む。Objective Structured Clinical Examination、客観的臨床能力試験の略)に使用されたというもの。

技能試験には全実習生88人が参加し、生体と同じように反応する患者ロボットを治療し、医療事故を回避する能力や歯の修復技術の正確さを競った。このような大規模な実施数でのヒューマノイドを使った技能試験は世界初であり、参加した海外の医療系大学関係者からも称賛されたという。

続き・ロボットの詳細などは「ロボコンマガジン」にて。


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