iTunes Store(Japan)

先日、

電子書籍時代の書店はアマゾンやiBooksストアだけではない

というエントリを上げたばかりですが、それとはまったく違う方向の電子書籍配信の模索が始まっていました。

朝日新聞によれば、出版業界向けシステムを手がける光和コンピューターが、独自にスマートフォン程度の電子書籍専用端末を開発し、電子書籍購入場所を書店に限定する販売形態で、市場に乗り出すとのこと。

asahi.com(朝日新聞社):光和コンピューター、電子書籍市場参入を示唆、書店でダウンロード販売 – e-ビジネス情報(提供:BCN) – デジタル.

米アマゾンや米アップルのように簡単に書籍をダウンロードできる仕組みは、書店からの反発が強い。出版社の警戒感も強く、電子書籍に積極的とはいえない状況だ。

 「街の書店は地域の文化センターであり、書店がなくなることは文化の衰退を意味する」。柴崎代表取締役は、紙媒体の書籍の重要性を強調する。書店と出版社の両方が利益をあげる仕組みを構築する必要があるという。今後は、紙媒体と電子媒体で、市場の住み分けが起きるとみている。同社は書店経由の書籍販売を維持しつつ、電子書籍の利便性を享受できる商流を描こうとしている。

書店に並ぶ本は、出版物そのもの、商品そのものであり、同時に広告でもあります。その書店が渋い状態になれば書籍や雑誌の売り上げが低下するのは自明です。そういう意味で、出版業界向けのシステムを開発している光和コンピューターが書店のみでダウンロード販売するという形態を模索するのは分からなくもありません。

問題は、そのダウンロード端末をどうするのか、どういう形で実現するのか、そしてダウンロードさせることが書店の客寄せに繋がるのか、ですね。

ゲームでは、特定の場所でしかダウンロードできないキャラクターやアイテムを使うことで、リアルな店舗の集客に繋げる例がありますが、本というアイテムでそれが可能なのかどうか。どのくらいの年齢層をターゲットにした、どんな商品を企画しているのか。

子供たちが端末片手にわーっと書店にやってくるようになるのでしょうか? それともそろそろ老眼鏡が必要になりつつある世代がダウンロードしにやってくるのか? あるいはビジネスマンが流行の新書を出張前にダウンロード購入するとか? 今後に注目したいところです。

ともかく、出版業界が活性化してくれれば良いんですが。


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