森山和道

サイエンスライター。科学書の書評屋もやってます。

サイエンス・メール 國枝武和-10 分子動力学シミュレーションでクマムシを再現しないと納得できないかも

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メールマガジン「サイエンス・メール」では、クマムシのゲノム解析を通じて乾眠メカニズムの解析を行っている東京大学大学院 理学系研究科 生物科学専攻 助教の國枝武和氏の話を配信中。

12/9日は第10回を配信しました。

本文より抜粋

[39: クマムシの耐性遺伝子の他の生物への導入の可能性 ]

○あと、たぶん素朴に考えられるのは、クマムシのDNAをほかの生き物にぶち込んでやって、耐性を持つようになるのかという見方もあると思うんですけど、そういう可能性はどうなんですか。

■遺伝子を導入してということですよね。

○はい。センチュウとかに。

■ええ。いきなり完全にというのは無理だと思うので、耐性に関係がありそうなのをちょっとずつ足していくと、そういうことがあるのかなと思っています。

○はい。そういうのはどうなのかと。

■ただ、あの耐性が1つの遺伝子で付与できるとは、とてもじゃないけど思えない。なので、どういう遺伝子を入れたらいいのかをピックアップしないといけないんでしょうね。
いきなり遺伝子の組み合わせを、iPS細胞みたいに「この4つ!」とかいうふうに決めるのは無理なので(笑)。

○あれは運も良かったらしいですね(笑)。

■だから、関係ありそうなやつを一個一個ピックアップしてきて、それを組み合わせて、さらに足りないものは何かというのを探すとかいうやり方になるのかなと思いますね。
それももちろんやりたいというか、できたら本当にすごいことだと思いますけどね。

○そうです。乾眠する任意の細胞を作れるかもしれない。

■最初は取りあえず細胞でいいかなと思っています。培養細胞に入れていけばいいのかなと。

○なるほど。そう考えればそうですね。

今週の編集後記は

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  • ヒ素を使える微生物に関する議論
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  • スペースXの「ドラゴン」打ち上げと回収成功、イーロン・マスクについて

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Written by 森山和道

12月 9th, 2010 at 5:22 pm