森山和道

サイエンスライター。科学書の書評屋もやってます。

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平成24年度「富士総合火力演習(総火演、そうかえん)」に行ってきました・まとめ

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Written by 森山和道

8月 29th, 2012 at 11:39 pm

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平成24年度「富士総合火力演習」に行ってきました5(帰路篇)

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平成24年度「富士総合火力演習」に行ってきました4「装備品展示篇」」の続きです。

ひとやすみ

撤収

撤収

ヘリも飛び去っていき、いよいよ撤収です。会場では自衛隊員の人たちがあちこちで後片付けをしていました。時刻はまだ2時半でした。

外に出ると、バスに乗る人たちの行列がズラズラと続いています。

御殿場行きのバスへの行列

御殿場行きのバスへの行列

シャトルバスは比較的順調に運行されているようで、列もそれほど停滞しているわけではありませんでした。しかし、いま並ぶとこの「行列ぞろぞろ」に付き合わなければなりません。また、まだ渋滞していることを自衛隊員の人が大声で伝えています。

別に急ぐわけでもない、というよりも「急ぎたくない」ので、行列そのものが短くなるまで、日陰で休むことにしました。スタンド席の裏の邪魔にならないところに、持って来ていた新聞紙やマットなどを敷き、座って休憩です。水場の水もまだ残っていましたので、だいぶ乾いてしまっていた冷感タオルももう一度びしょびしょに。制汗シートも使ってほっと一息です。

幸いにして、空もようやく曇ってきました。湿度も温度もそれほど高くありませんので、日射しのささない日陰だとじゅうぶん涼しいのです。もうちょっとはやく曇って欲しかったけど、いや、それでも雨が降らなくて良かったなあ、と思いました。

シャトルバス再び

演習場とはお別れ

演習場とはお別れ

40分ほどだらだらと座って待っているうちに、バスへの行列がだんだん短くなってきました。仮設の橋の向こうでもさらにバスへの行列は続いているのですが、座っているのにも飽きたので、まあいいかと立ち上がり、橋を渡りました。

結局、バスに乗ったのは15時半過ぎです。ほんとうに列に並ぶつもりゼロの人たちは、このくらいになってからでも十分だと思います。どうせ同じですので。

帰りのバスは、途中までのろのろと走っていました。渋滞?と思ったのですがそうではなく、自衛隊の「火気厳禁」と書かれた車両が法定速度遵守で走っていたためのようでした。弾か燃料でも載んでいるんでしょうね。

途中でバスから歩いて駅まで向かってるらしき人の姿も見えました。下り坂で2時間程度。実は私も「帰りは歩いてみる」というのも考えました。ふだんから散歩が趣味だからです。ただ、途中での休憩できるところが、演習場から20分ほどの「御胎内温泉」を過ぎたあとは、コンビニすらあまりなく、朝から活動していることを考えるとやめたほうがいいなと判断しました。

また、地方の道路のほうが人が歩くことをあまり想定しておらず、ぶらぶら歩きするにはつらいだろうなと思ったことも理由の一つです。

それにしても、御胎内温泉までのシャトルバス、そしてそこから駅へのシャトルバスなどがあったら、相当なニーズがあると思うんですけどね。敢えて出さないのには何か「大人の事情」があるんでしょうかね。

道の途中には、バカでかい家があちこちに見えました。

御殿場駅に戻ってくる

御殿場駅

御殿場駅

御殿場駅に戻って来たのは4時25分頃でした。「当日朝、会場での席取りまで篇」に書いたとおり、朝は一目散にバスの行列に並んでいますので、御殿場駅自体をちゃんと見るのはこれが初めてです。

小田急線と接続する「新松田」方面へのホームには人があふれていました。取りあえず上にあがってみると、「これ以上人が乗れる状態ではない」と駅員さんがアナウンスしていました。

そうです、東京方面への帰りの道はまだ続くのです。私が早めに帰ろうとしなかったのはこれもあります。

事前に調べていて、少なからぬ人が「『総火演』そのものよりも、帰りの行列や電車の人混みに疲れてしまった」と書いているのを目にしていました。東京方面に帰る人は、小田急線で帰るにしても、最短距離で新松田から帰ろうとするよりも、いったん沼津方面に出て、沼津から小田原に移動して小田急に乗ったほうが良いと思います。

