森山和道

サイエンスライター。科学書の書評屋もやってます。

平成24年度「富士総合火力演習」に行ってきました2(当日朝、会場での席取りまで篇)

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御殿場線

御殿場線

平成24年度「富士総合火力演習」に行ってきました(準備篇)」の続きです。

混む始発で御殿場へ

沼津駅前のホテルに前泊したわけですが、当日は、朝ご飯を食べずに出かけることになります。前日の夜、スーパーで朝ご飯を仕入れました。僕が買ったのは100円引きになっていた弁当。買い込んだドリンク類ともども冷蔵庫に入れて就寝です。

ただ前日に炎天下のなか小田原に立ち寄って小田原城下を歩き回ったりして体を疲れさせ、早めに晩飯を食べるなどしてからベッドに入ったのですが、もともとが夜型のため、少し寝たあとにサクッと目が覚めてしまいました。無理に寝ようとするのも疲れるので、目覚ましをかけた4時50分よりもはやくベッドから出て、持参していたiPadでウェブブラウズなどで時間をつぶします。

沼津駅前のホテルで、始発が朝6時からなのに、なぜ朝4時50分なんて時間に起きることにしたのか。朝の準備に時間がかかるからではありません。

御殿場線の電車が、始発から非常に混むと聞いていたからです。ウェブで事前に見ていた写真によると、朝5時40分の段階で、既に御殿場線は満席、立っている人もいました。沼津から御殿場までは30分くらいです。その日一日体力を使うことを考えると、朝はできれば温存したいものです。そこで、御殿場線で座ることを狙い、早めにホームに行くことにしたわけです。

というわけで御殿場線のホームに到着したのは朝5時20分ごろ。既に電車は止まっていました。ホームにはドアが開くのを並んで待っている人たちがいます。トイレなどは、ここまでに済ませておいたほうが良いでしょう。なお、注意事項としては紙の切符を買うことです。

沼津から御殿場への電車は4両です。先頭車両に向かいました。鉄道マニアだからではありません。御殿場での改札への階段に近いのが先頭車両であることを事前に調べておいたからです。というのは電車を降りてシャトルバスへも行列ができるわけです。さらに、スタンド席へ座るためにはそこから先も行列に並ばなければなりません。一つでも早いシャトルバスに乗ることができれば、そのぶん、スタンド席に座れる可能性が高くなります。

結局、電車のドアが開いたのはホームに人が溢れ始める、5時45分くらいでした。みんな一斉に乗り込みますが、やはり半分くらいの人が既に立っています。電車がスタートしたあと、あいだの駅に止まるたび、人がどんどん乗り込んできます。最終的には、かなりの密度になりました。東京の通勤電車のような押し合いへしあいするぎゅうぎゅう密度ではありませんが、電車内は既に独特の空気と匂いです。

朝の富士山

朝の富士山。演習場にて。

いっぽう、電車のなかからは富士山が右や左、あるいは正面に見えたりします。富士山を見たければ、電車進行方向に向かって左側に座ることをおすすめします。富士山は、朝は綺麗に見えていてもすぐに雲が出て来て見えなくなったりしますので、見られるうちに見ておくといいでしょう。ちょうど宝永火口が真正面に見えますので。うーむ、あそこからドカーンと噴火したのか、現代に同じように噴火が起きたら……と思うと何とも言えないものがあります。

30分後、混み合った電車は無事に御殿場に到着しました。左側のドアが開き、みんな一斉に降りて改札への階段を上ります。あせって走ったりはしないように。ここまで来たらもう流れに任せるしかありません。みんな同じように流れていきますので、方向を迷うことはありません。

シャトルバス乗車

切符は行列の途中で売られています。往復で1100円。帰りはタクシーを使うとか,歩くとか(徒歩2時間程度)といった理由で、片道だけにしたければ、その半額です。往復割引はありません。

