森山和道

サイエンスライター。科学書の書評屋もやってます。

アルツの予見/人工知能研究あれこれ/カラスの知能/半身不随に電極移植/ハエの羽ばたき/イエスの妻/虫垂は腸内細菌のバランスを保つ/カフェインはタウ凝集を抑制/高齢者食を3Dプリント/Atlasのセンサー/V-Sido CONNECT/日本メクトロン触覚センサ/研究者向けクラウドファンド/STAP会見続く

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▼例の会見を受けて色んな人が「いやいや科学の手続きっていうものはそんなのものじゃないんだ」「研究者っていうのは…」と語っていて、全くもっともだと思うのだけど、だからこそ、なぜあの人があの立場で論文が載ってしまったのかという謎の方はますます深まるというループに落ちているような。

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▼ナショナルジオグラフィック アルツハイマーの予見法、実用化目前か

最も簡易で、かつ体への負担が最も軽い発症前検査は、おそらく血液検査だろう。この検査方法は、ジョージタウン大学医学部長で神経学が専門のハワード・フェデロフ(Howard Federoff)教授を中心とする研究グループが開発を進めている。同グループでは、70歳以上の被験者525名を対象に毎年1回、血液サンプルを採取し、認知および記憶テストを実施した。

 調査開始当初に何らかの認知障害が認められた被験者は46名。3年目になると、新たに28名の被験者に認知症状が現れた。研究グループが着目したのは、10種類の血中脂質の濃度だ。認知機能が正常な被験者に比べ、症状がみられる被験者は調査当初から既に血中脂質濃度が低いという事実が判明した。しかもその濃度によって、その後数年間に正常な認知機能を維持できた被験者と、アルツハイマー病の症状もしくは軽度の認知症状を発症した被験者を、90%以上の精度で識別できたという。

 ただし、発症を予見する指標としてなぜ血中脂質がこれほど優れているのかについては、まだ十分に解明されていない。

▼techcrunch Vicariousに注目 人工知能のスタートアップにジェフ・ベゾス、マーク・ベニオフ、ジェリー・ヤンがそろって投資

まさにテクノロジー系ビリオネアのオールスター・キャストだ。

マーク・ザッカーバーグ、ピーター・ティール他のシリコンバレーの大物がVicariousというサンフランシスコのスタートアップの成長を加速するために4000万ドルを投じたことが話題になったが、驚いたことに、大物投資家がさらに4人も現れた。

Amazonのファウンダー、CEOのジェフ・ベゾス、Yahooの共同ファウンダー、ジェリー・ヤン、Skypeの共同ファウンダー、ヤーヌス・フリース、SalesforceのCEO、マーク・ベニオフが揃ってVicariousのシリーズBラウンドに参加した。

(中略)

Vicariousは次世代の人工知能プラットフォームを開発中だ。Phoenixによれば、 現在のAI研究は依然として1980年代に開発された畳み込みニューラルネットワーク(convolutionalneural network)をベースにしているという。

しかしPhoenixと神経生理学者の共同ファウンダー、Dileep Georgeは脳の実際の活動をもっと精密に模倣することによって精度とパフォーマンスを画期的に改善できると主張する。Vicariousは昨年の秋、Captchaの読み取りに成功してこれを実証することに成功した。

▼WSJ マイクロソフト、「人工知能の春」迎える 音声アシスタント機能「コルタナ」の戦略的意味

米マイクロソフトがハイテク界の頂点に返り咲くための秘密兵器は機械学習と人工知能(AI)だ。同社の研究開発幹部陣が7日明らかにした。

 マイクロソフトのハリー・シャム上級副社長(技術・研究担当)は、自身のチームが取り組んでいる大きなトレンドには人間とコンピューターの相互作用が関わっていると語った。シャム氏はマイクロソフトがテルアビブで開催したハイテク会合「シンクネクスト2014」で「われわれはパーソナルコンピューターからパーソナルコンピューティングに移行しようとしている」と話した。

▼the register Meet the man building an AI that mimics our neocortex ? and could kill off neural networks
Palm founder Jeff Hawkins on his life’s work

How we think: time and hierarchy

Hawkins’ idea is that to build systems that behave like the brain, you have to be able to take in a stream of changing information, recognize patterns in it without knowing anything about the input source, make predictions, and react accordingly. The only context you have for this analysis is an ability to observe how the stream of data changes over time.