御殿場駅へ帰ってくるまで、どうやって東京に帰るか私は決めていませんでした。しかし第一候補は御殿場駅始発で新宿まで全席指定の特急「あさぎり」です。これに乗ってしまえばあとは快適です。行きはケチって最安コースで来たのですが、帰りは少し贅沢することにしました。

もしかすると切符がとれないかも、と思いながら「みどりの窓口」に並んだのですが、あっさり買えました。それよりも、どうも自分がどう乗ってどこへ行きたいのか分からないような状態で列に並んでいた人が多いようでしたね。窓口で駅員に相談するのではなく、そのくらい決めてから並んでほしいなあと思いました。

駅で切符を買って外へ出ました。昼飯を食べていないので、腹ごしらえをするか、弁当を買って「あさぎり」に乗ろうと思ったからです。せっかく来たので御殿場駅周辺だけでも散策してみたいという気持ちもありました。

駅前すぐにはラーメン屋がありましたが、さすがにいまいち、ラーメンという気分ではありません。かといって他にはお店もろくにありませんでした。なぜか「サブウェイ」で丼が売られていたりしましたけど。

取りあえず駅前の「セブンイレブン」でアイスを買って、近くで食べながら、iPadで地図を見ながら考えます。

駅の反対側にスーパーの「マックスバリュー」があることが分かりました。時間がけっこうありましたので、取りあえずそこまで行って弁当そのほかをあさろうかと思いました。が、これが失敗。思っていたより距離があり、しかも弁当の類いはほとんどありませんでした。

結局、来た道を戻ってセブンイレブンで弁当を買って、「あさぎり」に乗りました。

あさぎり

あさぎり

あとはメシを食って新宿まで寝ていればつきます。やれやれです。「あさぎり」は、発車こそ遅れましたが(このへんが小田急っぽい)順調に着きました。

それにしても御殿場市や駅のほうも、万の単位で人がやってくるわけですから、もうちょっと人を滞留させる何かをすればいいと思うんですけどね。

私はフリーランサーなので、もう一泊くらいしてもいいかなーとも思ったりしていました。また、汗をかいてホコリをかぶっているので、「できれば風呂に入りたいなあ」という気持ちもありました。

御殿場駅の近くには銭湯が2軒あること、うち一軒は狭いけどもう一軒はそこそこであること、大浴場や宿泊施設のある「時之栖」までシャトルバスが出ていることなどは事前に調べていましたが、結局どれも利用しませんでした。使ったのは駅前のトイレくらいです。

こんな感じです。

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Written by 森山和道

8月 29th, 2012 at 11:14 pm

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平成24年度「富士総合火力演習」に行ってきました4(装備品展示篇)

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平成24年度「富士総合火力演習」に行ってきました 3「演習篇」」の続きです。

演習終了後

間もなく装備品展示

間もなく装備品展示

演習が終わると、いったん全装備が退場します。戦車が退場するのに合わせて会場に残っている人たちが手を振っていました。

演習終了に合わせて一斉に帰ろうとする観客も多く、客席は一気にガラガラになります。ですが、急ぎでなければ、装備品を見るべきです。

理由は二つ。一つ目は装備品自体が滅多に間近で見られないものだから。
もう一つは、すぐに帰ろうとしても帰れないからです。

タクシーやシャトルバスは既に大行列。この時点で並んでも1時間どころか2時間待ちになることもありますし、さらに、バスに乗り込んだあとも道は渋滞で、(行きは20分程度だったのに)一時間以上かかることもあります。ちなみに、シャトルバスにはトイレはありません。

いっぽう会場では、音楽隊が演奏を行っています。この演奏、演習が始まる前にもやっているのですが、残念ながら一般人が座ることができるEスタンドからは姿すら見えません。音はスピーカーからしか聞こえませんので、ナマ演奏の雰囲気はゼロです。せめて行進しながら演奏するとか、そういうわけにはいかないんですかね。

演習終了後はどちらかというとポップスなどを演奏していました。「YMCA」に合わせて踊りまくっていた親娘がいました。娘さんはともかくお母さんのほうもタフだなあ、などと思いながら、まったりした時間を過ごします。スタンド席ももう全部空いてますので、どこでも好きなところで時間を過ごすといいでしょう。

とはいっても日射しは真上です。この日、富士山から湧き出た雲は徐々に広がっていたのですが、一向に太陽そのものを隠してくれず、ギラギラと焼きまくってくれました。日射しさえ遮ってくれれば、温度と湿度は東京よりも低いので、高原の風を楽しむことができたのですが、なかなかそうはいきませんでした。スタンド裏で日陰を見つけてそこで待ってもいいかもしれません。

