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クラゲ星雲(IC443)の可視光画像(a)と可視光およびX線(RGBカラー)の合成写真(b)

クラゲ星雲(IC443)の可視光画像(a)と、可視光およびX線(RGBカラー)の合成写真(b)

引用元:星の大爆発が宇宙に残した超高温火の玉の「化石」を発見 −X線天文衛星「すざく」が明かした新タイプの超新星残骸−

12月11日、理研基礎科学特別研究員の山口弘悦氏、京都大学博士課程学生の小澤碧氏、京都大学名誉教授の小山勝二氏、首都大学東京教授の政井邦昭氏を主要メンバーとする共同研究グループは、約4,000年前に爆発した超新星の残骸だと考えられているふたご座のクラゲ星雲が、爆発直後には太陽の1万倍以上も熱い巨大な火の玉であった証拠を世界で初めてとらえたと発表した。X線天文衛星「すざく」を使った成果で、米国の科学雑誌『アストロフィジカル・ジャーナル・レター』(705号:11月1日発行)に掲載された。

研究グループは「すざく」を使って現在のガス温度である700万度では作ることができない完全電離ケイ素や硫黄を大量に発見した。これらの完全電離元素は、4,000年前に超新星が起きた直後の衝撃波で生成されたものを考えられる。超高温の火の玉が宇宙に残した「化石」といえるという。

通常の超新星残骸では、希薄な宇宙空間の中で、ガスの 温度は数百年以上かけてようやく1,000万度ほどに達する。今回の発見からクラゲ星雲は、爆発後一気に1億度以上にまでガスを加熱した「新しいタイプ」の超新星残骸であることが明らかとなったという。この研究は爆発前の星の大きさや活動性、爆発メカニズムを超新星残骸から解き明かす重要な手がかりを与えたものだという。

爆発直後のクラゲ星雲の想像図(池下章裕氏 作成)  厚い雲を灼熱の火の玉にした衝撃波が、まさに雲を突き破ろうとしている瞬間。そのとき内部からは強烈なX線やガンマ線が放射されたと推測される。この後、火の玉は急速な膨張によって冷えるが、完全電離イオンは「化石」のように残り、当時の激しさを私たちに伝える。

爆発直後のクラゲ星雲の想像図(池下章裕氏 作成)。 厚い雲を灼熱の火の玉にした衝撃波が、まさに雲を突き破ろうとしている瞬間。内部からは強烈なX線やガンマ線が放射されたと推測される。この後、火の玉は急速に膨張して冷えるが、完全電離イオンは「化石」のように残り、当時の激しさを私たちに伝える。

日本の天文学の百年

著者/訳者:日本天文学会百年史編纂委員会

出版社:恒星社厚生閣( 2008-03-25 )

定価:¥ 3,465

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ハードカバー ( 378 ページ )

ISBN-10 : 4769910789

ISBN-13 : 9784769910787