Though this sounds similar to some of the data processing systems being worked on by researchers at Google, Microsoft, and Facebook, it has some subtle differences.

Part of it is heritage ? Hawkins traces his ideas back to his own understanding of how our neocortex works ? that’s the part of the brain that handles higher functions such as conscious thought and language processing.

His understanding of our grey matter is based on a synthesis of thousands of academic papers, chats with researchers, and his own work at two of his prior tech companies, Palm and Handspring. His approach seeks to model the structure of the neocortex, whereas most other approaches to artificial intelligence build upon the idea of a neural network, a model refined from a 1940s paper [PDF], A Logical Calculus of the Ideas Immanent in Nervous Activity.

“[Neural networks] may be the right thing to do, but it’s not the way brains work and it’s not the principles of intelligence, and it’s not going to lead to a system that can explore the world or systems that can have behavior,” Hawkins told us.

So far he has outlined the ideas for this approach in his influential On Intelligence, plus a white paper [PDF] published in 2011, a set of open-source algorithms called NuPIC based on his Hierarchical Temporal Memory design, and hundreds of talks given at universities and at companies ranging from Google to small startups.

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▼ナショナルジオグラフィック カラスの高い知能、イソップ話は実話?

▼AFP 下半身不随患者の電極移植術が向上、随意運動の回復に期待も

▼AFP ハエたたきから身をかわすハエの動きを解明、米研究

ハエは通常、1秒間に約200回羽ばたきをしているが、危険が迫った場合は羽ばたき1回で方向転換し、飛び去ることができるという。

ワシントン大のマイケル・ディッキンソン(Michael Dickinson)教授(生物学)は「われわれは、ハエが100分の1秒足らずで進路を変えることを発見した。これは、人間のまばたきの50倍の速さで、これまで考えられていたよりも高速だ」と話す。

▼AFP キリストの「妻」記述の紙片は古代由来、年代測定で判明 米研究

イエス・キリスト(Jesus Christ)の「妻」に関する記述が含まれる古いパピルス紙片を科学的に分析した結果、これが近代に捏造(ねつぞう)されたものではないことがわかった。10日の米神学専門誌「ハーバード・セオロジカル・レビュー(Harvard Theological Review)」で研究論文が発表された。

出所はエジプトとみられているこの紙片には、「イエスは彼らに言った。『私の妻は…』」や「彼女は私の弟子になれるに違いない」などの内容のコプト語で書かれた文章が含まれている。

▼中日メディカル 虫垂、むやみに取らないで 腸に免疫細胞供給 阪大チーム解明 細菌のバランス保つ

体に必要ない組織と考えられていた虫垂が腸に免疫細胞を供給し、腸内細菌のバランスを保っていることを大阪大などのチームがマウスで明らかにし、10日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。

チームの竹田潔大阪大教授(免疫学)は「バランスが悪くなると食中毒も起こしやすい。虫垂をむやみに取らない方が良い」と話す。腸内細菌のバランスが崩れて発症する潰瘍性大腸炎やクローン病の新しい治療法開発も期待される。

(中略)

切除したマウスの大腸内では、腸内細菌のバランス維持を担う抗体を作る免疫細胞が半分になっており、バランスも崩れていた。また、虫垂でできた免疫細胞が、大腸と小腸に移動していることも確かめており、虫垂が腸内細菌のバランスを保つのに役立っていることが分かった。

▼AFP 「アルツハイマー病予防にカフェインが効果」、研究で学説補強

独仏の研究チームによると、マウス実験では、アルツハイマー病患者の脳細胞の働きを妨げるタウタンパク質の凝集をカフェインが抑制した。

▼TechCrunch 高齢者向け治療食を3Dプリントするドイツの会社

ドイツの会社、Biozoonは、お年寄りにも食べやすい食品を3Dプリントしようとしている。嚥下障害のある人が咽に詰まらせずに食べられるように。

▼Business Insider This Is How Google’s New $1 Million Robot Sees The World

Here’s what Atlas sees from the spinning “lidar” unit in its head. Lidar (that’s light detection and ranging) is an imaging system that makes sense of an environment by bouncing lasers off it and analyzing how they reflect back. It’s essentially a very precise rangefinder that operates in three dimensions.
Note the yellow and green “footprints” on the screen — this is Atlas determining where to place its feet in order to approach that steel beam:

