駄作っていうか、ぜんぜん面白いところがないじゃん。ホールドマンの作品だから期待して読んだのになあ。がっかりだ。
でも他の人はそうは思ってないかもしれないので、そういう感想が読みたい人は読書共同体とかで探して下さい。
帯を見ると「戦争のためのシステムが、人類を次のステージに運ぶ」とある。確かにまあ、そういう話だと言えなくもないけどね。ちなみにヒューゴー、ネビュラ、キャンベル記念賞受賞作だから、それだけ面白いと思った人たちがいるということだ。冬樹蛉はこれは「個とはなんぞや」と終始耳元に問いかけてくる作品だと<解説>で言っている。ふーん。まあ確かにそれも外れちゃいないと思うけど、小説としてつまんないんじゃしょうがないでしょ。
そもそも、この程度で「個とはなんぞや」? ハッハッハ。ホールドマンも年とってボケたってことじゃないのかなあ。
お前の読解力が落ちたんだ、って言われるかもしんないけど、とにかく僕にはつまんなかった。ホントひさびさにSF読んだのにがっくり。
……つまらん。今年(はいはい、じゃあ去年も含めるよ)読んだ本の中で、一番つまらん。
1600円も出したから最後まで一応読んだけど、途中で読むのやめたほうが時間を有効に使えたかもしれない。これに比べたら『終わりなき平和』は無茶苦茶面白いと言える。こんな本を出す出版社の気が知れない。あー、なんで買っちゃったんだろ。期待して大損した。
加藤直之氏のイラストだけ見れば良いでしょう。以上。
というわけで、都合により以上。