02.12.09 K.Moriyama's diary "HRP-2 Promet" Special
2002.12.09 森山和道(moriyama@moriyama.com)
*日付をなぜか10日分間違えていたので修正しました。
*あと、ファイル名も修正しました。リンクはhttp://www.moriyama.com/diary/2002/HRP2_promet/HRP2_promet1209.htm にお願い致します。
東京に初雪がドカンと降って関東中が雪に覆われた日、餃子の街・宇都宮の川田工業にて、HRP−2最終成果機・通称「プロメテ」が公開された。今回は僕にしては珍しく、最初から媒体が決まっているロボット取材。だが記事の締め切りはまだ先なので、取りあえずメモ代わりを兼ねて写真を中心に、ざっくり感想を書いておく。なお、HRPに関してはこれまでの私の日記などを参照のこと。
見れば分かるように、今回は基本的に「パトレイバー」他で知ってる人はみんな知っている出渕裕氏デザインの外装をつけた点が大きなポイントになっている。まずはその外見を。
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「クビ回りもちゃんと作ってくれてるな〜」とは出渕氏の弁。 |
みんなで吊ってるところ。 |
プロトタイプとプロメテ。あちこちのプロポーションや形状が微妙に違うことに注目。特に肩幅やボディなど。剛性も上がっているという。一番の違いは腰回りのクッションか。内部容量は減ってしまったので、基盤を詰め込むのは大変だったらしい。 |
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いわゆる「ブチ穴」もちゃんと付いている。排気(排熱)口。太股部分に二カ所。なお、元々の出渕氏のデザイン画にはなかったのだが、ちょうど足に排気口を空けなくてはならなくなり、川田工業のほうから「出渕さんならこれですよねえ」という話があり、こうなったそうだ。足を実際よりも長く見せている膝ガード部分には実際に転倒実験などをするときのためにαゲルなどが入れられているとのこと。連続歩行可能時間はプロトタイプが1時間だったのに対し、2時間と倍に伸びている。 |
胸部。CPUはここに納められているので、ほんとはここが「頭」。 |
足。「歩行時の着地衝撃減衰性能とコンプライアンス制御性能を向上させるため、2種類のダンパーを装備」と説明されたのだが、そのダンパーはどこに仕込まれているのだろう?足裏と足首かな? |
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3人で登場。 |
グルッと姿見せしたあと、板を取りに。 |
人間が持ってきた板を |
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受け取る。 |
板を一緒に運ぶ。 |
歩いて、 |
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板を小屋に |
たてかける |
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「任務、完了しました」と敬礼。マスコミにはこれが好評だったみたいで、何度も何度もやらされていた。 |
人と協調して働くロボットの実験機としての姿を見せた。 |
頭のネジ部分はどう見てもわざとだろう(笑)。なお額のプレートには、「PROMET HRP-2」と書かれている。 |
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今回の協調運搬はプロトタイプのデモで見せたものと基本的に同じだが、腕がぶれなくなっていたことが印象的だった。歩きもなめらかになっていたような気がするが、写真を撮るのでいっぱいいっぱいで、あまりよく見られなかった。剛性も上がってるとのことなので、ちゃんと歩けるようになっていてもおかしくはないと思うけど。
なお、記者会見の最後には、なんとパトレイバーの1シーン(バビロンプロジェクトの紹介)が流され、未来の夢の一つの姿として紹介された。おまけに、プロメテが登場するときにBGMもパトレイバーから。ほとんどの新聞記者たちは置いてけぼりに(笑)。
出渕氏にはそのほかコメントを頂戴したのだが、それは記事のほうに。まあだいたいはプロトタイプのときに仰っていたことと同じ。ところが、プロトタイプのときから継続的に取材しているライターって、フリーランスの人たちばっかりなのね。
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