森山和道

サイエンスライター。科学書の書評屋もやってます。

書評 『金属の素顔にせまる 電子顕微鏡で見る日用品』

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Z会「AZEST」 2009年 原稿

金属の素顔にせまる 電子顕微鏡で見る日用品
(住友金属テクノロジー株式会社 編著 学習研究社 ISBN:978-4-05-403970-4)

金属の素顔にせまる―電子顕微鏡で見る日用品

 ボールペンで一秒間に10cmの線を引く。ペンの先の球は直径0.5mmの場合、約64回転する。このとき球は時速250kmで走っている新幹線の車輪よりも速く回っている。高速回転の磨耗に耐えるためボールペンの球はタングステンカーバイドにコバルトを混ぜて焼結した超硬合金でできている。

 本書は金属バットや炊飯器釜、包丁やカミソリなど身近な器具を構成する金属に関する本だ。モノの硬さ、強さ、錆びにくさは何で決まるのか。なぜその金属を使っているのか、材料分析の専門家達が最新の電子顕微鏡と分析装置で探索する。

 斜め読みするだけでも、ミクロの世界に迫ることで初めて見えてくる金属材料の奥深さが実感できるだろう。蘊蓄もたまる。

金属の素顔にせまる―電子顕微鏡で見る日用品
住友金属テクノロジー
学習研究社
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Written by 森山和道

12月 20th, 2010 at 3:08 pm

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