森山和道

サイエンスライター。科学書の書評屋もやってます。

書評 『facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男』

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「SPA!」 2010年掲載

『facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男』
(ベン・メズリック 著 夏目大 訳 青志社 ISBN 978-4-903853-85-7)

facebook

 ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグは史上最年少の億万長者と言われている。2004年、19歳のときに作ったサービスが世界中で使われているからだ。ソーシャルネットワークサービス最大手の「facebook」である。

 「facebook」はもともとは大学生が使うものとして考案されたが、先行サービスを追い抜いて今も成長中だ。本書はその立ち上げ時の裏事情を小説スタイルで描いたものである。主人公は共同創業者のサヴェリンで、基本的に彼の目線で描かれている。ただしザッカーバーグとサヴェリンは互いに訴訟を起こしている。本書には他にもザッカーバーグに訴訟を起こした人物が登場する。そして取材にはザッカーバーグは一切答えなかった。

 これらからも察しがつくと思うが、この本でのザッカーバーグは一種の天才であり自分が立ち上げたサービスのためには努力を惜しまないが、アイデアを盗んだり出資された恩を仇で返すような行動もとる人物として描写されている。何を考えているのか掴みかねる人物として描かれているといったほうが良いかもしれない。

 本書は映画化も検討されているそうだが、実際の彼がどういう人物なのかは読者も想像するしかない。ただ分かっているのは彼が立ち上げたサービスが今も人を集めているということだ。とにかくギラギラしている登場人物たちの姿を読んでいると、自分も動かないといけないのではないかという焦燥感にかられる。

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ベン・メズリック
青志社
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Written by 森山和道

1月 16th, 2011 at 11:54 am

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