森山和道

サイエンスライター。科学書の書評屋もやってます。

書評 『ハダカデバネズミ 女王・兵隊・ふとん係』

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Z会「AZEST」 2009年 原稿

ハダカデバネズミ 女王・兵隊・ふとん係
(吉田重人・岡ノ谷一夫 著 岩波書店 ISBN:978-4-00-007491-9)

ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)

 ハダカで出っ歯のネズミ、それがハダカデバネズミだ。体長は10cmほど。東アフリカの乾燥地帯で土中に巣を作って集団で暮らしている。哺乳類なのに女王がいて、働きデバや兵隊デバがいる。ハチやアリみたいに社会性を持った動物だ。

 本書はそのハダカデバネズミを使って社会階級や労働分担の遺伝子発現や脳の仕組み、音声コミュニケーションの研究を行っている研究者二人が書いた一冊だ。姿形も生きざまもユニークなデバたちの姿を、ユーモラスな書き方で描き出している。

 デバたちは17種類の音声を使ってコミュニケーションしている。階級が下のデバは、上のものより高音で頻繁に鳴き、必ず下を通る。人間社会と似ているところも面白い。

ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)
吉田 重人 岡ノ谷 一夫
岩波書店
売り上げランキング: 72065

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Written by 森山和道

12月 20th, 2010 at 3:06 pm

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