森山和道

サイエンスライター。科学書の書評屋もやってます。

これが21世紀の生産現場! グローリー埼玉工場「NEXTAGE」スマートラインを見学 第5回ロボット大賞「次世代産業特別賞」受賞

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NEXTAGEライン

▼ちょっとアオリ気味のタイトルにしてみました(笑)。

▼栗橋へ。貨幣処理機製造メーカーグローリー株式会社埼玉工場のラインで実際に組み立てを行う川田工業株式会社「NEXTAGE」の様子を見学。ロボコンマガジンのブログに簡単にレポートされている。写真は撮り放題だったのだが、動画撮影が禁止だったのが残念。細かい動作をいろいろやっていたのだけど、そのへんは動画じゃないと分からないと思う。

▼川田工業 フレキシブルな自動組立ラインを実現するヒト型ロボット「NEXTAGE」 第5回ロボット大賞「次世代産業特別賞」を受賞

NEXTAGE

▼実際に見て、ここまでできるのかと驚いた、というのが率直な感想。一台のロボットのタクトタイム(工程作業時間)は5分程度と結構長い。その間にロボットは双腕を使い、エンドエフェクタをグルグル回し、付け替えて、組み立て作業を実行する。

様々なエンドエフェクタを付け替えるNEXTAGE

▼工程を細かく分割してロボットがセル屋台でやる作業へと再構成しているのだが、まるで「ピタゴラスイッチ」のカラクリのように、おお、ここでこんな動きが?とか、今度はそんなふうにやるのか、みたいな作業の連続。

▼しかもけっこう細かく人間のような動きもする。たとえば治具へのワークの抜き差しとかも、単純に位置合わせをしてスポッとはめるだけではない。微妙にとんとん動かしたり、ちょっとひねったり、押さえたり。ロボット自体のアームに力が足りない作業については、エンドエフェクタのほうでなんとかしたり。そしてけっこう難しい作業—-両面テープをはがしたり、ベルトを曲げてはめこんだり、スプリングを入れたりする。へえ〜の連続だった。

両面テープを剥ぐNEXTAGE

両面テープを剥ぐNEXTAGE

スプリングをはめる

スプリングをはめる

ベルトをワーク形状に合わせて変形させてはめる

ベルトをワーク形状に合わせて変形させてはめる

▼また、かなりの作業にビジョンが使われているのだが、取材陣がフラッシュ炊きまくりのなかでも安定して動いていた。

プリズムをピックアップする

プリズムをピックアップする

▼導入側であるグローリーのもともとの技術力と全面的な協力があってこその活用例だが、ここまでできるならもっと色々なことができるのではないか。と言ったら、グローリーの人も川田の人も深く頷いていたので、そういうことなのだろう。これからの生産現場は固定の従来型産業用ロボット、半固定の次世代産業用ロボット、そして本当にフレキシブルな人間、3者で作業を分担して行うことになるのかもしれない。

グローリーが最初に導入したNEXTAGE

グローリーが最初に導入したNEXTAGE

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Written by 森山和道

10月 24th, 2012 at 11:46 am

Posted in 仕事,日記