ふたたび装備が演習場に

さて、そうこうして時間をつぶしていると、装備品として展示されるヘリが戻ってきました。バリバリと観客シート席の前に着陸です。人の数も減ってますので、撮影には絶好のタイミングでしょう。戦車や自走砲なども戻ってきます。

装備品展示は先ほどまで走り回っていた観客席の真正面で行われるわけですが、全部のロープが外されるわけではありません。このときは、Cスタンドのロープが外されて、そこからの入場となりました。みんな一斉に車両やヘリに群がります。

装備品展示開始

装備品展示開始

装備品展示

「10式戦車」など新しい装備の周囲にはロープが張られていましたが、それ以外はべたべた触り放題です。

各装備の横にはパネル、隣には一人ずつ自衛官の人が立っています。記念撮影のモデルを演じたり、質問に答えたり、危険な箇所(何しろついさっきまで動いていたものなので熱くなっているところなどがあるのです)に客が不用意に触らないように注意したりと、いろいろ大変そうです。ですが質問すると皆さんにこやかに答えてくれました。また、マニアックな人が勝手にいろいろ解説したりもしています。

取りあえず写真でいろいろと。雰囲気だけ感じてください。

装備品展示1

装備品展示2

装備品展示3

装備品展示4

装備品展示5

装備品展示6

装備品展示7

装備品展示8

装備品展示9

装備品展示10

装備品展示11

装備品展示12

装備品展示13

装備品展示14

装備品展示15

装備品展示16

装備品展示17

装備品展示18

装備品展示19

装備品展示20

装備品展示21

装備品展示22

装備品展示23

装備品展示24

装備品展示25

「90式戦車」を見ていると、「あと10分で終わりです」と声をかけられました。「え、あと10分?」 私は事前にウェブでググったサイトにあった情報を見て、3時までだと思っていたのですね。ところが実は2時で終わりでした。あわててヘリコプターなども見に行きました。

名残を惜しみつつ退場

名残を惜しみつつ退場


そして退場。

再び装備が去って行きます。まず戦車など陸上部隊、そのあとにヘリです。

ヘリによるもうもうとした土ぼこり

ヘリによるもうもうとした土ぼこり

ヘリはもうもうと土ぼこりを立てて飛んで行きました。練馬や朝霞の駐屯地まで帰るなら載せてってくれーと思ったことは言うまでもありません。

さて、こうして演習観覧は終了。いよいよ帰りです。ですが、行きはよいよい帰りは怖い、なのです。あっさりバスの列に並ぶ必要はありません。まだまだ行列は長く伸びています。しばらく時間をつぶしましょう。

帰路篇」に続きます。

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Written by 森山和道

8月 29th, 2012 at 8:52 pm

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平成24年度「富士総合火力演習」に行ってきました3(演習篇)

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演習中

演習中

平成24年度「富士総合火力演習」に行ってきました(当日朝、会場での席取りまで篇)」の続きです。

いよいよ演習開始なわけですが、演習そのものについては既に多くの方が詳細を動画込みでいろいろ書かれてます。ちょっと検索すれば、ノーカット動画も見られます。

そこで私がここで紹介するのは、一般人が見に行ったときの楽しみ方と私的雑感に限定します。

全体の内容を知りたい方には、

  • インプレス「CAR Watch」
    10式戦車が初参加した「平成24年度 富士総合火力演習」
    日本の島嶼部に侵攻した敵部隊を排除する設定で状況開始
  • 朝雲ニュース
    富士総合火力演習 「島嶼防衛」想定し3自連携
  • をおすすめしておきます。

    なお、マスコミやVIPの席からは、これらの写真のように射撃した車両とターゲットとを一枚に収めることができますが、一般が唯一座ることができるEスタンドではそうは見えません。発射したあとにカメラを右に大きく振らなければなりません。マスコミの人が撮っているような写真を撮りたければ、できるだけ左よりのシート席前列を狙うしかありません。

    演習は2段構成

    この記事にもありますが、演習はおよそ1時間ほどの「前段演習」、10分間程度の休憩をあいだに挟んで、30分ほどの「後段演習」という2段の構成で行われます。

    「前段」は火砲や戦車、ヘリなど陸上自衛隊の装備が一つ一つ紹介されます。最後は空挺の降下で一段落です。「後段」はあるシナリオに基づいて、各装備を組み合わせたかたちでの部隊運用となります。