バスへの行列も止まることなく、すんなりと切符を買い、バスに乗り込むことができました。運転手さんに挨拶して、さっそく演習場へ出発です。

演習場までは20分ほど。この時間だと行きは渋滞もありません。すんなりとバスは進んでいきます。ここまで予想通り、非常にスムーズに来たことに取りあえずほっと一息です。

先ほど朝飯の話をしましたが、このバスのなかでサンドウィッチやオニギリですますという手もあると思います。また、日焼け止めなどを塗るのであれば、この段階で塗っておいたほうが良いと思います。なぜかというと、理由は到着後、今度は席に座るための行列に並ばなければならないからです。

点検射撃、行列

バスはゆるやかな坂を登っていきます。途中、御胎内温泉を超えたあたりで、「ボン」「ボン」という音がしました。マイクをオンにして,テストのために手で叩いているような音です。運転手さんがうっかりマイクのスイッチを入れてしまったのだろうと思いました。

「ボン」
「ボン」
「ボンボン」
「ボンボンボン」

間抜けな話ですが、その音をしばらく聞いていて、ようやく、突然気がつきました。マイクの音ではありません。「点検射撃」と呼ばれる演習前の試射の音です。大砲の発射・着弾時の音圧がバスの車体を叩くのです。それで「ボン」という音に聞こえたのです。改めてすごいなあ、近づいてきたんだなと思います。

仮設の橋を渡る

仮設の橋を渡る

バス到着後、降りてすぐ仮設の橋を渡ります。作業場にあるような橋ですので、ヒールのある靴などで来るとこの時点で大いに後悔することになると思います。繰り返しますが、せめてスニーカーで来ましょう。もちろん、この橋を造っているのも自衛隊です。

橋を超えると早速会場です。そのままノシノシと歩きます。シート席に座ることを考えているなら、どこから入っていっても大丈夫です。ですが我々が狙っているのはスタンドなので、会場の端である「Eスタンド」を目指します。通路の脇は売店やトイレで既に大混雑。そのなかをぬって歩き、行列最後尾に並びます。

スタンド席を後ろから

スタンド席を後ろから

その時点で既に、「行列に並んでもスタンド席に座れるかどうかは分かりません」と言われます。実際、既にスタンドは半分埋まっていました。そして行列はぜんぜん進みません。ですが取りあえずスタンド席を可能な限り狙う、と心に決めていたので、並びました。

朝の7時頃ですが既に日射しは強烈です。行列に一度並んでしまったら、もうあとは事前に準備した日射し対策をフルに活用するしかありません。

行列に並んでいるあいだにも、時折、「ガン!」というものすごい音が響きます。ここまでくればさすがに誰でも分かります。すぐそこで行われている、自走砲や戦車の発射音です。特に戦車の発砲時の衝撃は、スタンド席の裏側の行列にまで届きます。

受付

受付でハガキをチケットに変えます

行列に並び始めたのが7時10分過ぎ。並ぶこと40分くらい。ようやく会場内に入る受付のところまで来ました。ハガキを渡してチケットに交換してもらいます。

このチケットは、途中、トイレや売店に行く為の入退場時に示す必要がありますので、いちいち出し入れがめんどくさいという人は、ビッグサイト等のイベントで配布されるような首からぶら提げるタイプのパスケースを持参しておくといいでしょう。

会場内に入っても好き勝手にわーっと座席に座るわけではありません。自衛隊員の案内に従い、順時席を詰めながら着席していくことになります。その間にもヘリが静止して、機銃をブーッと連射していました。おお〜と思いますが、このときは、列が進んでいるので写真を撮ったりするヒマはありませんでした。

スタンド席に着席

スタンド席に着席成功

スタンド席に着席成功

席の詰め方は、とにかく一番上からというわけではありません。スタンドを縦に4つか5つくらいのブロックに分けて、一つのゾーンごとに上から埋めていきます。ですから上のほうになるか下のほうになるかは、行列のどのあたりに並ぶのか次第で、運にも左右されます。ま、上だろうが下だろうが、まったり見る分にはあまり関係ないです。

