味わいながら規則正しく食事することは血糖値の上がり過ぎを防ぐ

図はリリースから
自然科学研究機構・生理学研究所の箕 越靖彦教授の研究グループらは、「味わいながら食事を規則正しく摂ることが健康に良い」理由の一つを明らかにした。「味わいながら食事をとる」ことで、視床下部内へのオレキシン・ホルモンの放出が促進され、その働きで筋肉での糖の利用が活発になり、血糖の上昇を抑えることがわかったという。オレキシンは、脳の視床下部で作用し、食欲や睡眠、体内リズムなどに関わるホルモン。この結果は、米国セルプレスの専門誌セル・メタボリズムに掲載された。
オレキシン神経は、睡眠―覚醒のリズムを作り出す脳の働きに関わっており、睡眠中は活動が抑えられる。夜中に食事をしてすぐ寝てし まうとオレキシン神経が働かない状態になるので、オレキシンによって促されるはずの筋肉での糖の利用が抑制され血糖がより上昇してしまうと予想される。その結果、血糖が筋肉に使われずに脂肪組織などに蓄えられ、肥満の原因になる可能性があると指摘している。
リリースは最後に、
箕越教授は、「オレキシンの分泌は強い動機を伴う行動において活発になります。した がって、美味しい食事による味覚刺激やそれに対する期待感だけでなく、肉食動物が餌を捕獲する時やスポーツの開始時などにおいてもオレキシンによる筋肉で の糖の利用が活性化され、食事によって得たカロリーを効率よく筋肉のエネルギーに変えて、行動のパフォーマンスを高める可能性があります。今後、このこと をさらに詳しく調べて行きたい」と話しています。
と、まとめられている。

図:オレキシンの投与による筋肉での糖利用の向上。マウスでの実験。
引用元: 「食事をよく味わいながら規則正しく摂ることは健康に良い」ことを証明―脳のホルモン”オレキシン”神経の活性化で筋肉の代謝が活発に―/自然科学研究機構 生理学研究所.
著者/訳者:岡田 正彦 出版社:岩波書店( 2006-12-20 ) 定価:¥ 756 Amazon価格:¥ 756 新書 ( 208 ページ ) ISBN-10 : 4004310563 ISBN-13 : 9784480031587
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