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復元図

「ホランダ・ルセリア」の復元図

林原グループ 鳥類の進化に新たな視点を加える新属新種の鳥化石を発見 -恐竜時代のモンゴルの陸上を走り回っていた鳥−

林原自然科学博物館では、「林原-モンゴル共同調査隊」が1997年にモンゴルのゴビ砂漠西部の白亜紀後期の地層から採集した鳥類の部分骨格の化石が、現生の鳥類の祖先グループである「オルニチュウロモルファ類」の中の新属新種であることがわかったと発表した。国際学術雑誌「Cretaceous Research」誌に掲載された。

林原—モンゴル共同調査隊による新属新種の鳥類化石の発見はこれが二例目。「ホランダ・ルセリア」と名付けられた。

「ホランダ・ルセリア」は、非常に後足が長い。また第三番目の指(中指)の各骨の長さを計測して現生鳥類と比較した結果、飛ぶことはできるものの、地上を走ることを得意とし、もっぱら地上で餌をとり、地面に巣を作ったと考えられるという。現在の鳥類では北米に生息するカッコウ科のミチバシリのような生態だったという。

発見された化石

発見された化石

●学 名: Hollanda luceria の由来。
属名:チアッペ博士が所属するロサンゼルス郡立博物館恐竜研究所の研究支援者Holland氏にちなむ。
種名:ラテン語で「輝く」の意。
●発見: 1997年7月18日 モンゴル国 南ゴビ県 ヘルミンツァフ (北緯43°28′東経 99°50′)
●標本: 後ろ足の膝から足先にかけての骨格 (すねの骨の長さ:17cm、中足骨の長さ:12cm)
●推定全長: 50センチ〜1メートル
●時代: 白亜紀後期 約7500-7000万年前

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長い間、現在生きている鳥類は白亜紀の海や湖など水辺で暮らしていた鳥から進化したと考えられてきたという。19世紀から20世紀前半に発見された白亜紀の鳥化石のほとんどが海でたまった地層から発見されてきた経緯があるからだ。30年前から大陸内部でできた地層からも鳥化石が発見されはじめた。大部分は「エナンティオルニス類」というグループで、世界中の白亜紀層から50種類以上が発見されている。「エナンティオルニス類」は白亜紀末期に恐竜とともに絶滅し、現在にその子孫を残していない。

いっぽう、現生鳥類につながるグループの鳥化石(オルニチュウロモルファ類)は、海や水辺の鳥は約20種類記録されているが、陸上の鳥は、わずか5種類のみで、現生鳥類への進化の過程はよくわかっていないのが現状だという。

今回、後期白亜紀層から発見された「ホランダ・ルセリア」は、陸上で生活していた6番目のオルニチュウロモルファ類となる。中生代の鳥類から現生鳥類へと進化の過程で、海鳥など水辺の鳥からだけではなく内陸性の鳥からの進化の可能性も示唆しており、鳥の進化の道筋を解明する上で非常に重要な標本だとしている。

中生代鳥類化石の系統関係

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