00年1月SF & Horror Book Review



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  • 終わりなき平和
    (ジョー・ホールドマン 中原尚哉 訳 東京創元社 920円)
  • 久々のSFだあ、やったあと思いながら読み始めたのだが…。
    これ、駄作。

    駄作っていうか、ぜんぜん面白いところがないじゃん。ホールドマンの作品だから期待して読んだのになあ。がっかりだ。
    でも他の人はそうは思ってないかもしれないので、そういう感想が読みたい人は
    読書共同体とかで探して下さい。

    帯を見ると「戦争のためのシステムが、人類を次のステージに運ぶ」とある。確かにまあ、そういう話だと言えなくもないけどね。ちなみにヒューゴー、ネビュラ、キャンベル記念賞受賞作だから、それだけ面白いと思った人たちがいるということだ。冬樹蛉はこれは「個とはなんぞや」と終始耳元に問いかけてくる作品だと<解説>で言っている。ふーん。まあ確かにそれも外れちゃいないと思うけど、小説としてつまんないんじゃしょうがないでしょ。

    そもそも、この程度で「個とはなんぞや」? ハッハッハ。ホールドマンも年とってボケたってことじゃないのかなあ。

    お前の読解力が落ちたんだ、って言われるかもしんないけど、とにかく僕にはつまんなかった。ホントひさびさにSF読んだのにがっくり。


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  • 奇想天外SF兵器
    (渓由葵夫 著 加藤直之 画 新紀元社 1600円)
  • 面白そうなタイトルだ。そう思って購入したのだが。

    ……つまらん。今年(はいはい、じゃあ去年も含めるよ)読んだ本の中で、一番つまらん。
    1600円も出したから最後まで一応読んだけど、途中で読むのやめたほうが時間を有効に使えたかもしれない。これに比べたら『終わりなき平和』は無茶苦茶面白いと言える。こんな本を出す出版社の気が知れない。あー、なんで買っちゃったんだろ。期待して大損した。
    加藤直之氏のイラストだけ見れば良いでしょう。以上。


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  • SETI@homeファンブック おうちのパソコンで宇宙人探し
    (野尻抱介 ローカス 1900円)
  • なんだお前ら俺にSF読むのはやっぱりやめとけって言いたいのかあン?と思い始めていた久々のSF読書だが、本書でようやく溜飲を下げさせてもらった。
    この本はタイトルどおり「SETI@home」のガイドブックなのだが、その枠をはるかに超えて面白い。こっちじゃなくて科学ノンフィクションの項で紹介してもいいくらいの内容を含む。

    というわけで、都合により以上。


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    moriyama@moriyama.com