森山和道

サイエンスライター。科学書の書評屋もやってます。

Pepperに関するアンケートやアルデバラン社に関する記事

without comments

いくつかの媒体に、アルデバランのブルーノ・メゾニエCEOへのインタビュー記事が掲載されています。
たぶん発表前から主立った媒体には声がかけられていたのだと思います。
自分とかはこんな記事を書くのがせいぜいですが。

21世紀の高価なオモチャか、世界を変える第一歩か
~ソフトバンク、ロボット「Pepper」を発表。20万円で販売へ

さて、なかなか面白かったのが「東洋経済」の記事。

東洋経済 ソフトバンクのロボットをつくった男 孫正義社長と会い、ビジョンを共有した

創業者であるブル-ノ・メゾニエCEO(最高経営責任者)は孫社長の1歳年下の55歳。ハイテク企業や金融機関を経てこの会社を立ち上げた異色の経歴を持つ。彼が孫社長と会ったのは3年前。そして、孫社長がすぐに出資を決めた。追加出資を経て、現在、ソフトバンクはアルデバラン社の株式78・5%を保有している。

(中略)

当初、孫社長はマイノリティ出資を検討していたと思う。だが実際に会ってみると、お互いのビジョンがマッチするだけでなく、個人的にも意気投合した。

アポイントは1時間半の予定だったが、結局は8時間もかけて話し合い、その日のうちに投資が決まった。孫社長には明確なビジョンがあり、本当にそれを実現できる会社かどうか心配していたようだ。

 結局、われわれのビジョンや実際に作っているロボットが、孫社長が持っていたビジョンに近かったので、うまくいったのだと思う。実際、ソフトバンクとはビジネス展開の仕方も似ていると感じる。

 ペッパーの開発では、ソフトバンクのプロダクト部門のメンバーも開発に加わってもらい、品質向上のための支援も受けている。孫社長とは主にビジネスについての議論をしてきた。開発面では、感情認識の部分について補完するような場面もあったと思う。

この「当初」というのは実際には、3年前の、いつだったんでしょうね。
そして、なぜアルデバランだったのか。
やはりよく分からないのですが、
当初1時間半の予定だったのが8時間も話しあったというのはこれまた興味深い。
あれだけ忙しい人がそういうことになったということは
実のところは会う前から本命だったということでしょうか。
それとも本当にそのときに決めた?
では何が決めてだったのか。

記事ではNAOは「世界70カ国で5000台以上の販売実績がある」と続いてますが、
これは累計です。
NAOもバージョンアップを重ねてますし。
実際に現役で使われている台数はどのくらいなんでしょう。
アルデバラン社も把握してないかもしれませんが。

さてPepperに関するアンケート調査なども早速実施されています。

MMD研究所 「Pepper」興味度は約半数、ロボットに求めることは「防犯・警備、癒し、話し相手」

MMD研究所は、20歳以上の男女442人を対象に「人型ロボット『Pepper(ペッパー)』に関する調査」を2014年6月6日~6月7日にかけて実施致しました。

20歳以上の男女(N=442)を対象に、2014年6月5日にソフトバンクが発表した人工知能を搭載した人型ロボット「Pepper(ペッパー)」について調査を行ったところ、「知っている」と回答した人は69.5%だった。
次に、「Pepper」に興味があるかを聞いたところ「興味がある」が17.4%、「やや興味がある」が34.4%と合わせて51.8%の人が興味を持っていることがわかった。また、「Pepper」の購入意向は14.9%だった。

「Pepper」に興味があると回答した人(N=283)を対象にロボットに対して求めることを聞いたところ、最も多かった回答は「防犯・警備」で54.1%、次に「癒し」が49.1%、「話し相手(友達)」が39.2%という結果となっている。

マイナビニュース調査 ソフトバンクの人型ロボ「Pepper」、欲しいのは何割?