Atlas has two stereo proximity cameras (“for situational awareness”) and a third camera in its head angled slightly downward. This is a composite image of what the robot “sees” by way of its three cameras.

These systems come together to make it possible for the robot to perform environment-dependent tasks, like identifying the piece of wood it was told to pick up and stooping down to grab it.

▼産経 【九州の礎を築いた群像 安川電機編2】ロボット(中)「ホンダに納入できれば世界一が見える!」 利島イズムで新鋭ロボを続々開発

▼MONOist ホビーロボから巨大ロボまで ロボットの簡単制御を実現する「V-Sido CONNECT」

水道橋重工が手掛ける搭乗型巨大ロボット「クラタス」の制御ソフトウェアに採用され、大きな話題となった「V-Sido(ブシドー)」。開発者の吉崎航氏は、さらなる使い勝手を追求し、間もなく、シリアルサーボモーターをつなぐだけで簡単にロボットが作れるハードウェア基板「V-Sido CONNECT」を世に送り出そうとしている。

▼日経BP ぐにゃりと曲がる触覚センサー、ロボットハンドや介護マット向けに日本メクトロンが出展

▼カワダロボティクス Cobot Parlour 開設

▼研究費獲得のためのクラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」

▼毎日 STAP細胞:小保方氏会見 主な一問一答(上)

▼毎日 小保方氏会見:共著の丹羽氏「正直、責める気持ちはない」

▼朝日 小保方氏の指導役「STAPは本物の現象」 来週会見へ

STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーの指導役の笹井芳樹氏(52)が朝日新聞の取材に「STAPはreal phenomenon(本物の現象)だと考えている」とこたえた。小保方氏の現状については「こうした事態を迎えた責任は私の指導不足にあり、大変心を痛めた」と心境を説明した。来週中に会見を開く方針。

(中略)

一方で、専門家からの指摘では、STAP細胞が実は別の万能細胞(ES細胞)が混ざったものではないかという疑念が多い。

 これに対し、笹井氏は「他の万能細胞を混ぜても、一つの塊にならない。実験をやったことのない人の机上の考えだ」と反論。ES細胞からつくれない組織がSTAP細胞ではつくれたことなどをあげ、「ES細胞では説明のできないことが多すぎる」「STAPが存在しないなら、私たちが再立証に力を入れることはない」と指摘した。ただ、小保方氏の会見や笹井氏とのやり取りでは、STAP細胞が存在するかどうか具体的な証拠は示されていない。

▼毎日 STAP細胞:識者ら「科学のイメージダウン」懸念

▼日経BP 「その時マウスは緑色に光った!」若山教授が語った幻のSTAP細胞誕生秘話

▼日経BP あれは「女子力」のイベントだった

▼朝日 理研の優遇法案、今国会成立を断念へ STAP問題受け

経済産業省が所管する産業技術総合研究所も同法人の候補だが、内閣は理研と同時に指定する方針で、産総研の指定も先送りされる見通し。

▼日経BP 最低でも3年はおつき合いしてください。 アートディレクター/クリエーティブディレクター佐藤可士和さん(3)

▼techcrunch ライス元国務長官、Dropboxの取締役に就任

▼PC Watch Dell、堅牢仕様の12型コンバーチブルノートと14型ノート 軍事や工業、救急救命現場での利用を想定

▼日経BP アップルMac Proのデザインと構造に迫る! 繊細さはもはや工芸品の域【銘品分解】

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▼はてな匿名ダイアリー ゆうきまさみと押井守の違い「正義の味方と風邪薬」

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Written by 森山和道

4月 11th, 2014 at 11:21 pm

Posted in 日記