    今年は「10式(ヒトマルシキ)戦車」のほか、海上自衛隊の対潜哨戒機「P-3C」や航空自衛隊の支援戦闘機「F-2」も登場しました。上をガーッと通っていくだけでしたが。そして実弾射撃を行いながら、自衛隊の射撃技術そのほかが紹介されていくわけです。

    一時間程度ある「前段」と違い、「後段」はあっという間です。最後は地上部隊のほかヘリが会場にわーっと入って来て、発煙弾で幕となります。「総火演」といえばお馴染みの絵ですね。派手だからでしょう。

    カメラも強烈な日射しにあぶられる

    赤旗が射撃する車両

    赤旗が射撃する車両。緑旗は射撃しない

    演習が始まる前には、ターゲットである前の山の場所そのほかも紹介されますし、装備が出てくるたびに一つ一つ丁寧にアナウンスされます。射撃のタイミングもアナウンスされます。射撃する装備は赤色の旗を立てていますから、射撃シーンを撮りたい人は、それを狙えばいいでしょう。緑色の旗を赤色に差し替えたら間もなく射撃です。なにしろ相手が大きいですから撮影は比較的簡単です。マズルフラッシュなどを狙おうと思ったら話はまったく別ですけど、そういう方には言うまでもないでしょう。

    ただし、ここでひとつ気をつけなければならないことがありました。平成24年度は天気が良く、とにかく明るかったのです。ところが最近のコンデジには背面ディスプレイのみで、ビューファインダーがありません。もうお分かりでしょう。演習場では明るすぎてディスプレイが見えなかったのです。

    手で陰を作ってもダメです。かろうじて見えるのは、山や雲のかたちのみ。それを頼りに撮るしかありませんでした。これには参りました。液晶シェードの類いをつけておくべきでした。あの強烈な日射しでは着けておいても効果なしだったかもしれませんが。

    カメラに対する誤算はもう一つありました、カメラに直射日光がガンガンあたるため、あっという間にカメラがアツアツになってしまうのです。電子機器が直射日光に弱いことは言うまでもありません。タオルでくるんだり陰を作ったりしながらの撮影となりました。この2点はまったく予想していませんでした。

    風圧と鍛錬された人の姿を体感すべし

    もっとも、どうせ撮影はうまい人たちがやってくれますし、ネットでいくらでも見られます。撮影ばかりに熱心になるよりも、せっかく来ているわけですから、肉眼で見て、体感することのほうが大事です。着弾した光景と音、それと風圧のズレ、戦車が砲撃するときの、分かっていても思わず声が出て手がぶれてしまうほどの風圧。これらはあの場でしか体感できないものです。

    「大きな音がします」とアナウンスされますが、音自体は、まあ予想の範疇です。ですが空気の塊で頬をはたかれるような風圧は、予想を上回るものでした。スタンドで見ていてもそうなのですから、シート席の前のほうだとなおさらでしょうね。そこを狙う人がいるのも分かります。水族館のアトラクションで、イルカショーで水をかけられる席が特等席なのと同じです。思い切り衝撃を体感するといいでしょう。

    そういえば耳栓も念のため買っていたのですが、けっきょく使いませんでした。

    それにしても自衛隊の人たちは耳栓はどうしてるんでしょうね。そもそも戦車の動きを見ると分かりますが、時速数十キロで走行からいきなり急停車して砲撃、最新の「10式」に至ってはジグザグ走行中に砲撃をしてるわけで、普通の人ならムチウチどころでは済まないと思います。ちなみに、なかはもちろんクーラーなどはないそうです。

    ガンガン撃つだけではありません。空挺の降下では観客から自然に拍手が起きました。実際に鍛えられた技を見せる人の姿がはっきりすぐ目の前に見えること、それに人は感動するのだなと思いました。

    ショーとしての演習

    10式戦車

    10式戦車

    ただ、見ていると「やっぱりただのショーだなー」と思うところもありました。当然のことですが。撃っているのは実弾で、対人兵器でさえ初見の私には「ほんとにこれ対人兵器なの?」と思うような衝撃が伝わってくるほどの火薬量だったのですが、相手は結局のところ、止まっているだけの的です。せめてラジコン自動車くらい狙ってみたらどうなんだと思うのですが、安全性を考えると難しいのでしょうか。

