森山和道

サイエンスライター。科学書の書評屋もやってます。

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2011.01.29 facebook、林原、頭蓋結合双生児

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▼ビジネス週刊誌がFacebookの特集を組んでいる。

週刊 ダイヤモンド 2011年 1/29号 [雑誌]
ダイヤモンド社 (2011-01-24)
エコノミスト 2011年 2/1号 [雑誌]
毎日新聞社 (2011-01-24)

▼僕自身はfacebookはアカウントを作ってそのあと放置してしまっている。日本でfacebookが今ひとつ普及しない理由は、僕は実名云々は関係ないと思う。日本には既にfacebook以外にも時間を使う類似ウェブアプリが普及していた。人の時間は有限だ。敢えてサービスを乗り換えるコストを払うほどの利点が今のところfacebookにはない。と、考える人が多ければ多いほど、ソーシャルアプリの利点は活かせない。単純にそういうことだろう。

▼負債総額は1000億円程度で事業再生ADRを申請した林原の続報が出て来た。
▼日経 林原が事業再生案 資産売却597億円見込む

まず本業に経営資源を集中する。甘味料の「トレハロース」や化粧品などに使われるビタミンCの一種「AA2G」などの主力製品の製造・販売を強化する。

 一方、本業以外の部門は原則としてすべて撤退。グループの京都センチュリーホテル(京都市)は売却。林原共済会が手掛ける奨学金などのメセナ事業は12年度をメドに清算または売却する。開発部門でも生産性の向上を狙い、医薬関連や類人猿、古生物などの研究開発は撤退するか、開発費を大幅に削減するかする。

▼予想通りだが、林原自然科学博物館古生物学研究センターゴビ砂漠での化石発掘、類人猿研究センターなどは終了になるようだ。まだ確定ではないのかもしれないが、普通に考えてこの状況では厳しいだろう。

▼フジテレビ「サイエンスミステリー2011〜人体の秘密SP見えざる禁断の世界〜」を見た。視床下部の摂食中枢を脳深部刺激(DBS)で刺激して食欲をなくしたが体重が大して減らなかった女性、二人の男女を殺傷したが無意識での殺人ということで無罪になった男性、睡眠時に絵を描く男性などが紹介されたあと、カナダの頭蓋結合双生児が登場。タチアナとクリスタという名前の4歳の女児。

▼タチアナはブロッコリーやケチャップが嫌い。だからクリスタがブロッコリーやケチャップを食べるのも嫌がるし、味覚も感じているような仕草を見せる。また互いに考えているような動作も見せる。

▼二人の脳をMRIで見ると視床と視床との間に橋のような構造があって、繋がっている。視床は嗅覚以外の感覚を大脳新皮質に伝える部位として知られている。確かに、テストによれば視覚情報も互いに交換できるようだ。互いに見たもの、聞いたものが、相手はすぐに分かる。考えていることも分かるらしい。二人の脳が互いにどのように情報をやりとりしているのか、処理しているのかは分からないという。コーナーの冒頭で、二人が同じような動作で(だがそれぞれ違う側の腕で)顔を拭く動作があった。身体の感覚マップの一部も共有されているのかもしれない。

▼ボディピアスしまくりの二人の母親が番組で見る限りかなりしっかりした人で、内側の手ばかりを使いたがる二人に外側の手を使うように促したり、小学校で二人を連れて講演したりしていた。いっぽう、二人の成長によって体格そのほかがずれはじめて、片方の内蔵・骨格に負担がかかり始めていた。

▼あとは太りたい女性たちとその被虐待経験、体脂肪の成熟をコントロールすることで肥満を抑制するタンパク質AIM、ファットコミュニティ、そして多重人格だという女性。眠たくても眠れないプリオン病「致死性家族性不眠症(FFI)」。

▼クールーや致死性家族性不眠症についてはこちら。

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▼毎日 がん探知犬:呼気実験で成功率9割超 九州大
▼毎日 化石:哺乳類に近い真獣類の新種と判明 兵庫・篠山層群
▼毎日 iPSバンク:難病患者支援のNPO法人と東海大が設置へ

▼読売 新燃岳の噴火、長引く可能性…九州大研究チーム
▼読売 今季のラニーニャ「過去100年で最強」
▼読売 増殖炉「もんじゅ」、点検中に配管引きちぎれる
▼読売 クニマスの標本一般公開…さかなクンの氷像も

▼朝日 ドジョウ食べ過ぎ、飛べないトキ 放鳥候補落第の危機

▼Market Hack いま中東で起こっていることはベルリンの壁崩壊とおなじくらい重要
▼N-styles 講演でわかったジャパネットたかた社長のハイテンションの理由
▼時事 「すねかじり族」急増=行き過ぎで対策も—中国

▼報知 “1号、2号、V3”仮面ライダー37年ぶり競演!!
▼日刊スポーツ 今度の戦隊モノは“史上最強”ジャー 「シリーズ35作目となる新作は海賊をモチーフに、75年の「ゴレンジャー」以降、歴代34作品のヒーローに自在に変身できる“最強”ヒーロー」

▼東海ウォーカー “カエルの唐揚げ”に“牛乳茶漬け”!? 東海エリアにあふれる奇食メニュー
▼読売 精米しようとしたら、米袋から270万円の束
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書評 『facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男』

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「SPA!」 2010年掲載

『facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男』
(ベン・メズリック 著 夏目大 訳 青志社 ISBN 978-4-903853-85-7)

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 ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグは史上最年少の億万長者と言われている。2004年、19歳のときに作ったサービスが世界中で使われているからだ。ソーシャルネットワークサービス最大手の「facebook」である。

 「facebook」はもともとは大学生が使うものとして考案されたが、先行サービスを追い抜いて今も成長中だ。本書はその立ち上げ時の裏事情を小説スタイルで描いたものである。主人公は共同創業者のサヴェリンで、基本的に彼の目線で描かれている。ただしザッカーバーグとサヴェリンは互いに訴訟を起こしている。本書には他にもザッカーバーグに訴訟を起こした人物が登場する。そして取材にはザッカーバーグは一切答えなかった。

 これらからも察しがつくと思うが、この本でのザッカーバーグは一種の天才であり自分が立ち上げたサービスのためには努力を惜しまないが、アイデアを盗んだり出資された恩を仇で返すような行動もとる人物として描写されている。何を考えているのか掴みかねる人物として描かれているといったほうが良いかもしれない。

 本書は映画化も検討されているそうだが、実際の彼がどういう人物なのかは読者も想像するしかない。ただ分かっているのは彼が立ち上げたサービスが今も人を集めているということだ。とにかくギラギラしている登場人物たちの姿を読んでいると、自分も動かないといけないのではないかという焦燥感にかられる。

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Written by 森山和道

1月 16th, 2011 at 11:54 am

Posted in レビュー,仕事

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2010.12.16 ザッカーバーグが「TIME」の今年の顔に

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▼facebookのCEOのマーク・ザッカーバーグが「TIME」の今年の顔になった。まだ26歳。facebookは、個人的には、アカウントはあるが特に何も使っていない。日本でも普及を始めているようだけど、ソーシャル・ネットワークサービス自体が既に国内では過飽和にあるような気もする。

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▼「ぐるナイ」で岡村復帰。司会進行の羽鳥慎一アナウンサーが冒頭でいきなり感極まったらしく号泣。それに釣られて他のメンバーの江角マキコ、佐々木希まで泣いていた。でもそれよりも冒頭シーンで、相方の矢部浩之が本当に嬉しそうな顔をしていたことが印象に残った。

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Written by 森山和道

12月 17th, 2010 at 9:21 am