座れるかどうか、かなり微妙なところだよなあ、ギリギリ座れるかどうかだなあ、と思いながら並んでいたのですが、我々は下から4段目だか5段目だかくらいのところに無事座ることができました。自分たちが着席したあと、さらに横の最終ブロックを埋めていきましたので、おそらく電車の始発に乗った人たちはほぼ座ることができたのではなかろうか、と思います。

持参したチェアマットは二つ折のまま、ダブルクッションとして使うことにしました。スタンドでもクッションがあるかないかで大きな違いがあります。多くの人が何かしらのクッションを持参していました。

なお荷物を置くスペースなどは基本的にありませんので、足元に置くことになります。ただし、このスタンドは仮設のものなので、下に穴が開いてます。座席の下などに置こうとすると、うっかり落っこちちゃうことがありますので気をつけなければなりません。たとえばカメラのレンズカバーなどはうっかりやっちゃいがちです。

落とした場合は、自衛隊の人に言うと、入り込んで取ってきてくれるようでした。裏に回ると背中からゴソゴソ潜り込んでいる自衛官がいましたので。

それにしても、始発に乗ったのにスタンドに座れるかどうか分からないとは、ちょっと厳しいです。もうちょっと一般向けのスタンド席を増やしてもらいたいものです。

自分たちの場所を確保したら取りあえずほっと一息です。まわりの人たちもみんな似たような感じで、貴重品だけ身につけて、売店なりトイレなりに出かけたり、朝ご飯を食べたりしていました。もうすっかり昼過ぎみたいな日射しと雰囲気なのですが、まだ朝8時半くらいなんですよね。演習本番まではまだまだ1時間半くらいあります。

席を確保したら売店やトイレへ

売店

売店は普通です。まあだいたい予想通り

自衛隊系のイベントに行くといつも感じるのですが、そこは「オタク」と「体育会系」という本来相容れない人たちの集まり。もちろん普通の家族連れもいっぱいいますが、一部の強烈なオーラを放つ人たちはやっぱり目立つわけです。なんだか不思議な空間です。

そんな感じの人混みのなか、気づくと足元に犬がいました。女性の自衛隊員に連れられ、「K-9」というたすきをつけています。会場内を警備する「爆発物探知犬」です。犬も人混みのなかで足を踏まれたりして、とにかく大変です。もともと犬は暑さに弱い動物です。既にけっこう参っているようでした。

k-9

K-9(爆発物探知犬)

政治家も登場

整地中

点検射撃も終了し、整地中

とにかく通路は人が多いので、私は早々に会場の座席に戻り、朝ご飯の弁当を食べました。ここに来るまでに既に直射日光バンバンでしたので、さっさと食べないと不安だったのですね。そのためにも食品を会場に持っていくなら凍らせたペットボトルなどがあると安心です。

演習場では点検射撃は早々に終わってしまい、整備車両が地ならしをしたり、水を撒いたりしています。車両も変わっていて面白いです。

ヒゲの隊長

ヒゲの隊長こと佐藤氏

こんなのあるんだなあ、などと思いながら見てると、座席の前に「ヒゲの隊長」こと、今は国会議員の佐藤正久氏が登場。最初はどうも有力支持者に挨拶しにやってきたようでしたが、多くの人に写真と名刺、握手などを求められていました。ここではとにかく大人気です。本人も暑い中汗もぬぐわず、にこやかに応じていましたが、列がいつまでたっても尽きません。なにしろ暑いので、見ていて大丈夫かなあと思いました。

おまけに秘書らしき人はそんななかダークスーツで、汗だくになって写真を撮ってあげたりしていました。スーツは脱いでもいいんじゃないですかね。

そうこうしているうちに、「エラい人たち」が会場に車で入ってきました。防衛大臣も会場に入り、いよいよ演習開始です。

演習篇に続く。

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Written by 森山和道

8月 28th, 2012 at 11:15 pm

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