なんと500人中88.4%となる442人が「いらない」と回答した。それでも58人、約1割の人は「欲しい」と回答した。

(中略)

次に価格について質問した。まずは「安い」と思うか「高い」と思うか。

結果は「高すぎると思う」が167人と全体の33.4%を占め一番多かった。「高いと思う」と答えた人と合わせると294人で全体の58.8%だった。「相応だと思う」という回答が2番目に多く、142人で全体の28.4%だった。

この手の調査は面白くはあるんだけど、実のところあまりあてになりません。
残念ながら。

ロボットとしてのPepperについて興味がある人には、下記のブログ記事をおすすめ。

UE村工房作業日誌: SBさんちのPepper君。

【指~腕】
————-
pepper君の指はワイヤ駆動のヘロヘロなので実用的な作業は無理ね。
他の関節は意外とがっしりした構造。結構でかいモータ入れてるっぽい。
サーボセーバーやコンプライアンス制御みたいな弾力性は無し。
トルクリミッタの有無は不明。結構力入れても動かなかった。
————-
重さとサイズと殴られた感じからすると、トルク30~40kgf・cmくらいは出てたんじゃないかなあ。
ストールトルクまでどれくらいの余裕があるのかはわからないけど、上腕部なんかは外装の上からでも40℃近くになってた。
露骨な放熱孔やファンの音は気付かなかったな。
————-
デカ目のモータ入れて減速比減らしてんじゃないかな。
静かだけどモータ駆動音は僅かに聞こえた。回転数はかなり低め。
バックラッシは一度弱程度に感じられたけど、動いてたからあまり自信ないや。
————-

バックラッシは肘の関節で確認。肩は2軸あるのでよくわからなかったのと、頭とか頻繁に動いちゃってよくわからなかったので。

とのことです。
殴られてみた感触でトルクを推定するとはさすが本職(笑)。
でかくしたことで逆に安くできたんじゃないかという面もあるようです。
なるほど。

このブログでもオムニホイールじゃないという話がありますけど、
ソフトバンクのサイトにはオムニホイールと書いてあるんですが、
私も、いわゆるオムニホイールじゃないと思います。
発表会のときに無理にでもひっくり返してもらわなかったのが失敗でした。
ちなみにお店で頼んだら無理と言われました。
そりゃそうだ。

それと、

最下部のとこに引き込み式のコンセントみたいなスイッチがあって、店員さんがそれを操作する(引っ張り出す)とその場に留まって移動せずにお客さんの相手をする、スイッチ押し込むと移動もするようになる、みたいな感じでした。最初充電用の穴かと思った。

これは充電用の3つ穴プラグを突っ込むところ兼、その場停止スイッチになってるんじゃないかと思います。
たぶん。
まあそのうちもっと色々出てくるでしょうけど。

さて、Pepper君のコンテンツですが、以下、自分のツイートから。

家庭でもお店でも公共空間でもそうだと思うんだけど、ただ「置かれてる」ときのコンテンツが一番必要だよなー。ロボットはケンタッキーのカーネル・サンダース以上の価値を持てるだろうか。普通に考えると無理なんだけど…….

任意の歌からロボットの振り付けを自動生成するようなアプリは、今こそ登場が待たれるのではなかろうか。特定のダンスをうまく真似るだけではなくて。

ネットではさっそく、ドロッセル風にしたPepperの画像などが出回ってます。
ドロッセルというのはディズニーの3Dアニメに登場するキャラです。

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頭部を入れ替えるだけでびっくりするくらいドロッセルになっていて、ちょっと驚きました。
アルデバラン社の公式ツイートは初音ミクと勘違いしてましたが……。

ちなみに大きさ120cmくらい、あるいは等身大の人形を検索してみると、
30万円、40万円は普通にするようです。

たとえばこんなの。

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何しろ長い間置いておくものであることを考えてみると、
止まってる状態での価値や存在感というのは非常に大事だと思うんですよね。

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Written by 森山和道

6月 14th, 2014 at 2:00 am

Posted in ロボット