    おそらく自衛隊にとっても、消防署が出初め式のときに放水しますが、あれと同じようなものなのでしょう。もともとこの演習は、消費期限切れが近い弾丸を消費するという面もあると聞いてます。

    また、山はたいへんなことになってますし、周囲の観客は盛り上がりまくっており、なるほど、攻撃している側ってこんな感じなのね、ということは分かりました。前述のように戦車のような乗り物に、普通のテンションで乗り続けることは難しいだろうなと思いました。

    一方で、攻撃されている現場のほうがどういう感じなのかは全然分かりませんでした。実際の戦場では一方的に攻撃するのではなく互いに撃ち合ってるわけですし、できればカメラ映像などで見られるといいんじゃないのかなと思いました。もっとも、現状で会場に置かれている大型スクリーンもほとんど見えませんので、どういう方法がいいのかは分かりませんけども。

    帰りの渋滞を避けるため、終了前あたりから席を立つ人が増えますが、演習終了後は、ついさっきまでガンガンやっていた戦車やヘリを間近で見られる「装備品展示」となります。今回は最後までじっくり堪能しました。

    演習が終わって退場していく戦車部隊に手を振る人たち。

    装備品展示篇」に続きます。

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    Written by 森山和道

    8月 29th, 2012 at 3:44 pm

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    平成24年度「富士総合火力演習」に行ってきました2(当日朝、会場での席取りまで篇)

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    御殿場線

    御殿場線

    平成24年度「富士総合火力演習」に行ってきました(準備篇)」の続きです。

    混む始発で御殿場へ

    沼津駅前のホテルに前泊したわけですが、当日は、朝ご飯を食べずに出かけることになります。前日の夜、スーパーで朝ご飯を仕入れました。僕が買ったのは100円引きになっていた弁当。買い込んだドリンク類ともども冷蔵庫に入れて就寝です。

    ただ前日に炎天下のなか小田原に立ち寄って小田原城下を歩き回ったりして体を疲れさせ、早めに晩飯を食べるなどしてからベッドに入ったのですが、もともとが夜型のため、少し寝たあとにサクッと目が覚めてしまいました。無理に寝ようとするのも疲れるので、目覚ましをかけた4時50分よりもはやくベッドから出て、持参していたiPadでウェブブラウズなどで時間をつぶします。

    沼津駅前のホテルで、始発が朝6時からなのに、なぜ朝4時50分なんて時間に起きることにしたのか。朝の準備に時間がかかるからではありません。

    御殿場線の電車が、始発から非常に混むと聞いていたからです。ウェブで事前に見ていた写真によると、朝5時40分の段階で、既に御殿場線は満席、立っている人もいました。沼津から御殿場までは30分くらいです。その日一日体力を使うことを考えると、朝はできれば温存したいものです。そこで、御殿場線で座ることを狙い、早めにホームに行くことにしたわけです。

    というわけで御殿場線のホームに到着したのは朝5時20分ごろ。既に電車は止まっていました。ホームにはドアが開くのを並んで待っている人たちがいます。トイレなどは、ここまでに済ませておいたほうが良いでしょう。なお、注意事項としては紙の切符を買うことです。

    沼津から御殿場への電車は4両です。先頭車両に向かいました。鉄道マニアだからではありません。御殿場での改札への階段に近いのが先頭車両であることを事前に調べておいたからです。というのは電車を降りてシャトルバスへも行列ができるわけです。さらに、スタンド席へ座るためにはそこから先も行列に並ばなければなりません。一つでも早いシャトルバスに乗ることができれば、そのぶん、スタンド席に座れる可能性が高くなります。

    結局、電車のドアが開いたのはホームに人が溢れ始める、5時45分くらいでした。みんな一斉に乗り込みますが、やはり半分くらいの人が既に立っています。電車がスタートしたあと、あいだの駅に止まるたび、人がどんどん乗り込んできます。最終的には、かなりの密度になりました。東京の通勤電車のような押し合いへしあいするぎゅうぎゅう密度ではありませんが、電車内は既に独特の空気と匂いです。

    朝の富士山

    朝の富士山。演習場にて。

    いっぽう、電車のなかからは富士山が右や左、あるいは正面に見えたりします。富士山を見たければ、電車進行方向に向かって左側に座ることをおすすめします。富士山は、朝は綺麗に見えていてもすぐに雲が出て来て見えなくなったりしますので、見られるうちに見ておくといいでしょう。ちょうど宝永火口が真正面に見えますので。うーむ、あそこからドカーンと噴火したのか、現代に同じように噴火が起きたら……と思うと何とも言えないものがあります。

    30分後、混み合った電車は無事に御殿場に到着しました。左側のドアが開き、みんな一斉に降りて改札への階段を上ります。あせって走ったりはしないように。ここまで来たらもう流れに任せるしかありません。みんな同じように流れていきますので、方向を迷うことはありません。

    シャトルバス乗車

    切符は行列の途中で売られています。往復で1100円。帰りはタクシーを使うとか,歩くとか(徒歩2時間程度)といった理由で、片道だけにしたければ、その半額です。往復割引はありません。

    バスへの行列も止まることなく、すんなりと切符を買い、バスに乗り込むことができました。運転手さんに挨拶して、さっそく演習場へ出発です。

    演習場までは20分ほど。この時間だと行きは渋滞もありません。すんなりとバスは進んでいきます。ここまで予想通り、非常にスムーズに来たことに取りあえずほっと一息です。

    先ほど朝飯の話をしましたが、このバスのなかでサンドウィッチやオニギリですますという手もあると思います。また、日焼け止めなどを塗るのであれば、この段階で塗っておいたほうが良いと思います。なぜかというと、理由は到着後、今度は席に座るための行列に並ばなければならないからです。

    点検射撃、行列

    バスはゆるやかな坂を登っていきます。途中、御胎内温泉を超えたあたりで、「ボン」「ボン」という音がしました。マイクをオンにして,テストのために手で叩いているような音です。運転手さんがうっかりマイクのスイッチを入れてしまったのだろうと思いました。

    「ボン」
    「ボン」
    「ボンボン」
    「ボンボンボン」

    間抜けな話ですが、その音をしばらく聞いていて、ようやく、突然気がつきました。マイクの音ではありません。「点検射撃」と呼ばれる演習前の試射の音です。大砲の発射・着弾時の音圧がバスの車体を叩くのです。それで「ボン」という音に聞こえたのです。改めてすごいなあ、近づいてきたんだなと思います。

    仮設の橋を渡る

    仮設の橋を渡る

    バス到着後、降りてすぐ仮設の橋を渡ります。作業場にあるような橋ですので、ヒールのある靴などで来るとこの時点で大いに後悔することになると思います。繰り返しますが、せめてスニーカーで来ましょう。もちろん、この橋を造っているのも自衛隊です。

    橋を超えると早速会場です。そのままノシノシと歩きます。シート席に座ることを考えているなら、どこから入っていっても大丈夫です。ですが我々が狙っているのはスタンドなので、会場の端である「Eスタンド」を目指します。通路の脇は売店やトイレで既に大混雑。そのなかをぬって歩き、行列最後尾に並びます。

    スタンド席を後ろから

    スタンド席を後ろから

    その時点で既に、「行列に並んでもスタンド席に座れるかどうかは分かりません」と言われます。実際、既にスタンドは半分埋まっていました。そして行列はぜんぜん進みません。ですが取りあえずスタンド席を可能な限り狙う、と心に決めていたので、並びました。

    朝の7時頃ですが既に日射しは強烈です。行列に一度並んでしまったら、もうあとは事前に準備した日射し対策をフルに活用するしかありません。

    行列に並んでいるあいだにも、時折、「ガン!」というものすごい音が響きます。ここまでくればさすがに誰でも分かります。すぐそこで行われている、自走砲や戦車の発射音です。特に戦車の発砲時の衝撃は、スタンド席の裏側の行列にまで届きます。

    受付

    受付でハガキをチケットに変えます

    行列に並び始めたのが7時10分過ぎ。並ぶこと40分くらい。ようやく会場内に入る受付のところまで来ました。ハガキを渡してチケットに交換してもらいます。

    このチケットは、途中、トイレや売店に行く為の入退場時に示す必要がありますので、いちいち出し入れがめんどくさいという人は、ビッグサイト等のイベントで配布されるような首からぶら提げるタイプのパスケースを持参しておくといいでしょう。

    会場内に入っても好き勝手にわーっと座席に座るわけではありません。自衛隊員の案内に従い、順時席を詰めながら着席していくことになります。その間にもヘリが静止して、機銃をブーッと連射していました。おお〜と思いますが、このときは、列が進んでいるので写真を撮ったりするヒマはありませんでした。

    スタンド席に着席

    スタンド席に着席成功

    スタンド席に着席成功

    席の詰め方は、とにかく一番上からというわけではありません。スタンドを縦に4つか5つくらいのブロックに分けて、一つのゾーンごとに上から埋めていきます。ですから上のほうになるか下のほうになるかは、行列のどのあたりに並ぶのか次第で、運にも左右されます。ま、上だろうが下だろうが、まったり見る分にはあまり関係ないです。

    座れるかどうか、かなり微妙なところだよなあ、ギリギリ座れるかどうかだなあ、と思いながら並んでいたのですが、我々は下から4段目だか5段目だかくらいのところに無事座ることができました。自分たちが着席したあと、さらに横の最終ブロックを埋めていきましたので、おそらく電車の始発に乗った人たちはほぼ座ることができたのではなかろうか、と思います。

    持参したチェアマットは二つ折のまま、ダブルクッションとして使うことにしました。スタンドでもクッションがあるかないかで大きな違いがあります。多くの人が何かしらのクッションを持参していました。

    なお荷物を置くスペースなどは基本的にありませんので、足元に置くことになります。ただし、このスタンドは仮設のものなので、下に穴が開いてます。座席の下などに置こうとすると、うっかり落っこちちゃうことがありますので気をつけなければなりません。たとえばカメラのレンズカバーなどはうっかりやっちゃいがちです。

    落とした場合は、自衛隊の人に言うと、入り込んで取ってきてくれるようでした。裏に回ると背中からゴソゴソ潜り込んでいる自衛官がいましたので。

    それにしても、始発に乗ったのにスタンドに座れるかどうか分からないとは、ちょっと厳しいです。もうちょっと一般向けのスタンド席を増やしてもらいたいものです。

    自分たちの場所を確保したら取りあえずほっと一息です。まわりの人たちもみんな似たような感じで、貴重品だけ身につけて、売店なりトイレなりに出かけたり、朝ご飯を食べたりしていました。もうすっかり昼過ぎみたいな日射しと雰囲気なのですが、まだ朝8時半くらいなんですよね。演習本番まではまだまだ1時間半くらいあります。

    席を確保したら売店やトイレへ

    売店

    売店は普通です。まあだいたい予想通り

    自衛隊系のイベントに行くといつも感じるのですが、そこは「オタク」と「体育会系」という本来相容れない人たちの集まり。もちろん普通の家族連れもいっぱいいますが、一部の強烈なオーラを放つ人たちはやっぱり目立つわけです。なんだか不思議な空間です。

    そんな感じの人混みのなか、気づくと足元に犬がいました。女性の自衛隊員に連れられ、「K-9」というたすきをつけています。会場内を警備する「爆発物探知犬」です。犬も人混みのなかで足を踏まれたりして、とにかく大変です。もともと犬は暑さに弱い動物です。既にけっこう参っているようでした。

    k-9

    K-9(爆発物探知犬)

    政治家も登場

    整地中

    点検射撃も終了し、整地中

    とにかく通路は人が多いので、私は早々に会場の座席に戻り、朝ご飯の弁当を食べました。ここに来るまでに既に直射日光バンバンでしたので、さっさと食べないと不安だったのですね。そのためにも食品を会場に持っていくなら凍らせたペットボトルなどがあると安心です。

    演習場では点検射撃は早々に終わってしまい、整備車両が地ならしをしたり、水を撒いたりしています。車両も変わっていて面白いです。

    ヒゲの隊長

    ヒゲの隊長こと佐藤氏

    こんなのあるんだなあ、などと思いながら見てると、座席の前に「ヒゲの隊長」こと、今は国会議員の佐藤正久氏が登場。最初はどうも有力支持者に挨拶しにやってきたようでしたが、多くの人に写真と名刺、握手などを求められていました。ここではとにかく大人気です。本人も暑い中汗もぬぐわず、にこやかに応じていましたが、列がいつまでたっても尽きません。なにしろ暑いので、見ていて大丈夫かなあと思いました。

    おまけに秘書らしき人はそんななかダークスーツで、汗だくになって写真を撮ってあげたりしていました。スーツは脱いでもいいんじゃないですかね。

    そうこうしているうちに、「エラい人たち」が会場に車で入ってきました。防衛大臣も会場に入り、いよいよ演習開始です。

    演習篇に続く。

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    Written by 森山和道

    8月 28th, 2012 at 11:15 pm

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